『キングダム』趙北部攻略戦(宜安の戦い)あらすじ徹底まとめ!趙北部攻略戦の流れやポイントをわかりやすく振り返る!

キングダム趙北部攻略戦宜安の戦いあらすじネタバレ あらすじネタバレ
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趙北部攻略戦編は秦を主役に据えている『キングダム』においてやや趣の違うエピソードとなっている。
なぜなら悉く敵国である趙・李牧の計画通りに進んでいくからだ。

つまりは秦にとって緊張感の絶えない展開が続いていくことになるのだが、最大の注目はその結末で、中華全土にも読者にも激震が走った衝撃的すぎるものとなった。

それでは本記事では趙北部攻略戦の全体の流れ・あらすじをネタバレ解説、注目ポイントをわかりやすく振り返っていく。

キングダム:趙北部攻略戦までの流れ

鄴を攻略し趙王都圏に切り込んだ秦は、と3年間の同盟を結びの攻略に専念する。

この3年間での邯鄲陥落を目指し、“邯鄲の最後の砦”である武城・平陽の手前に展開する趙の大防衛線と激突。
六大将軍となった王翦・楊端和・桓騎が展開する広域の攻防戦の中、桓騎がさっそく六大将軍の特権を利用した驚きの戦略で趙軍総司令・扈輒を討った。

これでようやく趙攻略が進むかと思いきや、武城・平陽の先に長城が築かれ、邯鄲への道が閉ざされていることに気づく。
すると王翦が咸陽に趙北部の地「宜安攻め」を提案。

これに昌平君も同意し、趙北部攻略戦という必殺の大戦略が打ち立てられた―!

キングダム:趙北部攻略戦編は何巻?

趙北部攻略戦は65~69巻で描かれる。

このエピソードでは桓騎の過去や目的、白老・蒙驁との出会いなど、これまで多くの謎に包まれていた桓騎に関する答えが知れるので必見だ。

また桓騎一家が主役といえる本エピソードでは、コミックスのおまけマンガも「ビフォア桓騎一家」など桓騎一家にまつわる内容が描かれているのでこちらも見逃せない。

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キングダム:趙北部攻略戦概要

大まかな流れ
  • 楊端和軍が武城・平陽を引き継ぐ
    (一緒にいた壁軍は北上組に参加)
     
  • 武城にいる王翦軍(+楽華軍)と平陽にいる桓騎軍(+飛信隊)が連合軍となって北上し、閼与を落としつつさらに北上
     +
  • 秦北東部軍と東部軍を合わせて大軍とし、太原経由で東進し趙北部に進入
     
  • 王翦・桓騎連合軍秦北東部軍が合流し、超大軍となって宜安攻め
場所

趙北部・宜安
※趙王都・邯鄲の遥かに位置する

軍容

開始時
●秦軍
王翦軍
桓騎軍
飛信隊
楽華軍
壁軍(ナジャラ族入り)
北東部軍20万(大将:曹波広)20万

宜安の戦い(宜司平野決戦)時
●秦軍14万【総大将:桓騎】
右翼:飛信隊
中央前:壁軍
中央中間:北東軍(大将:風范)5万
中央本陣:桓騎軍
左翼:楽華軍

●趙軍31万【総大将:李牧】

秦軍の勝利条件

宜安の陥落

キングダム:趙北部攻略戦の注目人物

【秦軍】
●桓騎
秦国の六大将軍・第五将
武城・平陽攻略戦で捕虜10万斬首を行ったことで趙国民の恨みを買っている。

本エピソードでは途中から王翦に代わり総大将として秦軍を率いていくことになるのだが、その中で過去や目的、白老・蒙驁との出会いなど、これまで多くの謎に包まれていた彼の背景が描かれていくので注目だ。

●砂鬼一家
桓騎軍に所属する、尋問・拷問を得意とする一家。
その残虐性によって中華全土に悪名を轟かせており、黒羊丘編で登場して以降、作中で異様な存在感を放っている。
本エピソードではそんな恐ろしい砂鬼一家の意外な一面と桓騎との関係性が明らかとなる。

【趙軍】
●李牧
趙の宰相で三大天の1人。
反逆罪として邯鄲を追われ青歌に身を寄せていたが、扈輒が討たれた事態を受け趙軍総司令として復帰する。
本エピソードは秦軍屈指の知将である昌平君や王翦を出し抜くほどの李牧の深い戦略がキモとなっている。

