三輪秀次(みわしゅうじ)はボーダー本部所属A級三輪隊の隊長でオールラウンダー。
主人公の1人(遊真)が近界民という物語設定において、激しく近界民を憎んでいるという視点の異なった注目キャラである。
本記事はそんな三輪の魅力を徹底解説していく。
【ワートリ】三輪秀次の特徴とプロフィール
三輪秀次(みわしゅうじ)は丸みを帯びた黒髪でV字前髪が特徴。
コミックス2巻カバー折り返しで全身のカラー絵が描かれ、9巻では表紙を飾った。
高校では仁礼・三浦と同じクラス。
初登場 | 第2話 |
ポジション | オールラウンダー |
年齢 | 17歳(高校生/三門市立第一高等学校2-D) |
誕生日 | 10月2日・みかづき座 |
身長 | 174㎝ |
血液型 | A型 |
家族 | 父、母、姉 |
好きなもの | 姉、近界民を駆除すること |
好きな食べ物 | ざる蕎麦、刺身、クッキー |
主な呼び名 | 秀次 |
【ワートリ】三輪秀次の人柄・性格
三輪秀次は4年前の現ボーダー設立時に入隊した古参。
近界民によって最愛の姉を亡くしているため「近界民はすべて敵だ」と強く近界民を憎み、近界民の排除をボーダーの責務として掲げている。
隊員の中でも圧倒的城戸派(近界民は絶対許さないぞ主義)で、近界民友好派の玉狛を「裏切り者」と言い表すほど、また遊真が近界民だと申告しただけで即攻撃するほどの過激なアンチ近界民である。
だからこそ迅も近界民によって大切な人を失っていたということを知ったり、城戸が遊真の入隊を認めたりした際には、髪をボザボザにして目の下にクマをつくるほど思い悩んでしまった。
言ってしまえば真面目で堅物なのだが、その真面目さと礼儀正しい性格ゆえに上層部からの信頼厚く、古参の年上隊員たちからも目をかけられている。
ただし作中随一のシリアスキャラとなっており、とても気難しそうな性格なのは事実。
そのため遠征選抜試験の事前アンケートでは、誰とでも前向きに臨めそうな王子が「冗談が通じなさそう」として唯一“一緒に行きたくない”に三輪の名を挙げていた。
とはいえ王子は普段三輪によく話しかけているらしく、他にも佐伯・里見・桃園・樫尾・巴などが、学校では同じクラスの仁礼と三浦が三輪に話しかけている様子。
作中で見る限りは近寄りがたそうな印象だが、交友関係は意外と広そうだ。(三輪自身は仲が良いとほ思っていない)
ちなみに三輪自身は迅や太刀川に冷たい。
【ワートリ】三輪秀次の所属・装備
三輪秀次はA級三輪隊の隊長でありオールラウンダー。
三輪隊は三輪秀次(オールラウンダー)、米屋陽介(アタッカー)、奈良坂透(スナイパー)、古寺章平(スナイパー)、月見蓮(オペレーター)の5人部隊だ。
三輪は弧月+拳銃のオールラウンダーである。
サブトリガー | メイントリガー |
---|---|
アステロイド:拳銃 | 弧月 |
バイパー:拳銃 | FREE |
シールド | シールド |
鉛弾(改) | バッグワーム |
三輪の鉛弾はA級特典を活用した改造品。
外付けで作った弾倉にセットし“拳銃専用オプション”として扱えるよう改良することで、メイントリガー(弧月)と鉛弾拳銃を同時に使用できるようにしているのだ。
1発の重りで与える負荷は約100㎏。
ただしデメリットとして弾倉のコストが高く、弾数も制限される。
【ワートリ】三輪秀次の強さ
No.3オールラウンダー
三輪は弧月+拳銃スタイルのオールラウンダー。
