2011年3月11日―。
大地震によって鮫王高校のある八戸市に大津波が襲来する。
家の前が海である五戸くんは独断で急遽帰宅し、津波に呑まれる紙一重のところでひとりで在宅中だった祖母の命を救ったが、アイスホッケーの防具がすべて津波に攫われてしまった。
命は得たものの、仲間の前向きな言葉も受け入れられず避難所にただ横たわる日々。
しかし後日、仲間たちの捜索により五戸くんの防具が見つかり、五戸くんはアイスホッケーを続けろという神様からのメッセージを受け取り前を向いたのであった。
こうして1つの超回復物語が始まろうとしている中、別の場所でもまた超回復物語が始まろうとしていた。
狼之神高校の地元・苫小牧である。
今回はアイスホッケーの街のリスタートの様子が描かれる。
全ての挫折を祝福に変える!改善・成長・進化系アイスホッケー超回復コミック!!
本記事では第14話「入部希望者」の内容をまとめていく。
『スピナマラダ!』との読み比べもオススメ
また待望のキャスト発表があった実写映画『ゴールデンカムイ』に向けて、原作『ゴールデンカムイ』の読み直しもこの機会に是非!
『ドッグスレッド』14話の見どころネタバレ
①源間慶一が狼之神に入部
2011年4月、苫小牧・狼之神高校。
20連覇という偉業は成し遂げられなかったが、春になり新体制となったアイスホッケー部には17人の1年生(うち特待生4人)が入部しようとしていた。
その中にはもちろん源間慶一の姿もあり、手当たり次第に「お前どこ中?」と聞いて回る様は、甲斐に「ドッグランで肛門のニオイを嗅ぎまわる犬みたいでカワイイ」と表現されている。
そして浩一は恥ずかしかっている。
②土肥&小杉も狼之神に
1年生の中には土肥と小杉の姿もあった。
2人がアイスホッケーを続けることになったのは感慨深い。
③新キャプテンは紅露
この新チームを率いる新キャプテンが紅露直人だ。
紅露は褐色肌にキラキラした表情が魅力的な人物。
優しそうではあるが、先日の鮫王戦で二瓶監督と共に校歌斉唱をしていた(10話)人物でありクセが強そうなニオイがプンプンする。
キラキラした表情に惑わされるが、ジャージの上からでも筋肉質だとわかる体つきもヤバい。
紅露は自身がキャプテンであるという軽い自己紹介をするとすぐ「さっそく陸トレを始めてもらう」と言った。
何やらそれが歓迎会代わりらしい。
慶一が自己紹介を始めるが、好きな食べ物を言おうとするところで遮られてしまう。
「自己紹介はまだ必要ない」と紅露は言った。
④ロウも入部!
そこへロウが到着する。
土肥&小杉と一緒に来ていたものの、トイレで髪形を直している間に置いていかれたらしい。
ロウも自己紹介を始めるが、やはり好きな食べ物を言おうとするところで遮られてしまった。
ロウの姿に最も反応したのはやはり慶一で「狼之神は初心者が入っていいところじゃない!」と捲し立てる。
ロウは本気でアイスホッケーをやると決めたため、レベルの高い練習を求めて狼之神に来たのだと返した。
2人を制する紅露。
ともかく「1年後も自らの意志でここに来ている奴が真のアイスホッケー部員」であり、そもそも今日の夜までに自分が狼之神に相応しいか知ることができるだろうと紅露は不敵に笑った。
⑤ボッコを持たされた1年生
1年生は長くて重い木のボッコ(北海道弁で棒のこと)を持たされる。
これは土肥曰く「狼之神の伝説」らしく、土肥曰く鉛が打ち込んであり6キロあるらしい。
ちなみに今日も土肥は動画撮影している。
あとで編集してドキュメンタリー作品を配信する予定だそうだ。
狼之神では常にこのボッコを持って陸上トレーニングをすることになる。
アイスホッケーではリンクで落とした時か折れた時以外は常にスティックを持って動き回っているため、これによって強靭な握力とボディバランスを身につけるのだ。
⑥走り込み開始
ということで陸上トレーニング開始。
プリンとキュートな紅露のお尻を追うように、上級生も含めた全員で「毎日走る」というコースを走り始める。
場所は狼之神高校のすぐ裏にある約800万坪(東京ドーム約580個分)の森林。
「苫小牧市民の憩いの場」とも紹介される苫小牧演習林だ。
様々な動植物を観察することができる場所であるが、市民の間では密かに『狼之神の悲鳴が聞こえてくる恐怖の森』と呼ばれているらしい…。
苫小牧演習林は北海道自然100選にも選ばれている北海道大学の研究林。
普段得られないような北海道の豊かな自然を感じられる。
一般開放もされているので聖地巡礼も兼ねた観光にもオススメ。
⑦二瓶襲来!!
