「カチョウからの手紙」が各王子たちに渡された。
それはどうやら『第9王子の本当の母親は第1王妃』という内容を含んだものだったようだ。
ちなみに第4ツェリードニヒ(拒否:恐らく興味がないため)と第13マラヤーム(拒否:恐らく守護霊獣による問題が解決できていないため)、第9ハルケンブルグ(治療中のため)には渡せていない。
ハルケンブルグが治療中というのは自身の能力の中にあるからであり、現在ハルケンブルグの精神はその肉体ではなく、自身の命を狙ってきた第1王子私設兵隊長バルサミルコの中にあった。
一方その頃、センリツからの手紙を受け取ったクラピカが新たな動きを仕掛けようとしていた!
本記事では第404話「思惑」の内容をまとめていく。
ハンターハンター404話の見どころネタバレ
① チョウライのコインについて
1003号室ではさっそくチョウライが、自身の守護霊獣から創出されたコインについてクラピカの意見を聞いていた。
※コインは毎日13:00に1枚出現する
※本日(11日目)チョウライの手元にあったコインの内の1枚の数字が「1」から「10」に変化した
「10日経つとコインが変化する」という点においてクラピカも同意。
そしてこのコインは「所有者を民衆に変える」ことによってコストを分散し、枚数に限度なく創出できるものであるという可能性を説いた。
所有権の変化に対する検証を行うと、
所有者が変わると日数・効果ともにリセットされる
※コインの数字も絵柄も変わる(数字は1に戻る)
ということが発覚する。
このことからクラピカは、チョウライの守護霊獣の能力は具現化系蓄積型の能力であり、流通が基本の硬貨をあえて長期的に所有するという制約によって、硬貨に念の力を蓄えて様々な力を後に発揮するものではないかと推測。
半年(コインの位が百京になる辺り)で精孔が開き、不可思議(10の64乗)になる頃に念能力が発動可能になるのではないかと説いた。
蓄積型は計画性が高く理知に富んだ能力者に見られる=これは国王に即位した後を見据えた能力であるというクラピカの言葉に、チョウライは私らしい能力だろうと満足げである。
一方のクラピカは、コイン譲渡の検証対象にクラピカを指名したり、能力の推察を第1王子兵もいる場で行わせたりというチョウライの一筋縄ではいかない性格を感じていた。
そのため慎重に協力態勢を見せつつ、念のためチョウライのこれが操作系半強制型能力の可能性もあるということはまだ伏せておくことにし、このままコインの効果を探っていくことにした。
② チョウライの庇護下も危険ではある
気になるのは、恐らく第1王子私設兵コベントバが最初(初日に出現した)のコインを持っていることである。
だがクラピカはあえて指摘せず、チョウライへの説明で操作系の可能性を伏せたことがバレた時の保険とすることにした。
ということでクラピカの役目は今回はこの辺で終わり。
ただし本日(11日目)出現分のコインを渡されてしまった。
一応すぐに何かしらの効果が出るものではないと分かってはいるが、今後の活動における懸念点になってしまったことは間違いないだろう。
この関係性が対等ではなく、継承戦に関わる重要な念の情報と引き換えに“チョウライが第14王子の安全を請け負う”という形であり、信頼関係継続のため受け取らざるを得ないという状況も含んでいるのだから仕方ない。
ただそこを理解しつつクラピカは、チョウライの庇護下にいる上でのリスクについても考えていた。
リスクとはチョウライがマフィアを傘下に抱えている王子の1人であることだ。
長年3大マフィアの均衡は保たれてきたが、ケツモチを各王子(ツェリードニヒ・チョウライ・ルズールス)がしている以上、この継承戦で何かをきっかけに一瞬で形を変える可能性は十分に考えられる。
そしてそのきっかけはベンジャミンによってもたらされる可能性も低くはなく、ワブルがそれに巻き込まれる危険も十分にあるのだ。