キングダム:趙北部攻略戦の見どころ

①武城・平陽を攻略

扈輒軍撃破後の年明け(始皇14年)、展開していた趙軍が武城・平陽に入ったため、秦軍はようやく二城に到達し城攻めを開始した。
そして武城は王翦軍が、平陽は桓騎軍が落とす。

ここで王翦軍(田里弥軍)の山秀さんしゅう桓騎軍の氾善はんぜんという超個性的な新キャラが登場したので注目だ。

②王翦が長城を発見

王翦は武城・平陽の先に100㎞にも及んで築かれている長城の存在を目の当たりにする。
武城・平陽の防衛ライン強化のために李牧が3年前から着工していたのだ。

そこで王翦は咸陽に「李牧の長城あり。通過難し」と知らせると同時に「逆にこれを好機と見る。宜安を攻め北にフタをすべし」と進言。
つまり先に趙王家の脱出経路を潰し、趙復興をさせづらくするという策を提案した。

長城越えの戦いも回避できるというメリットがある上に、北を討ってから南下し、南側の脱出経路を長城で自ら塞いでしまった邯鄲を討てばそれで終わるという効率も良い作戦である。

王翦の考えに昌平君も同意し、対趙最前線にいる軍に向けて趙北部攻略の大戦略が発令された。

③壮絶な閼与攻防戦

ということで王翦・桓騎連合軍(飛信隊・楽華軍・壁軍)が北上。
閼与に着き、本命の北部攻略のために無傷の軍を多く保って先へ進むことを考え“王翦軍のみで”城攻めを開始した。

王翦軍の攻城戦はいつも通り順調のはずであったが、しかし趙兵が秦兵を道連れにするなど常軌を逸した凄絶な守備を見せる。
実はこの閼与を守っていたのは、李牧によって集められた“昨年桓騎に虐殺された兵たちの遺族達”だったのだ。

さらに扈輒軍の三将であった虎白公龍白公の残党軍も投入されており、彼らは打倒・桓騎を目指して駆けて行った。
飛信隊が桓騎を守るために割り込み、信が龍白を討ったが、桓騎への恨みを抱く龍白軍と雷土の仇を恨む桓騎軍に挟まれ、戦争がもたらすもの・中華統一の難しさを信は痛感するのであった。

摩論メシ

ちなみに閼与攻めの間、桓騎軍幹部は摩論の料理で優雅に食事。
メニューは
甘巴の大赤蟹の塩茹でと甲羅焼き香辛風味
薄豚肉の山菜包み蒸し五種盛り
赤穂高原の柘榴酒

である。美味しそう。

④秦連合軍が半分に

結果として秦軍は閼与を落とすが、「桓騎十万斬首」への怨念返しを代わりに喰らうこととなった王翦軍は想定の3倍もの死傷者が出てしまった
そこで秦軍は話し合いの末、ひとまず王翦軍を閼与に置いての出発を決断する。

王翦軍復活まで待つとそのぶん太原に集結している北東部軍の存在を趙に知られるリスクが高くなり、宜安を中心とした趙攻略を狙っていることに気づかれ対策を練られてしまう可能性があるからだ。

王翦軍がいなくなるということは予定の半分の兵数で進軍するということだが、この先で合流予定の北東部軍が20万いるため軍容も問題ないと判断できたことも理由である。

⑤北東部軍が4分の1に!

一方、太原に集結した秦北東部軍20万は趙・狼孟軍の奇襲に遭っていた。
北東部軍は各地からの寄せ集めであったために混乱してすぐに統制が効かなくなり、僅か半日で4万が葬られ、後軍は我先にと太原まで退却してしまう。

桓騎連合軍と合流できたのは、六大将軍下の軍としての責任を果たそうと前進を選んだ、先頭の風范率いるたった5万だけであった。

⑥無傷のまま赤麗攻略

連合軍は当初の半分以下となってしまったが、立て直しを図るよりもこのまま進軍することを選ぶ。
「やってやれない数字ではない」からだ。

当然一同は最大限の警戒をもって趙深部を進むが、予想外にも趙軍の迎撃はなかった。
しかも宜安攻めの拠点とするために宜安手前の赤麗城を奪取しようと意気込んだのだが、なんと城には老人や病人達がいたのみで無血開城してしまったのである。

つまり秦軍は無傷のまま宜安攻めの日を迎えることが出来た。

⑦実は李牧の策のうち

しかしこの秦軍の行動は全て李牧に見透かされていた。

秦軍は「閼与を出て北上した時から宜安攻めを読まれたとしても大丈夫」という前提で話し合っているが、実はそもそも李牧は秦の宜安攻めをとっくに予想しており、前線復帰するとすぐ…なんと昌平君が宜安攻略の大戦略を打ち上げた“5か月前”には北上してくる秦軍への対策に動き始めていたのだ。

閼与で秦軍を半分にしたのも、北東部軍を5万にしたのも、もちろんそのうえで進軍し続けることも、赤麗を狙うことも全て李牧の計画通り
秦軍はこの大戦略を始めた時から李牧の掌の上の進軍だったのである。

信や桓騎は早々に何かを感じ取っていたが、宜安を前にいよいよ李牧の罠の全貌が明らかになる!

