1014号室にて行われているクラピカ念教室にて衝撃の事実が発覚!
なんと第5王子私設兵のロンギがビヨンド=ネテロの娘であるとクラピカたちに打ち明けたのだ。
しかもビヨンドの子どもはロンギだけでなく10人以上おり、カキンの各王子の側近護衛として何人も存在しているらしい…。
どうやらビヨンドはその子どもたちを使って王子を呪殺するつもりらしく、ロンギたちは生まれた時から「詛贄者」として呪いの道具となるべく死後に発動する強力で邪悪な念が付けられていたようだ。
そしてビヨンドがそこまで周到に準備してきたことを考えると「ビヨンドの子どもが王子の中にいて、その王子をこの王位継承戦で勝たせようとしているのでは」という恐ろしい仮説が立つ。
王位継承戦への参加資格を有するのはナスビー=ホイコーロの“正室の子”であり、確かに父親がホイコーロでなくとも成立してしまうのだ。
子どもたちの中で自身の出生も含めてそのことに気づいている者は少ないようだが、少なくともロンギは「もし王子の中にビヨンドの子がいれば見つけ出し、自分の手で始末したい」と考えていた。
そうした事情とロンギの能力『透明言葉』の内容をすべて聞いたクラピカは、ロンギ(第5王子ツベッパ)と相互協力契約を結ぶことにしたのだった。
本記事では第402話「手紙」の内容をまとめていく。
ハンターハンター402話の見どころネタバレ
① 協定内容
10日目(火曜日)13:30
1003号室(チョウライ)と1005号室(ツベッパ)それぞれに、クラピカがロンギ(第5王子)と和平協定を結んだことが報告された。
クラピカ(第14王子)はすでにチョウライと和平協定を結んでいるわけだが、ツベッパとの協定を
もし第3王子・第5王子・第14王子が残る3名となった場合、第5・第14王子両名とも野に下り、継承戦を離脱する
という方針にしたらしい。
その条件としてチョウライにサカタ・ハシトウ(共にチョウライ私設兵)の護衛無限延長を要求したようだ。
一方ツベッパに対しても
1005号室(ツベッパの部屋)に来る際は王妃・王子を必ず帯同させる
(サカタ・ハシトウも情報共有のため帯同を要求)
という条件を付けたようで、ツベッパはこれを了承した。
また、この話を現在ツベッパに付いている第1王子私設兵リハンも聞いており把握する。
② ツベッパは方針転換
チョウライにとってはツベッパとワブルからの半降伏条件と言えるため、(この継承戦において「降伏」が有効なのかはさておき)報告には満足しているようだ。
それよりもチョウライが気になるのは自身の守護霊獣が生んでいるらしいコインである。
「一定枚数に達すれば更なる賞与を考える」として部下に与えたが、10日目となる今も変化は見られないため、やはり自分が持っていては効果を発揮しないものだろうかと推測する。
一方ツベッパはそもそも初日に第4王子に共闘を持ちかけていたわけだが、昨夜の晩餐会にツェリードニヒが来なかったため成立はせず。
そのぶん今回の和平協定ができたことを機に、ベンジャミンの目ができるだけチョウライに向くよう動いていくことにした。
そしてツベッパについている第1王子私設兵リハンだが、ついにツベッパの念獣を確認。
和平条約締結直後のこのタイミングで姿を現したことから条件型ではないかと推測する。
※ツベッパの念獣は変化系で
発動には“共同研究者”が必要となる共存型。
守護霊獣の体内で様々な効果をもつ薬品を生成することができるというものある
※リハンは対象の能力を見て分析・理解することで対象への効果が高まる能力『異邦人』を持っている
③ 第9王子抹殺予定
その頃、第1王子私設兵隊長バルサミルコが第9王子ハルケンブルグを抹殺する準備を進めていた。
その方法は、カキン軍が開発している大量殺りく兵器の中の失敗作の1つを使うというもの。
