2010年の全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会で優勝を果たした白川朗。
振り付けから衣装まで全てを支えてくれていた母を事故で失った直後であったが、ロウは母が与えてくれた全てをリンクに乗せ、歴代最高点を出す完璧な演技で優勝してみせた。
が、なんと結果が出た後ロウは会場で大暴れ。
誰にもその行動の理由がわからないまま、ロウは無期限出場停止処分となる。
そしてロウは母方の祖父に引き取られることになり、双子の妹・春名と共に苫小牧へ引っ越す。
苫小牧は高校アイスホッケーの王者・狼之神高校のある土地。
池にできた天然スケートリンクも多く存在するのだが、その1つで滑っていたロウは、そこを縄張りとする“源間弟”と対峙することに!?
「狂った犬の様に走れ!超回復アイスホッケーコミック!!」
本記事では第2話「ルーティン」の内容をまとめていく。
『スピナマラダ!』との読み比べもオススメ
『ドッグスレッド』2話の見どころネタバレ
①兄・源間浩一
ロウがリンクの使用権を懸けての決闘(ダンスバトル)を提案。
もちろん採用されることはなく、慶一の怒りを買っただけだった。
そこへ慶一の兄・源間浩一がやって来る。
浩一は狼之神高校のゴーリーだ。
浩一はロウのスケーティングを一目見て、スケートに相当な時間を費やしてきた者の技術だと気づく。
そしてその顔を見て、テレビで観た「狂犬王子」だとも気づいた。
②慶一のパワーも凄い
慶一は靴の刃からロウの動きを読んでいく。
ロウは華麗に躱していくものの、ついに慶一のスティックがロウの身体を捉え、なんとそのままロウを持ち上げてぶん投げてしまった。
ロウの滑りも凄いが、慶一のパワーも人並外れていると感じさせられる。
③ゴールが池に沈む…
吹っ飛ばされたロウはゴールにしがみつき、その上に着地した。
するとその衝撃でゴールが氷を突き破り、池に沈んでいってしまう!
慶一がすぐさま水中に潜り必死に引っ張り上げようとするもやはり無謀であり、慶一はゴールを救えぬまま浩一に引き上げられた。
④浩一の忠告
ゴールを失ってしまったことで慶一は怒り心頭。
浩一の制止が効かないほど感情的になり、兄弟の殴り合いにまで発展した。
しかし浩一の「俺がこの場にいるってことをわかった上で暴れてるのか?」という言葉で慶一は止まる。
それはつまり、浩一が関わった“弟の暴力事件”の連帯責任で狼之神高校がインターハイに出られなくなるかもしれないんだぞというプレッシャーであった。
20連覇の夢がこんな理由で終わってしまったら…その責任は計り知れない。
⑤源間兄弟のルーティンと慶一の怒り
しかし慶一の怒りも浩一を想ってのことだった。
源間兄弟は重要な大会の前にここで練習するのを毎年のルーティンとしている。
それが邪魔されたことが原因で兄が調子を崩して失点し、狼之神の連覇が途絶えたら…と恨みながら慶一は浩一に諭され帰って行った。
浩一曰く、慶一がこのゴールの周りに毎晩水を撒いて製氷していたのだという。
慶一がこのゴール周りの氷に乗った者を血祭りにあげていたのは、それだけの思いがこもっていたからだったのだ。
ロウもルーティンの大切さを知っているため、素直に謝罪。
浩一は「気にするな」そして「そのスケーティング、もったいないから錆びつかせるなよ」とロウに伝えた。
⑥ゴールを発見するが…
卒業まであと3ヵ月しかないが、ロウとハルナは近くの宮森中学校に通うことになった。
そこの用具置き場でロウはアイスホッケーのゴールを発見。
これで源間兄弟に返せると考え、持って行ってもいいかアイスホッケー部員に交渉する。
3年で主将の小杉勇希は「狂犬王子」にあまり関わりたくないと考え即OKしようとするが、部員の1人・3年の土肥宣人が「代わりにアイスホッケーの試合に出てください」とロウに伝えた。
本当はもう必要のないゴールではあったのだが、実は宮森中アイスホッケー部は助っ人をかき集めても人数が1チーム分(最低12人)にあと1人足りておらず、必死に探していたところだったのだ。
慶一のことを思い出したロウは「アイスホッケーは楽しそうではない」と断るが、これまでの土肥たちの努力とアイスホッケーへの思いを聞き断れなくなってしまった。
⑦ロウの祖父も選手だった?
請負ったはいいが、試合はなんと今から「2時間後」だという。
しかもロウの分の道具がないため焦るが、ロウは祖父が“いろんな時代に使っていた”という骨董品レベルの道具一式を身に着け出場することにした。
もしかしたら祖父はかつてそれなりの選手だったのかもしれない。
⑧人数に大差あり
そうしてバタバタと苫小牧地区予選大会第一回戦が始まる。
宮森中の相手は北陵中学校。
宮森中がギリギリの12人なのに対し、北陵中はルール内のフル人数となる22人チームである。
ちなみにこの試合、土肥が近所の子供達に協力してもらいながらニコ生(どひんチャンネル)で生配信を行っているらしい。
⑨源間慶一と再戦へ!
ちゃんとした監督(北島智洋)もいる北陵中。
小杉がキャプテンとしてその監督に挨拶に行くが、小杉は何やら微妙な表情である。
そしてなんと北陵中のキャプテンは源間慶一であった!
もはや因縁の相手と言える互いを認識して改めていがみ合うロウと慶一。
むしろ慶一の存在によって、ロウが「あの源間弟が悔しむなら買った方が楽しい」と急にやる気を出した。
一方で慶一も「ここは舞台じゃなく戦場なんだ!!」と怒りを顕わにしてロウを迎えうつ!
『ドッグスレッド』2話の名言
源間浩一
「スケーティングがやたら静かだな。足が柔らかく使えてる証拠だ。そうとうな時間氷に乗らないとこんなスケーティングは身につかない」
白川朗
「俺はお前のような奴からの指図には反対の行動をとるのが好きだ!!」
土肥宣人
「どうしても試合がしたいんです!アイスホッケーが大好きだから」
源間慶一
「ここは舞台じゃないんだ。戦場なんだよ!!」
『ドッグスレッド』2話のあおり文と予告
【あおり文】
猛犬牙を研ぎ、氷狼迎え撃つ。
【予告】
次回、氷上異種格闘技戦。
『ドッグスレッド』ネタバレ2話のまとめ
源間兄弟との対峙でどんな大ごとが起きるのかとハラハラしたが、慶一が極寒の池に飛び込んだくらいで済んだ。
その理由は浩一が狼之神高校のアイスホッケー部員だからだ。
前話と今話で狼之神高校アイスホッケー部であることの誇りと重みが十分に感じられたかと思う。
また源間兄弟の思いを感じ取り素直に謝ったり、何とかゴールを返そうしたり、土肥たちアイスホッケー部の思いを感じて頼みを断れなかったりするロウの優しい人柄も感じられた。
そして今話から早くもロウが、本作のテーマであるアイスホッケーの世界に足を踏み入れる。
ロウも読者もアイスホッケーに関する様々な情報や魅力を得られそうだが、相手が慶一のため一筋縄ではいかなそうで楽しみだ。
ちなみに宮森中アイスホッケー部主将・小杉は『スピナマラダ!』の時のビジュアルとは変わり、完全に『ゴールデンカムイ』の門倉看守部長の顔になった。
もはやあのおっさんにしか見えない。
尾形門倉と、どんどん出てくる“見知った顔”も注目である。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。