⑧秦軍14万vs趙軍31万、平地決戦!

趙軍が宜安城から出陣してきたため、秦軍と趙軍は宜安手前の宜司平野でぶつかる。

しかし姿を見せた趙軍の多さに、ようやく秦軍は李牧の策略に嵌められていたことに気づいた。
秦軍が北上する以前から準備していないと集められないほどの兵が待ち受けていたのだ。

その数31万(秦軍14万の倍以上)であり、それが秦軍を包囲する形で布陣。
普段絶対に行われることのない圧倒的兵力差によるド平地での包囲戦が、倍以上の兵力をもつ側の自国奥深くで始まったのである。

しかもこれは李牧製の詰んだ盤面…秦軍はもはや潰されるまで消耗していくしかないように思われた。

⑨右翼飛信隊が右翼を捨てる!?

すると飛信隊が信の号令で勝手に陣形を解き、持ち場の右翼の役目を捨てて走り出した。
しかも行き先が真逆の左翼楽華軍の所であったため、さらに敵味方の度肝を抜く。

この行動の狙いは李牧の描いた局面を超えることだ。
飛信隊と楽華軍で共闘することで、この全面劣勢の局面の中に秦軍に優勢な場所を作り出したのだ。

⑮桓騎がまさかの奇襲!!

ただでさえ厳しい追撃を行っていた趙軍だが、虎白軍と龍白軍を合わせて大包囲網を作り、さらに容赦ない包囲戦で桓騎捜索を行う。

ところが桓騎はなんと、ゼノウ一家や朱摩一家らと共に“扈輒本陣”を奇襲
なぜか1千もの桓騎兵が扈輒本陣を囲み、扈輒を討ってしまった。

誰も予期していなかった大逆転劇である。

⑩飛信・楽華、包囲を脱出!

飛信・楽華の前に楽彰・上和龍・フーオンの青歌軍が立ちはだかる。
信&蒙恬を先頭にした大錐型の陣で脱出を図るも、なんと同じ錐型をぶつけられて激しい乱戦に。

しかし羌瘣隊との連携で飛信隊が活路を開き、楽華を連れて死に物狂いで李牧の包囲からの脱出を果たした。
ただし岳雷が上和龍に討たれ、蒙恬も重傷を負ってしまうなど、多くの犠牲を伴うこととなった…。

⑪桓騎の陣形

飛信&楽華が脱出したのは予想外ではあったが、李牧の狙いはあくまでも桓騎なので問題なし。
二軍を骨珉伯の軍を使ってさらに外へと追いやり、桓騎討伐に専念することにする。

李牧は奇策以外の手段=正攻法の戦いができないことが桓騎の弱点だと考えた上でこの戦いを仕組んだので、このド平地での包囲戦ではもはや桓騎は為す術がないはずと考えていた。

ところがそんな桓騎軍が突如“陣形”を組み始める。
しかも✖の形をした見たこともない陣形であった!

⑫桓騎軍脱出!

虚を突かれた李牧ではあったが、すぐに桓騎のハッタリだと結論付ける。

しかし謎陣形の謎の動きを注視しているうちに、李牧はふとあることに気づいた。
日が暮れかけているのである。

実は桓騎は元野盗である自分たちに有利なフィールド“暗がり”を待つために時間を潰していたのだ。
しかもただ時間を潰していただけでなく、謎の動きによって“突破しやすい場所”を探っていた。

そして桓騎はそこからの突破を開始し、ゼノウ一家を先頭に李牧の包囲を脱出してみせた。

⑬氾善&砂鬼一家と宜安攻め

飛信&楽華はどこまでも続く趙の包囲線に行く手を阻まれていた。
一体どうすればと考えていた時、桓騎本軍と宜安城で合流する予定だったという桓騎軍の氾善隊&砂鬼一家と出会う。