大気中では30秒ももたずに不活性化するが、呼吸で体内に取り込んだ者を僅か半日で多臓器不全による死に至らしめ、検視の際に痕跡も残らない、しかも初期症状は感染性胃腸炎に似ているためミスリードが容易に行えるという完璧な暗殺道具である。
カミーラ私設兵やビヨンドの子たちの“呪い”に加え、見えない脅威がまた1つ増えた。
ただしこの標的はハルケンブルグであり明確だ。
④ ツェリは順調に修行中
翌11日目(水曜日)8:00
1014号室では第4王子ツェリードニヒが修行中。
講師はテータからサルコフに交代した。
サルコフは走ってゲームして人と話しながらでも“絶”が途切れないツェリードニヒの才能にビビっていた。
サルコフもツェリードニヒの気質から考えて「何とかしなきゃ」とは思っており、意外と冷静に様子を探っている。
そしてテータの情報と合わせ、ツェリードニヒは通常時にオーラを蓄えた念獣が“絶”をきっかけに力を発動させているはずだと考えていた。
ただしツェリードニヒの守護霊獣に攻撃されたテータが操られて偽りの証言をしている可能性もまだ捨ててはいない。
ちなみにサルコフはツェリードニヒの念獣をまだ見ていない。
⑤ フウゲツを攻撃したのは第7王子?
同6:00頃、センリツたちは第11王子フウゲツについた注射痕のような痣を見て、術者の張った罠にかかって“記”を刻まれたと予想していた。
フウゲツが「『秘密の扉』を何回でも使えるようになった」と言っていた(400話)のがすでに敵の能力のうちにあったのだと考える。
また、タイミング的にフウゲツへの攻撃はセンリツに面会を申し込んだ王子の中の誰かによる交渉目的のものかと思っていたのだが、次の週末までもたないほどの危険な症状を見て、罠にかかった者を無差別に攻撃する能力であると判断し、早急な犯人捜しを決意する。
矢面が立ったのは第7王子ルズールスだ。
フウゲツへの攻撃が幻覚や依存性など麻薬のような効果をもっている様子が窺えるため、マフィアの元締めで資金源にクスリを捌いていると思われる彼の守護霊獣ならあり得るというカチョウの予測である。
ただし守護霊獣の仕業ならルズールス自身には攻撃の自覚がないはずなので、止めるにも確かめるにもルズールス本人か念獣そのものを倒すしか方法はないと考える。
⑥ ルズールス暗殺計画
その方法としてカチョウが提案したのは、自分が死亡した場面の再現であった。
BW号からの脱出とそれを阻止し罰するように訪れる死の利用。
ただしルズールスが「脱出計画」にのって自ら救命艇まで行ってくれるとは思えないので、センリツの笛によって意識を喪失させて『秘密の扉』で運ぶという作戦だ。
もちろん意識喪失の間に始末してしまえば確実なのだが、事故死の可能性を残した方が得策なのだ。
しかもルズールス陣営の場合は薬物反応が出ると思われるので「王子は麻薬を過剰摂取した末に突発的に船からの脱出を図ろうとして途中で心臓発作を起こした」と自然なストーリーが作りやすいのである。
ただし『秘密の扉』の能力を発揮するためにはフウゲツが予め実際にその場所へ行く必要があるため、今回の目的のためにはルズールスの主寝室を事前に訪れる必要があるのだ。
⑦ やっぱりカイザルがわからない
これに対して「僕が何とかしよう」と言い出したのは司法局のカイザル。
先ほどの“自然なストーリー”を提案したのもカイザルである。
カイザルの提案とカチョウのアイデアによって、死んだカチョウの遺言めいた手紙をフウゲツがカイザル同行のもと各王子に渡しに行くという作戦が決定する。
下位王子を部屋の中まで入れて直接受け取ってくれるかは分からないが、うまくいけば複数王子の部屋を扉のつなぎ先として確保できるわけである。
