『キングダム』黒羊丘の戦いあらすじ徹底まとめ!黒羊編の流れやポイントをわかりやすく振り返る!

キングダム黒羊丘の戦いあらすじネタバレ あらすじネタバレ
※本サイトはプロモーションが含まれています

『キングダム』アニメ5期は黒羊丘の戦いが描かれる。
黒羊丘の戦いは趙の要衝・黒羊丘を巡る秦と趙の戦いだ。

秦軍は桓騎軍と飛信隊の初タッグとなり、元野盗という異色の経歴に「六将級」と目される戦の才能を持つ桓騎の本領が明らかとなる。
秦の中華統一への明確な一歩でもある注目のエピソードだ。

本記事ではそんな黒羊丘の戦いのあらすじをネタバレ解説、注目ポイントをわかりやすく振り返っていく。

スポンサーリンク

キングダム:黒羊編までの流れ

紀元前238年加冠の儀が行われ、嬴政が呂不韋との長きにわたる政争に勝利。
国の実権を正式に手中に収めた。

嬴政の意向で本格的に中華統一へと動き始めた秦国は、さっそく楊端和軍が魏の要所・衍氏を急襲・陥落させ列国に大きな衝撃を与える。

それから間もなく考烈王の崩御春申君の暗殺という大事件が発生。
この混乱は秦にとって楚攻めの機になるかと思われたが、媧燐李園と共に宰相の座に就き僅かひと月あまりで大乱が収まったことで、昌平君は警戒し楚攻めを中止する。

代わりに趙攻めに方針を転換し、翌紀元前237年、飛信隊に趙・黒羊丘への侵攻が命じられた。

キングダム:黒羊丘の戦いは何巻?

黒羊丘の戦いは41~45巻で読むことができる。
本編はもちろん李牧と慶舎の出会い信と羌瘣の“お守り”の約束など、本編をより楽しめる巻末おまけマンガも収録されているのでコミックスも見逃せない。

キングダム:黒羊丘の戦い概要

場所

趙・黒羊
※見渡す限りの広大な樹海
※城は無し
※5つの丘がある

軍容

秦軍5万8千【総大将:桓騎】
(桓騎軍5万+飛信隊8千)

趙軍7万【総大将:慶舎】
(慶舎軍4万+紀彗軍3万)

勝利条件

5つある丘の占拠
※特に中央丘の行方が勝敗を決する

秦軍布陣

右翼:飛信隊
中央:黒桜軍、摩論軍
左翼:雷土軍、ゼノウ一家
※厘玉は騎馬隊なので本陣で桓騎補佐

キングダム:黒羊丘の戦い注目人物

【飛信隊】
羌瘣
飛信隊の副長を務める三千人将の女剣士。
黒羊丘の戦いでは飛信隊と別行動となり、その動向を通じて「離眼」について知ることが出来るので注目だ。


飛信隊の副長を務める古参メンバー。
黒羊丘の戦いでは飛信隊副将としての真価と信頼が描かれるので注目だ。

【桓騎軍】
桓騎
元蒙驁軍傘下の秦国将軍であり、黒羊丘の戦いでの秦軍総大将。
黒羊丘の戦いでは「六将級」と目される戦の才能が発揮され、昌平君や李牧ら大軍略家でさえ真似できない衝撃の結末をもたらすので注目だ。

黒桜
桓騎軍の女性幹部。
黒羊丘の戦いでは彼女の優れた指揮力と洞察力の高さ、判断の早さを見ることができるので注目だ。

【趙軍】
慶舎
函谷関攻防戦における合従軍で趙軍の総指揮を務めた趙の将軍で、黒羊丘の戦いでの趙軍総大将。
李牧も恐れを抱くほどの優れた軍略の才能を持つ本能型の武将である彼の、「沈黙の狩人」と呼ばれる動向と桓騎との駆け引きに注目だ。

紀彗
趙の将軍で、黒羊地帯から80㎞ほどにある離眼城の城主。
本エピソードで明らかとなる「離眼」の背景と合わせて、その存在感や将・城主としての選択に注目だ。

キングダム:黒羊丘の戦い見どころ

【1日目】

①飛信隊、初めての桓騎軍

飛信隊と桓騎軍は山陽攻略戦・函谷関攻防戦で同じ戦場に立ったことはあるものの、直接の友軍として共に戦うのはこれが初めてとなる。

桓騎軍の野営地を見た飛信隊は不快感を示し、信は桓騎に対して強烈な拒絶反応を示して思わず剣を抜こうとしてしまった。
桓騎は飛信隊に「ここで“大人の戦い”を覚えていけ」と不敵に語った。