オールラウンダーはアタッカーとガンナー(シューター)用トリガーそれぞれで個人ポイント6000点に到達した者が呼ばれるポジションであり、人数も徐々に増えつつあるのだが、三輪はその中でレイジ・嵐山に次ぐボーダー3位の実力をもつオールラウンダーである。
ちなみに三輪は太刀川にボコられて、対策として拳銃も使うようにしたらしい。
鉛弾使い
弧月+拳銃で近・中距離を立ち回る三輪の戦闘スタイルの最大の特徴が、鉛弾を使うことだ。
鉛弾は(主に)ガンナー用のオプショントリガーであり、簡単に言うと命中した相手(トリオン体)に“重り”を付けて動きを拘束するというもの。
シールドを貫通する特性をもつため強力ではあるのだが、トリオン消費が激しく、弾速と射程が大幅に低下するので命中させるには相手に相当近づかなければならないというデメリットがあり、好んで使う隊員はあまりいない。
アタッカーの間合いで渡り合う身のこなしと動きながら当てる射撃の腕が必要であり、相応の修練の末にようやく使いこなせると言える上級者用トリガーなのだ。
こうして鉛弾の特徴を述べただけでも三輪の凄さが分かるはず。
そして三輪は先述のように鉛弾をより自分にとって使いやすく改良し、弧月と合わせて運用している。
三輪隊の連携力
単独でも強い三輪だが、やはりチーム戦も強い。
三輪隊は独自の改良トリガーを使う三輪と米屋が、ターゲットに対し絶妙な近~中距離で絶妙な位置取りで立ち回る。
そしてターゲットがその挟み撃ちを嫌って逃れようとすれば、スナイパーたちの狙撃が待ち構えているという、ターゲットを確実に捉える布陣となっている。
遠距離も含んだ広範囲の連携力はボーダートップクラスだ。
元A級1位東隊
三輪はかつてA級1位に君臨していた旧(第1期)東隊のメンバーである。
つまり東仕込みの戦術も三輪の強みの1つなのだ。
メンバーは東・二宮・加古・三輪・月見。
三輪にとって戦術から人間関係まで様々なことを学んだ場だったに違いない。
ちなみに東隊解散後は当時まだソロだった米屋と合流し、人気の奈良坂をゲットして三輪隊結成となった。(月見は三輪を心配してついてきてくれた。古寺加入はA級昇格後)
三輪は風刃の適合者
三輪は黒トリガー「風刃」の適合者の1人として、風間・嵐山・木虎・加古・佐伯・片桐・一条・弓場・村上・生駒と共に名を連ねている。
実際に迅が「風刃」を本部に預けた後、渋々だが大規模侵攻時に対ハイレインに使用した。
しかし「性能が攻撃に特化しすぎていて対応力に欠けるため、基本は今まで通りチームで戦って、戦況に応じて風刃を投入した方がいい」と進言してまた本部に預けた。
【ワートリ】三輪秀次の作中での活躍
修の違和感に気づく(10話)
ボーダーの規定違反を犯した修の処遇を決める上層部会議に、本部隊員で唯一、城戸の補佐のような形で列席。
城戸派筆頭としての城戸からの信頼が窺える。
その際修に声をかけ、会話の矛盾から修が近界民(遊真)と接触している可能性があることを見抜き、城戸に修を「見張らせて欲しい」と申し出た。
遊真を襲撃(13話~)
修を見張っていたところでレプリカの存在を確認し、米屋と共に有無も言わさずトリガー起動。
遊真が近界民だと知ると容赦なく発砲した。
そのまま三輪隊全員で遊真を狙うも、鉛弾を遊真にコピーされて逆に自分が無力化されてしまい、屈辱と怒りのままにベイルアウトする。
黒トリガー争奪戦vs嵐山隊(24話~)
城戸の命令により遊真の黒トリガーの確保任務に参加。
出水・米屋と共に嵐山隊と交戦した。
この戦い以来、三輪の精神が揺らいでいく。
大規模侵攻編:特級戦功(58話~)
