未知の地・暗黒大陸への冒険というワクワクするテーマが掲げられた暗黒大陸編。
ほんのさわりだけではあるが暗黒大陸がどれほどヤバい地なのか描かれ、次なる物語への期待がいきなり最大まで高まった状態で始まった新エピソードである。
しかし暗黒大陸はじゃあ行こう!さあ冒険だ!と気軽に行けるものではなく、“暗黒大陸に行くぞ”というストーリーの方向性だけでもかなり細かい背景と条件が描かれた。
そこで本記事では暗黒大陸編のあらすじ序章として、暗黒大陸についてや渡航までの流れをざっくり紹介していく。
暗黒大陸編のあらすじ(はじまり)
ハンター協会会長選挙が終わったのも束の間、世界を揺るがす出来事が起こる。
それはカキン帝国のナスビー=ホイコーロ国王による暗黒大陸への進出宣言。
全人類の夢を背負い!!暗黒大陸への進出を!!ここに宣言しまホイ!!
しかもホイコーロはアイザック=ネテロの息子ビヨンド=ネテロを暗黒大陸探検隊の責任者として擁立した。
集え!!!カキンへ!!行こう!!新天地!!!!必ずオレが連れて行く!!!
これを受けて
①近代5大陸(V5)から「ビヨンド=ネテロを狩せよ」という特命が
②この事態を見越したネテロが残していた「息子より先に暗黒大陸探検を成功に導いてほしい」というメッセージが
ハンター協会(十二支ん)にもたらされ、さらにそこへビヨンド自らがハンター協会に捕らわれに来たことで事態が明確になる。
ハンター協会はビヨンドを監視しながら暗黒大陸の攻略を目指すこととなったのである。
暗黒大陸とは?
暗黒大陸は世界地図で表される“この世界”の外側にある世界であり、通称「新世界」。
これまでの舞台だった“この世界”は暗黒大陸の中央にある巨大湖メビウスの中心に位置している小さな島々にすぎなかった。
キメラ=アントは暗黒大陸からの外来種、魔獣も元々は暗黒大陸から来たとされている。
人類が暗黒大陸へ進出しようとするたびに大きな災いがふりかかったと古文書や遺跡に記録されており、人類最大禁忌の絶対不可侵領域として近代5大陸(V5)の間で200年以上前に不可侵条約が締結された。
条約締結後も各国が水面下で渡航に挑戦してきたが、いずれも人類滅亡級の「厄災」を持ち帰りながらの帰還率0.04%の大敗走となっており、ネテロは協会の暗黒大陸進出をタブーとした。
お忍びで渡航経験のあるネテロ曰く、暗黒大陸は「デカすぎる」。
不可侵条約への加盟はすべての国の義務といえるものなのだが、カキンは30年前に国が新しくなったようなものなのでその辺が曖昧になっていた
=堂々と暗黒大陸を目指しても制裁対象とは言えない絶妙な存在なのである
ちなみに暗黒大陸へ公式な手続きを踏んで行こうとするなら、めっっっちゃくちゃ面倒な手続きをさせられた上に行ける保障もなく(そもそも特務課の姿勢は「誰も行かせない」)、行く許可を得たとしても全く自由行動はできない
暗黒大陸挑戦のリスクとリターン
一番下のメタリオンを目的としたクカンユ王国の渡航にはビヨンドも同行していた。
しかし結果は成果(メタリオン)ではなく厄災(ゾバエ病)を持ち帰る大敗走。
これがきっかけでネテロは協会の暗黒大陸への渡航を禁じ、ビヨンドにも自分が死ぬまで挑戦させないという枷を与えた。
ちなみに上記の挑戦のいずれも各国が希望を目指してピンポイントで渡航・探索していたのだが、その理由は『新大陸紀行』という書物を参考にしたからである。
『新大陸紀行』
300年以上前にたった1人でメビウス湖沿岸を探検した者が記した書物で、東と西がある。
ただし見つかっているのが「東」だけなことから「西」は現在も執筆中の可能性があるとされている。
著者の名はドン=フリークス
結局どういうこと?
