ロウがアイスホッケー上達へ心を燃やしている頃、源間浩一らU18の個性的な選手たちは世界を舞台に戦っていた。
そして浩一は憧れアバランチのゴーリーコーチに声を掛けられ、改めて自分の夢の行きつく先について考える。
夢や目標…各人のそれらが重なり合い、あらゆる未来へと繋がっていく高校の部活動。
今回はその舞台を率いるキャプテンに注目だ。
全ての挫折を祝福に変える！改善・成長・進化系アイスホッケー超回復コミック!!
本記事では第27話「狼之神のキャプテン」の内容をまとめていく。
次にくるマンガ大賞2024ノミネート
我らが『ドッグスレッド』が「次にくるマンガ大賞2024」にノミネートされた。
7/8(月)11:00まで投票受付中とのことなので全力で応援しよう！
『ドッグスレッド』27話の見どころネタバレ
① 優しい先輩たち
2011年6月1日、ハイランドスポーツセンターで氷上練習を行っている狼之神。
牛山がロウに指導している。
6月にもなると、牛山指導→ロウ熊野に通訳求める→熊野通訳の流れがしっかり構築されているようである。
牛山はロウに重心を低くするよう指導していた。
すると熊野はロウにとって同じFWの賢吾が手本になるだろうと言った。
② 次期キャプテン？甲斐賢吾
賢吾はパワーフォワードという敵陣のゴール前やコーナーで体を張って相手DFと競い合う、重く強いフィジカルが必要なポジション。
その激しい混戦が繰り広げられる場所において、賢吾は泥臭いシュートと、狼之神イチの華麗なディフレクションを決められる頼れるフォワードなのだという。
※ディフレクションとはゴール前でシュートをスティックで触れ軌道を変えて得点を狙う技
性格も明るくリーダーシップがある彼は、間違いなく来年のキャプテンだろうと熊野は言った。
③ ロウと慶一
賢吾に比べてロウは牛山の指摘通り重心が甘く、やはりまだまだ力強さが足りない。
今日もまた慶一の激しいチェックによって壁に押し潰され、そこからすぐ喧嘩が始まってしまう。
そんな2人は二瓶によって隔離された。
相変わらず憎まれ口を叩き合うも、「お前ら赤ちゃんはあっちの柵のうえで仲良く並んで親指しゃぶっておれ!!」と言われ、本当に柵の上で仲良く並んで親指をしゃぶる2人が愛おしい。
慶一に現時点での実力不足を指摘され「全国制覇の邪魔」と言われるロウであるが、狼之神の王座奪還…つまり高校王者を目標にしている慶一より、オリンピック代表を目標としている自分の方が後に上にいると主張した。
その言葉に慶一は何か思わされたようである。
④ 樋口の変化
狼之神のアイスホッケー部寮では、旭・牛山・熊野・安海・門別と寮母さんが一緒にサスペンスドラマを見ていた。
このシーン、めっちゃ面白いので是非本誌で見て欲しい。
そこへセコマで買い物してきた紅露が帰ってくる。
紅露は前キャプテンの樋口を見かけたことと、彼が何やらガラの悪い連中の運転手をやっているっぽかったことを話した。
紅露たちが気にかかったことは、樋口は元々そんな連中とつるむような人間ではなかったということだ。
樋口は去年のU18の日本代表のキャプテンになるくらい期待されていた選手であり、今年からは東京の大学チームに入っていたはずなのだ。
実は4月頃にメールをした紅露曰く、樋口は大学チームで狼之神のOBに20連覇できなかったことを毎日責められ、精神的にまいっていたようだったという。
U18でも狼之神の校歌を熱唱していた樋口。
元々スクラップブックを作るほど狼之神ファンだった樋口。
愛深きゆえに、連覇を途切れさせた責任を感じる心は重く──…。
『ドッグスレッド』27話の名言
白川朗
「ウッシー先輩が何か伝えようとしている!!」
二瓶利光
「お前ら赤ちゃんはあっちの柵のうえで仲良く並んで親指しゃぶっておれ!!」
白川朗
「お前らが来た道をなぞって上手くなるつもりはない！俺は誰も見たことのない選手になる！」
熊野智弘
「牛山おまえネタバレすんなよ!?誰が犯人か絶対言うなよ!?」
『ドッグスレッド』27話のあおり文と予告
【あおり文】
その後の人生を変えてしまう愛がある。
【予告】
最新3巻7月18日。次回は32号7月11日発売です。
『ドッグスレッド』ネタバレ27話のまとめ
次期キャプテン最有力候補・賢吾に触れた後、現キャプテン紅露と前キャプテン樋口が描かれた今回のドッグスレッド。
大連覇からの敗北、そしてこれからの奪還と、狼之神の転機を背負こととなった者たちといえる。
IH敗北時にもかなり胸が苦しくなったが、“常勝を途切れさせてしまった代のキャプテン”という立場の樋口の登場によって、狼之神やそのキャプテンという重みを感じさせられそう。
そこに高校王者が目標ではないロウがどんな作用をもたらすのか注目だ。
慶一の心境も気になるところ。
樋口と同じく慶一の狼之神愛は強い。
だが今回のロウの言葉によって変化がありそう。
もし浩一が狼之神の王者奪還の前に世界を選んだとしたら慶一は思いきり反発しそうであったが、今回のロウの言葉を受け止めたとすると浩一の目標を受け入れるのではないだろうか。
どちらにせよ、今が大事である一方で今は通過点でしかないという難題や、狼之神が背負っているものを踏まえながら、次回第28話は樋口を通してやや真面目な内容になるのかもしれない。
あ、あと最後にもう一度言うが、牛山と熊野の可愛さとシュールな絵面は是非本誌で堪能して欲しい。
最新刊第3巻は7月18日に発売予定！
現在『ドッグスレッド』は全2巻発売中。
第1巻はロウがアイスホッケーと出会い、ハマっていく様子が描かれている。
第2巻は狼之神の敗北や鮫王を襲った災害、ロウとハルナの過去など「超回復」を謳うこの物語における「挫折」の部分が描かれたような重要な1冊となっている。
そして最新刊となる第3巻が2024年7月18日に発売予定！
ロウが狼之神高校アイスホッケー部として本格的にアイスホッケーに向き合い始め、狼之神メンバーも続々と明らかになっていく楽しい1冊となる予定だ。
ちなみに巻末はアイスホッケーのルールを中心とした、ドグスレをさらに楽しむための用語集となっているのでこちらも見逃せない。
また本作は野田先生のデビュー作『スピナマラダ!』の“再創生”であるため『スピナマラダ!』と読み比べても面白い。
ドグスレと同じ部分・違う部分を楽しんだり、ドグスレの予習にもOK！
またドグスレをより楽しむために『ゴールデンカムイ』の読み直しも是非。
ドグスレに登場するあの顔この顔と見比べてみよう。
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転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。