飛信と楽華は彼らと共に宜安攻めをすることにし、氾善特製井闌車「紅春」や飛信隊の怪力三人衆(田有・竜川・中鉄)の活躍もあって何とか宜安城を落とした。
田有・竜川・中鉄が重傷を負うが、治療のスペシャリストでもあった砂鬼一家がすぐさま治療を施し命を取り留める。

この宜安攻めで大きな犠牲はなかったものの、すでに狼煙も上げられて籠城したところで秦軍に先はない。

⑭桓騎合流

宜安城の秦軍の助かる道が繋がる希望の1つが、桓騎が生きて赤麗城か宜安城に入城することだ。

すると秦軍の奪取からまもなく、桓騎の一団も宜安に到着し入城した。
秦軍はさっそく作戦会議を始めるが、人質(=宜安の住人)が李牧の策により肥下に疎開させられていることに気づく。

こうなるともう1つの希望、赤麗城に桓騎軍残党が入って戦力として復活することが期待される。
赤麗城が秦軍の城として健在ならば、趙軍の追撃が分散されることになるからだ。

⑮赤麗城の罠で壁が捕虜に

期待通り赤麗城には桓騎軍残党が多く戻っており、しかも将軍・によってそれらが士気高くまとめられていた。
ところがその赤麗城の秦軍はまもなく壊滅してしまう。

なんと李牧の策(舜水樹の案)によって、赤麗城の井戸水に毒が混ぜられていたのだ。
それは今後住めなくなってしまうことも厭わない赤麗の住民の覚悟、10万斬首を行った桓騎を殺すためならば何でもするという趙国民の覚悟の証であった。

これにより赤麗は再び趙の手に渡り、壁を含む辛うじて生き残った者たちも労働力として収容所へ連れていかれてしまう。

⑯桓騎奇襲のカラクリ秦軍の奇襲

赤麗城が趙に奪取され、王翦軍の援軍も期待できないと悟った宜安城の秦軍は、籠城を諦め宜安城を出た。

空となった宜安城には砂鬼一家特製の凄惨なオブジェ肥下で惨劇を起こす」というメッセージが残されていたため、李牧ら趙軍は急いで宜安東の肥下へと向かう。
李牧はこの戦の勝利は確信しているが、趙国の未来を見据えると肥下で大虐殺を起こさせるわけにはいかないのでさすがの李牧も焦る。

その李牧の目の前になんと桓騎軍が奇襲に現れた
李牧はここにきてまんまと“相手の本陣を薄くして奇襲をかける”という“桓騎のいつもの手”に引っかかってしまったのだ。

⑰飛信&楽華は桓騎軍のフォロー

秦軍は桓騎軍・飛信隊・楽華軍で3か所に分かれて軍を伏せており、桓騎軍が張った場所に李牧が通った形となる。
そのため李牧が来なかった飛信&楽華は、李牧救援に集まる趙軍の足止めの役目に動き出した。

飛信隊は楽彰軍、楽華は舜水樹軍と対峙するが、しかしさすがに元々の数が多いため傅抵や馬風慈、虎白などの軍が続々と李牧の元に駆けつけていく。

⑱オギコの伝言と摩論の決断

摩論は桓騎からやや離された場所に配置されていた。

そうした桓騎の意を汲まなければという考えとやはり最後まで桓騎の傍にいたいという思いの間で葛藤していたが、オギコが預かっていた桓騎の伝言を受け、桓騎軍戦場からの離脱を決意する。

そして信にも桓騎の伝言があるということで、オギコと摩論は一緒に飛信隊&砂鬼一家と合流した。

⑲信への桓騎の伝言

桓騎からへの伝言は、摩論やオギコ、砂鬼一家を連れて脱出しろというものであった。
また「王様に返しとけ」と六将の首飾りも信に預けられる。

桓騎を見捨てられないと思う信であったが、これは自身を囮として飛信・楽華が脱出できるようにした桓騎の策であり、「ここで生き残ったあなたがいつか李牧を討てば“お相子”じゃないですか」という摩論の訴えを受け、飛信隊は脱出を目指して動き出す。

⑳那貴の飛信隊脱退

ところがこのタイミングでなんと那貴が飛信隊を脱退し桓騎の元に戻ると宣言。
今桓騎の元に戻るのはただ死にに行くだけだと誰もが理解できたが、那貴の決意は固かった。

「俺にとって飛信隊は“仲間”で桓騎は“家族”だった」

そう語り那貴は信に最後までついていけないことを謝り、天下の大将軍になると信じていると伝えて桓騎の元へと急ぐ。
状況が状況だけに惜しむ間もない別れとなったが、その男の決断を飛信隊は援護しながら見送った。

