航行12日目午後。
エイ=イのアジトに攫われたボークセンはモレナと「交渉ゲーム」を行うこととなった。
ゲームのルールを利用してボークセンはモレナの正体や目的、能力やボークセンを仲間に誘う理由などを聞いていく。
一言一句を注意深く聞いていきながらその内容を理解はすれど、「日常」を望んでいるボークセンにはモレナたちの志は共感できなかった。
そしてゲームは進み、子(ボークセン側)のカードが残り2枚となる。
それは「ノー」=これが残れば恐らく殺される)と「リターン」=墓場からX(ゲームの無効カード)を戻せば万事解決という2択。
生か死かの瀬戸際となったその時、辺りに特殊戒厳令発令のアナウンスが響いた──!
本記事では第409話「交渉③」の内容をまとめていく。
ハンターハンター409話の見どころネタバレ
① 交渉ゲームのルールと現況おさらい
交渉ゲームとは「親が子にお願い(リクエスト)をして子供が結論に至るまでのゲーム」で
親(モレナ)は7枚:札を表にして場に
子(ポークセン)が5枚:札は裏のまま場に
という状態からスタート
親のカードは
●目的(ポークセンを仲間に誘う目的について答える)
●力(モレナの能力について答える)
●質問A
(子の質問にいくつでも何でも何度でも答える※ただし目的と能力については答えない※質問に対する答えはイエスorノーorイエスアンドノー)
●質問B
(Aの質問についてさらに知りたい場合※ただし質問Aの次のターンで、Aで行った最後の質問に関して1問だけ)
●イエス?
●ノー?
●D<取引>
(モレナの“小さなお願い”をクリアすることで墓場からカードを1枚戻せる。“お願い”が無理そうなら拒否も可。その場合もDのカードは消費されたことになりそのままゲーム進行)
子のカードは
●イエス
●ノー
●リターン(子の墓場から1枚好きなカードを手元に戻せる)
●ジョーカー(イエスかノーどちらかに変身できる)
●X(結論を出さなくていい)
まずボークセンが先にモレナのカードから1枚を指定し、それに対しモレナが答えてカードは墓場へ
次にボークセンが自陣(子)のカードを1枚選んで表にし(本来のルールでは親が選ぶが、ボークセンの交渉によりボークセン自身が選ぶこととなった)、そのカードはそのまま墓場へ
というルールであり、これを繰り返して最後に1枚残った子のカードがリクエストへの結論になる。
そして前話でボークセンは「目的」「力」「ノー?」と選び、モレナの目的や能力、「X」と「ノー」のカードの違いなどを確認。
一方でボークセンのカードは「ジョーカー」「イエス」「X」が墓場行きとなり、「ノー(死)」と「リターン(生還)」という究極の2枚が残った。
② ゲームを続けるボークセン
「特殊戒厳令発令」の緊迫した放送が響き渡る。
ボークセンが見る限りこれはモレナも予想外の事態であり、モレナも少なからず緊張しているようだ。
特殊戒厳令は国家存亡の危機に対する最大級の警戒体制であり、この放送をもって全国王軍兵は「不審者に対する警告なしでの射殺」の権利と「武装市民の徹底排除すなわち危険因子の即時射殺」の義務が付与される。
第5層・第4層への放送には「上層で生じた問題であるため影響は全くない」との言葉が。
第3層への放送では「近くの壁に向かって跪き両手を壁につけてその場で待機」との指示が発せられた。
これらの放送によりボークセンは今いるこの場所が第3層より上だと判断する。(上層エリアのアナウンスを下層へ流すことはないため)
さらに第2層へ「ただちに自室へ戻り、装飾品・所持品などを一切持たない状態で待機。(ドアを全て開けて椅子に座り、手は机の上か肩より上に)」との放送が。
場所を絞るチャンスだと考えたボークセンは、「Dのカードを選ぶ」と宣言してゲームを再開した。
続行を認めたモレナからはアジトが見つからない、あるいは見つかっても制圧されない自信が見て取れるし、国王軍兵が踏み込んできた時のボークセンのリスクもかなり高いが、それでもできる限り穏便にこの非日常を切り抜けるには「X(=リターン)」によるゲームの離脱しかないとボークセンは判断したのだ。
③ ボークセンの初キス
「D」に対するモレナのリクエストはディープキスだった。
作中ですでに描かれているが、モレナが仲間に能力を与える儀式のようなものである。
ただし
① 交渉ゲームで結論が「イエス」になる
② キスをして能力を感染する
③ モレナか仲間が殺人をしている現場に居合わせる
この3点(順不同)が条件であり、すべて揃わないと仲間にはならないらしいので、ここでその1つをクリアしておくという感じ。
その時、第1層に向けた緊急放送(「各部屋で軍兵の調査」という内容)が流れた。
この下層に流れるはずのない放送によって、ボークセンはモレナが第1層向けの放送を隠しアジトで聞けるように予め細工をしていた可能性=アジトがどの層にあってもおかしくないと気づく。
それでもボークセンはやるしかないと覚悟を決める。
そして…モレナのリアクションによってこれがボークセンにとってのファーストキスであることが判明した。
ちなみに墓場から戻したのはもちろん「X」である。
④ アジトは第2~3層の間
これでボークセンのカードは「ノー」「リターン」「X」となった。
キスをしている間にすり替えられていないかと確認したが、確かに「ノー」「リターン」であった。
それらを改めてシャッフルし、次に引いたのは「X」。
結局すぐに「X」を失ってしまったのである。
次にボークセンはモレナのカードから「質問A」を選ぶ。
このターンで
●このアジトがBW号の第2層と第3層の間にあること
●アジトの出入口の数
●仲間の数(現在モレナ含めて21人)
●そのうち特質系はモレナのみ
●モレナは他20人の能力を全て知っているわけではない
●最後に「ノー」のカードが残ればボークセンを殺すつもりだ
といった事実を引き出していった。
⑤ 最後の質問
ボークセンはモレナと話してこうして知れたことを「今は良かったと思える」と伝えた。
そしてもしここを出られるカードが残ったら、自分なりにカキンを変えていこうと思っていると語った。
その上で最後の質問としてモレナに「あなたは“目的”を変える気はない」と問うと、モレナの答えは「No」。
全く変える気はない→「No」
何が起きようとも変える気はない→「No」
僅かでも、何か歩み寄るきっかけが見つかれば→「NO」
モレナは「目的は変えない」と答え、ボークセンも名残惜しそうにそれを受け止めた。
⑥ ボークセンの結論
そして最後のターン。
ボークセンは最後の1枚を選び、もう1枚をモレナに託して「同時に開けましょう」と提案した。
ボークセンが開けたカードが「リターン」ならボークセンはここを出ていく、モレナのカードが「リターン」ならボークセンは死である。
2人は3からのカウントで同時にカードを開く。
「リターン」のカードを引いたのはボークセンであった。
モレナはこの結果を受け止める。
ボークセンはまず嬉しさのあまりカードを強く握ってぐちゃぐちゃにしてしまったことを謝罪し、そのあとに「リターン」の交換カードを選択した。
ボークセンが墓場から戻したカードを見て、モレナは思わず「それ、間違いじゃない?」と確認する。
なぜならボークセンが戻したカードは「X」ではなく「イエス」だったのだ。
ボークセンは「間違いじゃない」と答える。
この結論の理由とは!?
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。