ただし『11人にいる!』の使い手もまだ判明していないし1014号室も依然危険であり、何が最も安全・最善なのかの判断は非常に難しい。
③ ハルケンブルグの能力
ハルケンブルグはチードルの元に運ばれていた。
現在この体はハルケンブルグ自身の能力によって昏睡状態であるが、嘔吐といったTSK-17による症状も見られ、恐らくあと12時間ほどで死を迎えるはず。
そして死因は原因不明の臓器不全となるだろう。
ここでハルケンブルグの能力の詳細がさらに判明。
ハルケンブルグの能力は強制的人格転換であり、発動側の集団からランダムで1人選ばれ、矢で射抜かれた人物との人格交換がなされるというものらしい。
あくまでも交換であるが“発動した側(ハルケンブルグ側)”と“射抜かれた側(標的)”双方の肉体があっても人格の覚醒は1つ。
ただし発動側の覚醒が優先されるため、発動側の意識がある限り射抜かれた側は目覚めない。
つまり現在はハルケンブルグの意識がバルサミルコの意識を抑えている状態である。
ただし先に発動側の肉体が死んでしまった場合、射抜かれた側の人格は自らの肉体に戻り、発動側の人格と共存するらしい。
その場合、覚醒側の優先順位が射抜かれた側に戻ってしまうという。
つまりハルケンブルグの肉体が死んだ場合は、バルサミルコの人格が本体に戻り、ハルケンブルグの人格は眠りについてしまうことになる。
なのでハルケンブルグは自身の肉体が死ぬ直前にバルサミルコの肉体で催眠剤を服用することにする。
これによりハルケンブルグの肉体の死後10時間くらいは継続してバルサミルコの体で活動できるはず。
ハルケンブルグはその間に継承戦の勝者となるための次なる一手を完了させるつもりだ。
ちなみに人格転移はランダムのため、故意にハルケンブルグ自身がバルサミルコの中に入ったわけではないらしい。
が、こうした事態に備え、第1王子私設兵と自らの私設兵の転移で様々な仮説と立証を行っていたのだ。
この継承戦において「死」の定義が明確にされていない以上、肉体と人格両方の死をもって「死」であると捉えた時点で、ハルケンブルグの可能性は広がっているのである。
④ 第2私設兵も1014号室に
1014号室では明日(木曜日)9:00より第2回念講習会が行われる予定だ。
やり方は第1回と同じであるが、今回は第2王子カミーラの私設兵が新たに加わるという。
カミーラ私設兵は1人で参加してくるらしいが、だからこそ「何かをしに来る」ということは間違いないとクラピカは考える。
第1王子私設兵バビマイナは引き続きこの部屋に就く予定だが、カミーラ私設兵が不可時民出身者特有の呪術を駆使するという噂は耳にしているため、果たして念能力によるものなのか、標的は本当に第14王子ワブルなのか…不確定要素が増える事態にやれやれしている。
⑤ ハルケンブルグ(肉体)死亡
未明にハルケンブルグが死亡。
あくまでも肉体のみであり、彼の精神はまだバルサミルコの中に在る。
遺体は本日(12日目)正午に第3層から第2層への中央階段をあがり第1層の安置室へ運ばれる予定だが、ハルケンブルグは
● 全体アナウンス
● 支持者たちの見送り
● 私設兵による運柩
の3つを最後の望みとして遺しており、ベンジャミンもこれを了承し、訴訟を取り下げてハルケンブルグ私設兵をハルケンブルグの元に移動できるようにした。
⑥ 旅団も動き出す?
そして船内にハルケンブルグ逝去の放送が流れる。
そのニュースはノブナガ・フィンクス・フェイタンの目にも入った。
現在3人はヒンリギの発信器をもとにエイ=イ一家のアジト捜索中であるが、その前にノブナガはシュウ=ウ一家とシャ=ア一家に確認しておきたいことがあるという。
何やら「連中の返答次第じゃこっちも総力戦になる」ほどのことらしいが、旅団の方も新たな動きが見え、さらなる波乱の予感である!
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。