㉑桓騎の最期

無情なほどに趙軍が集結していき、もはや桓騎一家の消滅は避けられる段階ではなくなっていた。
朱摩、ゼノウ、黒桜と次々に倒れていく幹部たち。

桓騎は「一秒でも先に死んだらそいつの勝ちだよな」と李牧の首だけを狙い、厘玉ら残り僅かとなった仲間たちと最後の戦いに挑む。
那貴一家が到着したことで流れが変わりかけるが、やはり圧倒的な数の差はすぐさま桓騎一家を呑み込んでいき、厘玉も倒れて残るは桓騎のみとなった。

折れた剣先の分…それが桓騎と李牧の最後の距離。
桓騎は李牧の鼻先に折れた先を突き付けた形で絶命する。

那貴も李牧まであと僅かの距離まで迫っていたが倒れ、これをもって趙北部攻防戦は趙軍の大勝利で終結した。

李牧は桓騎を狙いうち、半年かけて入念に準備をして策にハメたわけだが、ここまで肉迫された事態を受け止め「秦六将で最強の男と戦ったのかもしれない」と評した。

㉒桓騎を辱めない李牧

趙兵の桓騎への恨みは凄まじかった。
特に武城・平陽攻防戦から桓騎軍と戦い続け、虎白まで討たれてしまった虎白兵の昂りは凄まじく、桓騎と桓騎軍の躯を自分たちの手で八つ裂きにさせて欲しいと願い出る。

しかし李牧はそれを許さず、すぐさま飛信隊と楽華軍の追撃に出ることを命じた。

㉓飛信・楽華は包囲を抜け帰路へ

南西へ向かっていた飛信隊は国境まで出てきていた倉央軍と偶然合流し、趙軍の包囲を抜けて閼与に戻ることが出来た。
そして西へ向かっていた楽華軍も、飛信隊から4日後に閼与に戻ることが出来た。

飛信・楽華・桓騎軍残党は半月ほど閼与に留まった後にそれぞれの帰路につく。

㉔桓騎軍は摩論のもと傭兵団に

桓騎軍は消滅した。
その残党は桓騎からの伝言で「後を任せた」と託された摩論がまとめていくこととなった。

摩論としては野盗団に戻るのが楽ではあったが、桓騎の「クソみてえな生き方はさせるな」という伝言を受け、傭兵団として再出発することを決めた。

砂鬼一家は摩論とは行かず“聖地”へ還った。

キングダム:趙北部攻略戦結末

桓騎の死に列国は

趙→怨敵・桓騎の死の知らせに沸きに沸く
韓→金品がバラまかれ恩赦が出るほどの祭り騒ぎに
魏→国をあげて祝う
燕→情勢に目を光らせたまま静観
斉→同上
楚→項翼が秦南西部第4の都市・京布を攻め落とす

六大将軍の1人が早くも死亡、桓騎軍消滅
壁が行方不明に
次の戦略⇒騰・録鳴未・信が韓王都・新鄭しんてい向かう(韓非子編へ)

キングダム:趙北部攻略戦まとめ

趙北部攻略戦は趙攻略を見据え、あえて北部の宜安を狙うというエピソード。
しかし

  • 閼与で秦軍を半分に(桓騎への怨念利用)
  • 北東部軍を4分の1に(狼孟軍を練兵)
  • 赤壁を無血開城させてからの毒罠
  • “いけなくはない”というギリギリの人数で進軍させてからの圧倒的兵数による完全包囲
  • 宜安攻めを予期し、住民を肥下へ疎開させておく

といった、李牧が秦より約半年も前から練ってきた徹底した罠が張られており、秦は多くの兵を失い、そして最終的に六大将軍の1人・桓騎という存在を失う大きな敗北を喫することとなった。
中華統一を目指し一丸となった矢先、『キングダム』が描かれてきた中での最大の敗北である。

最大の敗北にはなったが、それほど李牧が準備を重ねていたにも関わらず、李牧の予想を超えて見せたと、最後には自分のフィールドに引きずり込んでみせた桓騎の気概と思いで秦軍の“完敗”を防いだところが趙北部攻略戦の最大の見どころだ。

桓騎という恐ろしくも妖しく魅力的な男と彼を慕う桓騎一家の消滅は、多くのファンの悲しみを生むことになったが、彼らの魅力が大いに詰まったエピソードでもあった。

結果としては暗いものの、これから桓騎の想いも背負っていくだろう信や、摩論ら桓騎一家残党の今後など前向きな面にも注目していきたい。

管理人
へそまる

転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。

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