アフトクラトルによる大規模侵攻前、三輪は迅に「『風刃』の新使用者として推薦するから大規模侵攻時に修を助けてやってくれ」と頼まれるが、「自分の始末は自分でつけさせろ」と拒んだ。(43話)
大規模侵攻当日は本部基地前でラービットを撃破しつつ防衛。
本部から出た烏丸・修の援護の要請も「玉狛の面倒は玉狛で見ろ」と拒否していたが、基地前にいたことで結果的に修を助ける形でハイレインと対峙する。(75話)
三輪はハイレインの『卵の冠』との相性が悪くない鉛弾を活用し、ハイレインに斬撃を入れるなど単独で善戦。
しかしミラの『窓の影』によって離れた場所にワープさせられてしまう。
すると三輪は『風刃』を起動し、レプリカと連携してハイレインに大ダメージを与えた。
これがアフトクラトルを撤退へ追い込むきっかけとなり、論功行賞では諸々の活躍と合わせて個人で特級戦功を獲得する。
ガロプラ迎撃に参加(125話~)
ガロプラ急襲時には米屋と共に、基地外から屋上にトリオン兵を送り込んでいたコスケロを発見し対峙。
コスケロの立ち回り方とトリガー『黒壁』を冷静に分析し、うまく立ち回りながら迅の『風刃』の一撃まで誘導、撃破に貢献した。
嫌いな迅と連携したのは意外だと二宮に言われたが、これは月見の案であった。
三輪は「その方が早いと思ったから」だと言ったが、迅に対する三輪の僅かな心境の変化も嵐山は気づいたようだった。
【ワートリ】遠征選抜試験は審査官
遠征選抜試験で三輪はA級隊員として審査に回る。
チームメイト古寺が隊長が務める部隊はトリオンが全チームで最も低いくらいであったが、三輪は「古寺ならトリオンが少ないなりの作戦を立てるだろう」と古寺の能力を信頼していた。
閉鎖環境試験中は
- 王子2番隊のやり取りの中で王子が出した「太刀川さんがこの試験に参加したとして優秀な成績を取ってるイメージ湧かない」という主張に深く頷いてプラス評価を入れたり
- 物議を醸した“水上のやり方”に関して肯定的な意見を述べたり
- 二宮の方針による千佳の精神状態を心配したり
- 古寺6番隊の課題の進め方や諏訪7番隊の戦闘シミュの作戦に注目していたり
と、あらゆる局面や各部隊の方針に鋭く目を光らせる。
【ワートリ】三輪秀次の名言
「近界民はすべて敵だ…!!緊急脱出!!」(16話)
【ワートリ】三輪秀次の担当声優
アニメで三輪の声を担当しているのは森田成一さん。(1972年10月21日生まれ・東京都出身)
- ティーダ
「ファイナルファンタジーⅩ」 - 黒崎一護
「BLEACH」 - ペガサス星矢〈二代目〉
「聖闘士星矢 冥王編」 - 佐藤寿也
「MAJOR シリーズ」 - 火原和樹
「金色のコルダ シリーズ」 - 信
「キングダム」
まとめ
三輪秀次はA級三輪隊の隊長でありオールラウンダーで、上級者向けのオプショントリガー「鉛弾」を改造しながら使いこなした戦闘スタイルが面白い。
鉛弾の特性ゆえに近界民との戦闘では皆が戦いづらい強敵にむしろ善戦できるし、近界民に対してひときわ憎悪を抱いているしと、作中でやや特殊な立場のキャラとなっているので否が応でも注目してしまう。
家族を奪った「近界民」という存在を受け入れられるかどうかはボーダーの強い青少年たちを見ていると忘れがちだが、実は非常にリアルなテーマなのではないだろうか。
何をもって三輪の心の整理がつくのかは分からないが、いつか三輪の自然な笑顔が見られる日を願う。
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転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。