また桓騎からの指示により、連携強化としてこの戦いの間だけ那貴尾平が隊を入れ替わる

②初日から大失態の飛信隊

右翼を任された飛信隊は、左翼の雷土軍とともに中央丘より奥に前線を作る役目を負う。
中央丘の取り合いであるこの戦において、初動でこの前線勝負を制することが両軍にとって非常に重要だ。

そのため飛信隊は羌瘣隊を斥候に出し意気込んで密林を進むが、まだまだ秦軍本陣側に近い位置で趙・馬呈軍の奇襲に遭ってしまう。
飛信隊は素早く対応するも、その間に趙・劉冬軍によって自軍側の丘が占拠されたことに気づく。

馬呈が退却したためすぐに丘の奪還に向かったのだが、なんと敵の姿はすでに無し
飛信隊はまんまと敵の策にハメられたのだ。

これにより飛信隊は前線勝負に出遅れ、秦軍の作戦を台無しにしてしまった。

③左翼も大ダメージ

飛信隊の失態を受け、桓騎の指示によってゼノウ一家と雷土軍が中央丘の砦化を進める趙軍への横撃を狙う。
ところが逆に趙将・慶舎と岳嬰によって分断され、大打撃を被りながら雷土の合図で散り散りに逃走することになった。

ただしゼノウ・雷土ら桓騎軍は、逃げた先で中央丘の砦に火をつけ一矢を報いた。

④羌瘣が行方不明に

斥候として先行していた羌瘣隊は、黒羊の樹海に集落が存在していることに気づく。

また羌瘣隊は出遅れた飛信隊と大きく離れることとなり、むしろ馬呈・劉冬隊の背後の位置に辿り着いていた。
羌瘣はこれを好機とし、1人で敵将の暗殺に繰り出す。

そして敵陣内に侵入して劉冬と遭遇。
一騎討ちにて傷を負わせるが、羌瘣も深手を負わされ崖から転落してしまった。

そして羌瘣はそのまま隊に戻らず行方不明となる。

【2日目】

⑤飛信隊、無手からの渡河

本格的に中央丘の取り合いになる2日目、前日に失敗した飛信隊は何としても“今日”前線を押し上げなければならなかった。

ところが趙・馬呈軍が攻略難度の高い対岸に布陣しており、飛信隊は足を止められる。
突破口となり得る橋も舟もない“無手”となり、長期戦に切り替えるしか打開できない状況となってしまったのだ。

ところが河了貂はこの“無手”の状況から強引に道を切り開く。
そのキーマンは初期から飛信隊の副長を務めるであり、決死の渡河を成功させたのは飛信隊の絆であった。

⑥紀彗の登場

中央丘の陣取り合戦では、左半円の摩論金毛と互角となっていたが、右半円の黒桜が前線を大いに押し込んでいた。
さらに右では渡河を果たした飛信隊が怒涛の勢いで前線を押し上げたため、これを機と見た黒桜は一気に畳みかけようとする。

しかしその時「離」の旗を掲げた将軍・紀彗が姿を現し、それを見た趙軍の士気が異様なほどに高まった。
趙軍の士気と紀彗軍の戦力に危険を感じ取った黒桜はやむなく軍を後退させる。

【3日目】

⑦桓騎が動かない!!

3日目、飛信隊の勢いは止まらず、優勢と感じた河了貂は前線の押し上げから中央丘への進軍へと方針を切り替える。

この動きは中央丘の戦いに大いに影響を与え、秦軍にこれ以上ない好機をもたらした。
あらゆる攻め手を選択でき、どの手を使っても大いなる戦果を望める贅沢な戦況となったのだ。

ところが桓騎は戦場の注目を嘲笑うかのように、なんと一切何もしないままこの日を終えた

4日目】

⑧慶舎が動く

そのまま4日目も桓騎は動かなかった。
代わりに中央丘寄りに陣取っていた飛信隊が馬呈・劉冬軍に背後を突かれ乱戦となる。

すると桓騎の動きに痺れを切らした慶舎が飛信隊に狙いを定め自ら襲撃

実はこうして慶舎が戦場に出てくるのを桓騎は待っていた
すかさず桓騎が仕込んでいたゼノウ一家が慶舎軍を襲撃。

これに中央丘の紀彗・黒桜が反応し、戦場の右側は大混戦となっていく。

⑨信が慶舎を討つ!しかし…

混戦の中で秦軍は慶舎に逃げられてしまうが、飛信隊は慶舎の動きを見逃さなかった。
合流を果たした羌瘣の援護や那貴のフォローもあり、飛信隊はついに慶舎を捉える。

そして一騎討ちの末、信が慶舎を討ち取った
しかしこの大きな出来事が起こったのは趙軍側の丘の裏だったため、紀彗の提言によって金毛が慶舎の死を隠して戦を続ける決断を下す。

