苫小牧・白鳥アリーナにてアイスホッケーのインターハイ決勝戦が始まった。
決勝の舞台に立ったのは現在インターハイ19連覇中の絶対王者・狼之神高校。
狼之神高校は今大会に20連覇目がかかっており、苫小牧市民の期待と大きな重圧の中での試合となる。
そして対戦相手となったのは八戸鮫王高校。
こちらは狼之神高校と対を成す強豪であった釧路天鶴高校を破り勝ち上がってきた猛者だ。
当然注目は狼之神の連覇であり、会場が苫小牧ということもありいつも以上に期待の目が向けられていた。
一方、初めて本格的なアイスホッケーの試合を見たロウは興奮が抑えきれず、気が付けば目を輝かせながらなんと当たり前のように狼之神のベンチにいた!?
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本記事では第10話「制御不能」の内容をまとめていく。
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『ドッグスレッド』10話の見どころネタバレ
①両者無得点
「狼之神のためのインターハイ」と言えるほどインターハイを制してきた狼之神。
今回のインターハイは「記念すべき20連覇の大会」として当たり前のように狼之神の勝利が期待された大会であった。
だがその予想に反して、第一ピリオドは無得点のまま終わろうとしていた。
とはいえ狼之神GK常丸(尾形)の活躍によって鮫王も得点できていない。
常丸は身長は高くないものの、猫のように俊敏な選手。
昨年の決勝でも1年ながらに起用されており、今試合も20連覇のプレッシャーの中で落ち着いたプレーを見せている。
②先制ゴールは鮫王!!
狼之神主将・樋口が1人で切り込んでいき、シュートがとめられてしまう。
『どひんチャンネル』配信中の土肥も「闇雲なシュート」「気負いが過ぎるッ」と厳しく評価する。
そのままパックが鮫王に狼之神ゴール前まで運ばれてしまう。
そして87番兜森がシュート…かと思いきや、逆サイドの桐淵に鋭くパスした。
これはゴーリーを横に動かすための鮫王監督・若林の指示であった。
そしてそこから放たれたシュートが狼之神ゴールのネットを揺らした。
先制点はなんと誰もの予想に反して鮫王となったのである。
③いつもの今日である
先制点を許した狼之神の、第1ピリオド終了後の控室の空気は当然重い。
するとそこで突然、監督・二瓶が狼之神高校の校歌を大声で歌いだした。
2年紅露も一緒に歌う。
どうやら二瓶の意図は、選手たちの重圧を払うことだったようだ。
皆で夜まで走り校歌を歌ったいつもの今日である=「今日は特別な日ではない」と語り、気負い過ぎるプレーを見せた樋口を咎めた。
「いつもの我々のホッケーをすれば必ず勝てる!!」と二瓶は言った。
④常丸、交代…
ただしここで常丸が交代となる。
足の内転筋を痛めたようで、足の踏ん張りが利かずに横に動けていないと二瓶が指摘する。
ゴーリーによくある怪我のようで、恒丸はまだできると主張するが、鮫王の監督にも恐らくバレているということで悔しくも交代となる。
代わりに出るのは浩一だ!
⑤ゴーリー源間浩一!!
実は源間兄弟の父も狼之神アイスホッケー部の出身であった。
幼い源間兄弟に狼之神のプレーを見せながら「日本一強い高校」「おまえらが生まれる前から今日までずっと日本一」だと伝える源間父。
源間父の代から狼之神の連覇が始まったそうで、源間兄弟は鼻水を垂れ流していた頃からそのバトンが受け継がれ伝説が作られていくのを見続けてきた。
そして今試合で登場してきた浩一はナイスセーブを連発!
準決勝では気負いで前に出過ぎた場面もあったようだが、先ほどの二瓶の言葉が効いたのか今は吹っ切れたようだった。
⑥狼之神得点も…
他の狼之神メンバーも吹っ切れたようで、“いつもの”泥臭いゴールでようやく1点をもぎ取った。(得点者は樋口)
王者の待望のゴールに沸く会場。
ロウも当たり前のように狼之神ベンチで馴染んでおり、常丸の背中をポンポンしながら甲斐とハイタッチして喜んでいた。
ところがその後、両チーム1点のまま膠着し、最終第3ピリオドの残り5分を迎えるのである。
この10年間狼之神のインターハイを見てきた土肥も初めて見る状況であった。
⑦狼之神ピンチ…!!
得点した第2ピリオドは“いつもの狼之神”が見えたのだが、その後はまた重圧で視野も狭くなり、制御不能で暴走しているかのようなプレーとなっていた。
そしてなんと甲斐がトリッピングによって2分間のペナルティに。
※トリッピングはスティックをひっかけて相手を転倒させたりする反則
つまり狼之神はこの局面でさらに、残り3分のうち2分を1人欠いた状態で臨まなければならないのだ。
余計に重圧が決壊してしまいそうな場面だが、しかし浩一のヘルメットの狼は猛っていた。
浩一は神セーブを連発!
ロウも二瓶の横で興奮していた。
『ドッグスレッド』10話の名言
二瓶利光
「今日は特別な日ではない。皆で犬のように夜まで走り、校歌を歌ったいつもの今日である」
源間父
「狼之神はな、日本一強い高校なんだぞ。おまえらが生まれる前から今日までずっと日本一だ」
『ドッグスレッド』10話のあおり文と予告
【あおり文】
兄ちゃんは、前しか向かない!!
【予告】
次号、お前もすごいよ。
『ドッグスレッド』ネタバレ10話のまとめ
現在最終第3ピリオドで得点は1対1。
試合開始前からプレッシャーが凄かったが、試合に入ってさらに王者の重圧が痛いほど伝わる。
一度は二瓶の言葉で解放されかけたものの、20連覇という重圧はやはり意識しないという方が無理である。
そんな中で浩一のメンタルが格好良すぎる。
しかも1人少なくなったこの局面で焦らず前しか向かず、集中してしっかりと実力を出しているのだ。
ラストのセーブ連発シーンは本当に試合を見ているかのようにいちいち息が止まってしまうほど緊迫感があり、最後はロウのように思わず無邪気に興奮してしまうので必見だ。
そうして夢中になって試合を見ていると、もはや当たり前のように狼之神ベンチに、そして二瓶の隣にいるロウにふと気づきにやけてしまう。
ロウにとっても得るものの多そうな試合であるが、次回いよいよ決着がつきそうで楽しみと不安が入り混じる。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。