さてカイザルはルズールスが意識を失った際の運び役としても立候補したのだが、ここまで関わるともう後戻りはできないことを彼も覚悟した上での協力だという。
センリツのためだけではなく、フウゲツが王位に就くことでの国の変化に期待していることも理由らしい。
ただしそれらを語るカイザルの心音に相変わらず僅かにも変化がないため、センリツは依然警戒を続ける。
念のため“敵側”として心の準備をしつつ、フウゲツを守るために今はこの関係を続けなければと心に決めた。
⑧ 各王子に渡される手紙
というわけでカイザルや国王軍同行のもと、フウゲツが王子巡りへと赴く。
事前アポイントメントなしだがカイザルの交渉によって各王子の室内に入り、うまくカマをかけ観察しつつ接触していく。
一応「継承に関する情報が含まれているなら司法省が証人となる」と伝えその場で開封してもらうが、ベンジャミンは「政治的意図のない普通の手紙だ」として内容は明かさなかった。
一方で疑惑のルズールスは「継承とは直接関わらないが司法省にも把握しといてもらった方が良い」として、手紙をカイザルに公開した。
実は各王子たちへの手紙はカイザルがリークしてカチョウに書いてもらったものである。
それは司法省が中立性を維持・防衛するために独自に収集した抑止的な情報=各王子たちの裏情報であり、つまりカイザルはこの機に揺さぶりをかけにいったのだ。
ルズールスに書かれていたのはツェリードニヒに関するリークであった。
これに違和感を抱いたルズールスは、カチョウの聡明な人柄を踏まえ、各王子それぞれで手紙の内容が違うと予想。
手紙を信用していない体で司法省に手紙ごと託し、しばらく“様子見”で過ごすことにした。
⑨ ハルケンブルグの安否がカギ?
1007号室からの去り際、バショウがフウゲツに一句送る。
御守りとして渡されたそれには、フウゲツに憑いた低級邪霊をしばらく寄せ付けなくする効果があるそう。
根本を断たねば依然危険な状況ではあるが、このおかげでセンリツたちには少しだけ時間に余裕ができた。
気にかかるのは第9王子ハルケンブルグが倒れたこと。
ハルケンブルグかその守護霊獣の能力と思われる鳴動がまた起きたのだが、どうやらハルケンブルグ本人が倒れたらしく、そのために手紙も渡せていないのだ。
ハルケンブルグへの手紙には第1王子ベンジャミンの秘密…第4王子ツェリードニヒの悪行…第9王子ハルケンブルグの出生の真実…さらに継承戦そのものを揺さぶるほどの情報すべてが詰まっている。
これらを活かしてくれると期待されるハルケンブルグに何としても手紙を読んでもらいたい。
そしてセンリツはクラピカにも、これ以上王子たちが犠牲にならない策を考えてほしいと願っていた。
ハンターハンター402話のまとめ
今回も内容が多くて複雑だ。
大きなトピックとしては
●クラピカ側⇒チョウライ(3)・ツベッパ(5)・ワブル(14)が和平協定を結んだ
●センリツ側⇒フウゲツを救うため衰弱させた犯人と思われるルズールスの暗殺を計画。その犯人探しの一環として情報爆弾を投下した
という内容になっているが
●サルコフが「“絶”は生まれつき出来てた」発言=生まれつき念能力者?=ビヨンドの子ども?
●カイザルはやはり操られているのだろうか
●ハルケンブルグへの手紙に書かれた内容(ベンジャミンの秘密やハルケンブルグの出生の真実など)
●ハルケンブルグの安否
●ハルケンブルグがバルサミルコの兵器でやられたのだとしたら、ツベッパの守護霊獣の能力で回復という可能性もあるか
などなどそこら中に気になるポイントが溢れているので何度でも読み返したい。
次回403話にはどのようにつながっていくのか楽しみである。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。