さらにその後、戦況が優勢だったにも関わらず桓騎が突如、丘から全軍撤退させてしまった。

【5日目】

⑩内揉めと信の理想

5日目の朝、黒羊丘に点在する集落を桓騎軍が丸ごと焼いていた

行方不明の間に羌瘣が世話になっていた村も死体が積み上げられており、その惨劇を見た羌瘣と信が怒りに震えて桓騎のもとへ乗り込み、秦軍内で一触即発の状況となる。

桓騎軍に交換配属となっていた尾平の乱入によりその場は解散となるが、略奪したと思われる物を持っていたことで尾平が飛信隊から追い出される事態に。

その後、桓騎兵の暴行により飛信隊に担ぎ込まれた尾平に、信が自分の目指す“天下の大将軍像”と“飛信隊の在り方”を語り、飛信隊はより絆を強くした。

⑪趙軍の葛藤と予想外の決着

その後、紀彗のもとに桓騎から黒羊丘の民で作った凄惨な“贈り物”が届く。
それにはこれ以上の惨劇を離眼城で起こすという脅迫文も付いており、同時に桓騎軍が離眼方向へ進軍したという報せも入ってきた。

趙西部一帯離眼の選択に迫られる紀彗。
金毛に「我々慶舎軍は“趙国を”守るために戦いに来たのだ」と黒羊を取られることの意味を説かれたが、思い悩んだ末に選んだのは離眼であった。

紀彗軍が離眼を守るために戦場を去る。
趙軍は半数となりながらも金毛と岳嬰が徹底抗戦の構えを見せたが、ゼノウ一家と飛信隊の突撃を受け全軍撤退。

その後に戻った桓騎が悠々と丘に登頂し、黒羊丘の戦いは秦軍勝利で幕を閉じた。

⑫桓騎の勝ち方と信の戦い方

桓騎の勝ち方は飛信隊にとって許しがたいあまりにショッキングなものであった。
しかし“それで”桓騎は戦死者数を予想の半分以下に抑えた圧倒的勝利を収めたのだ。

しかも砦化を趙軍にやらせた上で手に入れるという完璧な戦果。
飛信隊はまさに“大人の勝ち方”を目の当たりにすることとなった。

信は納得できないながらも、結果を真正面から受け止める。
ただし信は制止すべきところで制止できるよう、桓騎より先に大将軍になると決意した。

キングダム:黒羊丘の戦い結末

黒羊丘の戦いの後、飛信隊と秦には以下の変化があった。

飛信隊
  • 那貴隊が飛信隊に移籍
  • 大戦に備えて隊の回復と進化をはかる
    仁淡兄弟干斗ら新兵加入
  • 斉王(王建王)と李牧が来秦
    →蔡沢の仲介からが実質的な降伏宣言
    →李牧(趙)とは宣戦布告
  • 黒羊丘の本格的な砦化に着手
    →黒羊を拠点とした趙西部攻略へ
    →李牧が西部の防衛を強化し始めたため方針を転換
    →趙西部攻略から超奇策の大戦略・鄴攻略

キングダム:黒羊丘の戦いまとめ

黒羊丘の戦いは趙の黒羊を巡る秦と趙の攻防戦であり、秦軍の勝利で幕を閉じた。

桓騎軍というこれまで見たことのない異様な軍の姿と桓騎の“大人の戦い”が衝撃的であり、読み終わると「桓騎スゲー」「桓騎ヤベー」と言いたくなる、桓騎の凄みを知るエピソードであった。

この戦いは大枠は秦vs趙の戦いではあるのだが、内容は“優先順位の違いによる内輪揉め”という側面があるところが面白い。

第三者を巻き込む凄惨すぎるやり方ながらも犠牲を最小限に抑えた桓騎軍と、略奪・虐殺は絶対に許せず敵国側の第三者の安全すらも案ずる飛信隊
趙西部ひいては“趙国の未来”のために絶対に黒羊を守らなければと考える慶舎軍と、“離眼の民”を何よりも最優先に考える紀彗軍

中華統一を目指し国vs国という大きな戦が描かれる中で、黒羊丘の戦いは同一国内でも意思統一は難しいという一面に気づかされたように思う。

桓騎の凄みから中華統一の難しさまで色んな面が知れる黒羊丘の戦いは、史実にはないキングダムオリジナルエピソードなので必見だ。

管理人
へそまる

転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。

タイトルとURLをコピーしました