こうした暗黒大陸に関する背景を踏まえ、此度のカキン帝国の暗黒大陸進出宣言に対する動きや思惑は
ネテロ
⇒ハンター協会に「厄災」のいずれかを攻略して「希望」を持ち帰り、ビヨンドより先に暗黒大陸探検を成功させて欲しい
V5
事態を収めるためにはカキンをV5に迎え入れ、V6としてカキンの渡航をサポート
⇒どうせ止められないのならリターンを6等分させたい
ビヨンド
ネテロからネテロ存命中の再挑戦を禁じられて以降計画と準備を行っており、ネテロの死をきっかけに満を持して動き出した形となる。
暗黒大陸再挑戦の方法として目を付けたのがカキン帝国であり、カキンの王を歴史的偉人にしてあげる代わりに暗黒大陸行きの切符を手にした。
V5の動きを予測した上で効率的に暗黒大陸に向かうためにハンター協会に捕まる。
⇒暗黒大陸 に着いたら協会から逃れて勝手にやるつもり
⇩⇩ これらを受け ⇩⇩
渡航に向けて
暗黒大陸への渡航に使われるのは収容人数20万人の巨大輸送船BW1号。
ホイコーロ国王は1年で20隻作り、5年以内に1億人を暗黒大陸に送ると宣言した。
記念すべき第1号船には国王とビヨンドをはじめ、カキン帝国の14人の王子も乗船予定。
民間人の乗船は抽選となる。
一般の渡航者は仮想新大陸=新大陸(仮)とした限界海境線“手前”の不干渉協定エリア内にある無人島を暗黒大陸として下ろされる。
ビヨンドがカキンと交わした契約はここまでであり、ビヨンドの目的はここから。
ビヨンドと協会の戦いは、一般渡航者を下ろし限界海境線を超えた先にある本当の暗黒大陸が舞台となる。
ビヨンド陣営
ビヨンドをリーダーに暗黒大陸攻略を目指すチームが動き出す。
元ハンター協会副会長パリストンを中心に、協専ハンターや傭兵などで構成されている。
協専ハンターは元々協会内のパワーバランスを保つ(パリストンが副会長に座り続けられるよう)役目を負っていたわけだが、その正体は過酷な未知の環境に必要な特殊技能を備えた専門家であり、ハンターになったのもこの旅のためであった。
この協専ハンターは200人くらいいると思われ、実際に大陸を目指すのは25人くらいではないかとジンは推測している。
ただし暗黒大陸が如何なるものかはジンに聞くまで詳しく知らなかった様子。
後に(協会から脱走予定の)ビヨンドと合流し大陸を探索する予定だ。
ハンター協会
“十二支ん”を脱退したパリストンの代わりにクラピカ(子)とレオリオ(亥)が加入。
協会の総力をあげてのミッションとなるため、先の会長選挙にて協会内で良い心証を得たレオリオを招く。
レオリオの推薦でクラピカが加入。
クラピカが探していた残りの仲間の目を持つ者がBW1号に乗船予定のカキン第4王子ツェリードニヒ=ホイコーロであったため、クラピカも十二支ん加入を承諾した。
BW1号では王位継承戦が行われる
ホイコーロの顔を立てるため、ビヨンドは新大陸(仮)到着までは大人しくしているはず。
というわけでハンター協会は最大限の警戒と綿密な計画をもって出航の日を迎えようとしていたが、この船旅ではまた別の大きな出来事が起きようとしていた。
それはカキン帝国の王位継承戦。
ホイコーロが抱えている正室8人の子=14人の正室子から次代の王を決める争いが渡航期間中に行われるというのだ。
そのため渡航一か月前に突然カキンの6人の王子から一斉にボディーガード(王子の身辺警護及び危険因子の排除)が募集された。
先のハンター試験で落としたビヨンド陣営のハンターも結局ボディーガードとして船内に入ってくることになる
クラピカはこのボディーガード募集をツェリードニヒの情報を集めるため、ひいては彼に近づくためのチャンスとして仲間5人に協力を依頼し、自身も含め6名の王子の警護に就くことに成功した。
イズナビ⇒タイソン(第6王子)
バショウ⇒ルズールス(第7王子)
センリツ⇒カチョウ(第10王子)
ハンゾー⇒モモゼ(第12王子)
ビスケ⇒マラヤーム(第13王子)
クラピカ⇒ワブル(第14王子)
王位継承戦は生き残ったただ1名が正式な王位継承者となるというサバイバル戦であった。
船内は華やかな出航の裏で権力や謀略が絡み合い、さらに念能力の存在が広まってより複雑に張り詰めた船旅となっていく──。
まとめ
- 暗黒大陸は人類世界の外側にある広い世界
- 人類世界を変え得るほどの「厄災」と「希望」がある
- ドン=フリークスがいるっぽい
- カキン帝国がビヨンド=ネテロをリーダーに暗黒大陸進出を宣言し、一般渡航者を公募
- ハンター協会はビヨンドを拘束しながら暗黒大陸攻略を目指す
- 暗黒大陸へは20万人収容の巨大船BW号で向かう
- カキン王族と一般渡航者は暗黒大陸手前の無人島を新大陸として下ろされ、ハンター協会は本当の暗黒大陸へ
- そこからビヨンド陣営が動き出す?
- ビヨンド陣営にはパリストンやジン、王子警護中のハンターも、(十二支んのサイユウも内通者?)
- BW号渡航中はカキン帝国の王位継承戦が行われる
- 第4王子ツェリードニヒが残りの緋の目の持ち主であり、クラピカは仲間と協力して他王子の警護という立場からの情報収集・接近を狙う
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。