しばらくすると後方からブオオオオンという音が近づき始め、上級生たちが怯え始めた。
エゾリスもただ事ではない空気を感じ取る。
「春である!!」
やってきたのはワゴン車に乗った二瓶利光であった。
すると二瓶は「この車より遅く走る奴から轢いてゆく」とし、本当に轢く勢いの至近距離で生徒たちを追い立て始めた。
⑧土肥が捕まる
始めの犠牲者は土肥であった。
「ポメラニアンのお散歩かッ!!」となじられた土肥は穿いているパンツを二瓶(車で走行中)に掴まれ、「これが“走る”という速度だ!!」と持ち上げられ手を離される。
パンツが伸びきった土肥が宙を舞う。
「昭和か!!」とロウが危険を指摘するが、二瓶は止まらない。
二瓶は「もっと早く!!狂った犬ように走れ!!」と追い立てていくのであった。
『ドッグスレッド』14話の名言
源間慶一
「お前どこ中?」
白川朗
「俺は本気でアイスホッケーをやると決めた。決めたからには高いレベルの練習をするチームでやりたい」
紅露直人
「一般受験も特待生も、現時点で1年生は全員等しく価値がない!!」
二瓶利光
「お前たちは橇をひく犬だ!!狂った犬のように走れ!!」
『ドッグスレッド』14話のあおり文と予告
【あおり文】
犬橇な青春、開幕!!
【予告】
次号、どうかしてるぜ…。
『ドッグスレッド』ネタバレ14話のまとめ
今回は狼之神高校のリスタートが描かれた。
ここまでが各々の背景が垣間見えたプロローグだとして、ここからがいよいよ超回復の物語『ドッグスレッド』の本編と言える。
土肥と小杉がアイスホッケーを続けること、慶一が狼之神に入ったこと、連覇が途切れた狼之神、そして前回描かれた鮫王高校もだが、それぞれの思いを知った上で新たなスタートを楽しんでいこう。
そしてロウのリスタート。
入部理由が「本気でアイスホッケーをやると決めたからには高いレベルの練習をするチームでやりたい」というところがやはり一流のアスリートとして育ってきたロウらしいし、潔癖症な一面など今回も至るところにロウらしさが感じられる1話であった。
二瓶利光の狂気的なトレーニングも開始する。
『スピナマラダ!』を読了済のファンにはおなじみのワゴンであるが、野田先生の技術と経験がより詰まった今作では二瓶利光のヤバさがさらに増している。
そうした野田作品特有の、読まないと感じられない“勢い”が今回も詰まっているので必見だ。
次回は引き続き厳しいトレーニングが描かれそう。
キャプテン紅露や、1コマでも存在感が際立っている常丸などこれから描かれる狼之神部員たちの活躍が楽しみである。
ちなみに今月より『ドッグスレッド』が掲載されているヤンジャン!(集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌総合サイト/アプリ)で、週刊ヤングジャンプの定期購読を始めとするサブスクリプションサービス「ヤンジャン!BLUEメンバーシップ」が始まった。
現在各話レンタルで配信中の『ドッグスレッド』を何度もじっくり読みたい人や、『キングダム』など週刊ヤングジャンプの他作品も並行して読んでいる人にオススメだ。
特典の1つとして週刊ヤングジャンプが月額980円(1号あたり400円×4週間=1,600円)とお得に読めてしまうので、紙派の人が電子書籍に乗り換えるのも良いかもしれない。
その他の特典など詳しくは公式サイトをチェック!
⇒ヤンジャン!BLUEメンバーシップ
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。