祖父と王子製紙スケートセンターを訪れ、アイスホッケーの歴史に触れたロウ。
一方でハルナはインターハイのために苫小牧を訪れていた八木沼真人と再会し、インターハイにロウを連れて観に行くから「いい噛ませ犬になってね」と言い放ち別れた。
そしてロウには八木沼が「僕の方が遥かに美しくなった」などと挑発していたとウソをつき煽った。
するとロウはまんまと「思い上がった雑魚野郎が!!」と腹を立てながらインターハイの会場に向かった。
しかしそこはフィギュアスケートではなく、祖父から聞いていたアイスホッケーの会場であった!
あの日以来ロウの心に灯った火は止められないのだ。
試合は狼之神高校vs八戸鮫王高校。
狼之神高校としても20連覇の期待と重圧のかかった大きな試合である。
本記事では第9話「狼之神高校」の内容をまとめていく。
『スピナマラダ!』との読み比べもオススメ
また待望のキャスト発表があった実写映画『ゴールデンカムイ』に向けて、原作『ゴールデンカムイ』の読み直しもこの機会に是非!
『ドッグスレッド』9話の見どころネタバレ
①アイスホッケー決勝戦
2011年1月21日、場所は苫小牧・白鳥アリーナ。
ここで今からインターハイ・アイスホッケーの決勝戦が行われる。
今日も土肥は生配信(どひんチャンネル)しており、それに向けた解説と共に物語は進んでいく。
決勝の舞台に立ったのは現在インターハイ19連覇中の絶対王者・狼之神高校。
狼之神高校は今大会に20連覇目がかかっており、苫小牧市民の期待と大きな重圧の中での試合となる。
そして対戦相手となったのは八戸鮫王高校。
こちらは狼之神高校と対を成す強豪であった釧路天鶴高校を破り勝ち上がってきた。
アイスホッケー界は苫小牧と釧路が「牙城」と言われて長年王座を争っていたので、青森の鮫王はそこに割り込んできた新勢力チームということだ。
狼之神とは1年以上公式で試合していないそう。
②両校の監督
八戸鮫王高校の監督は若林弘紀。
タレ目まつ毛に顎ヒゲが特徴の35歳。
スピナマラダ!の時よりもイケメン度が増している。
狼之神高校の監督はもはや言わずもがなの二瓶利光。
ゴールデンカムイの二瓶の子孫と思われる超個性的な男だ。
48歳である。
③歴史的な記念日
小杉に見つかるロウ。
赤面して「トイレ借りようとして立ち寄っただけ」と無理やりな言い訳をかますも、小杉が「あっそ」とスルーしてくれた。
ここでロウは小杉や土肥たち宮森中アイスホッケー部メンバーと合流する。
しかし座る席がない。
なぜなら今日は絶対王者・狼之神高校の決勝戦であるどころか、狼之神の“インターハイ20連覇”がかかった試合なのだから。
日本のアイスホッケー界における歴史的記念日をその目で見届けるべく、会場は超満員だ。
土肥の解説も「20連覇という記録が刻まれる日だ」と狼之神高校の勝利を信じて疑っておらず、期待に声が弾む。
④尾形…ではなく常丸くん
リンクでは狼之神高校が円陣を組む。
インターハイの決勝戦に勝ち上がらないと見せない年に一度の伝統の円陣らしく、苫小牧少年たちの憧れとなっている。
慶一はお怒りだが、今日の先発キーパーは浩一ではなかった。
出てきたのは2年の常丸要太。
たびたび作中に登場し話題になっていた尾形百之助にそっくりの子だ。
⑤迫力のフェイス・オフ
そしていよいよフェイス・オフ!
狼之神キャプテン樋口のダンプインから始まる。
※ダンプインとは、敵陣地深くにパックを放り込むこと
走り勝ってボード際での競い合いを制すれば、相手ゴール付近から攻撃を始められるという利点があり、スピード&タフな狼之神が得意としている戦術だ。
アイスホッケーはゴール裏もフィールドとして使えるのだが、狼之神はゴール裏も利用しながら凄まじいスピードでパックをゴールまでもって行く。
そのスピード感にロウは目を丸くする。
シュートは弾かれてしまうも、すぐに樋口がリバウンドを捉え再シュート!
が、これもキーパーに阻まれてしまった。
鮫王のゴールを堅く守っているのは2年の五戸矢太郎。
ゴールデンカムイの有古のような谷垣のような、野田先生が好きそうなとっても気になる青年だ。
⑥若林監督の手腕
今度は鮫王のターン。
鋭いロングパスがフィールドを貫いた。
受けたのは68番・桐淵悠人。
まだ1年だがその技術は狼之神の面々が驚き警戒するほど高い。
1年と言うことは浩一らと同い年だが、中学時点での記憶はないという。
高校から急激に伸びることも珍しくないので、桐淵もそうだったのだろうと浩一たちは考える。
またキーパーの五戸も浩一の記憶では中学時代は大したこと無かったのに、先ほどの連続セーブのように技術が向上しているようだ。
桐淵や五戸の高校での急激な伸び…理由があるとすれば監督・若林の手腕なのであろう。
ちなみに土肥曰く、アイスホッケーにおけるゴーリーは野球でいうピッチャーと言えるほど、その善し悪しが試合を大きく左右する重要ポジションなのだそうだ。
⑦打倒・狼之神を宣言する桐淵
いつの間にか小杉たちのもとからロウが消えていた。
ロウはなんと狼之神ベンチに行っていて当たり前のように浩一の隣で試合観戦していたのだ。
そしてロウが見つめるリンクでは、桐淵が狼之神に「おまえら倒して革命起こす」と宣戦布告していた。
『ドッグスレッド』9話の名言
土肥宣人
「今日は日本のアイスホッケー界における歴史的な記念日!!狼之神高校のインターハイ20連覇という記録が刻まれる日だからです」
桐淵悠人
「んがんど倒して革命起ごす!わーんどが本州のホッケー少年たぢの目を覚ましてやるんだじゃ!」
『ドッグスレッド』9話のあおり文と予告
【あおり文】
本当に本当に本当に本当に、接戦だッ!!
【予告】
次号、近すぎちゃってどうしよう?
『ドッグスレッド』ネタバレ9話のまとめ
狼之神高校のインターハイ20連覇がかかる試合が始まった。
これほどの連覇に対する重圧は察するに余りある。
読者であるこちらまで緊張&興奮してしまうのは、野田先生の画力による臨場感も凄いからだ。
相手は八戸鮫王高校。
苫小牧と釧路の牙城を崩した敏腕監督・若林と、彼に育てられている桐淵らのプレーに注目したい。
ちなみにこちらは『スピナマラダ!』では八戸清里高校として描かれていた学校なので興味があれば読み返してみて欲しい。
ただしドグスレでは早くもスピナとは大きく違う展開でこの試合がスタートしているので、スピナファンも読めない展開と結末が用意されていそうで楽しみだ。
楽しみではあるが、読者のそれよりもロウの試合を見る顔の方がもっと楽しそうで嬉しくなる。
あおりと予告を受けて語るなら「可愛くってどうしよう」だ。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。