氷上練習は次のメニュー「5対5」へ。
アイスホッケーの基本「フォワード3人+ディフェンス2人」というセットごとに行う1分間の実戦形式練習であり、そこに1年生が組み込まれながら行われていく。
ちなみにセットごとにジャージが分けられており、狼之神の場合は「ひとつ目」から順番に
① 赤 ② 黒 ③ 青 ④ 黄
というカラーとなっており、赤が皆の憧れである。
胸と背中に漢数字で「一」「二」「三」「四」と入っており、腕に対応した数のラインが入っているので問題なく読めるようになっているので、カラー絵じゃなくても分かりやすい。
ロウは青(3)に組み込まれ、華麗な滑りを披露した。
全ての挫折を祝福に変える!改善・成長・進化系アイスホッケー超回復コミック!!
本記事では第21話「峠」の内容をまとめていく。
最新刊は第2巻(2024年2月19日発売)
『ドッグスレッド』コミックス第2巻が1巻の発売から1か月にして早くも発売された。
第1巻はロウがアイスホッケーと出会い、ハマっていく様子が描かれている。
第2巻は狼之神の敗北や鮫王を襲った災害、ロウとハルナの過去など「超回復」を謳うこの物語における「挫折」の部分が描かれたような重要な1冊となっている。
ちなみに巻末はアイスホッケーのルールを中心とした、ドグスレをさらに楽しむための用語集となっているのでこちらも見逃せない。
『ドッグスレッド』21話の見どころネタバレ
①宇佐美ぽいのはアサヒ
赤ジャージはやはりスペックが高い。
1年生が驚くほどの滑りを見せたのは、狼之神で一番足が速い2年生の旭一尊。(アサヒカズタカ)
宇佐美のように口元の両端にホクロのある青年である。
3年生でもアサヒに追いつける者はいないそう。
②紅露は怒らせるな
紅露キャプテンももちろん赤ジャージだ。
赤チームとしてシュートした小杉を「今の良かったぞ」と頭ポンで褒める紅露。
その姿を見ながら目を輝かせる1年生たちであったが、ロッシ先輩に「紅露キャプテンだけは怒らせるな」と言われる。
今はこれほどキラキラしている紅露だが、実は地元では入れてもらえる高校がなかったほど凶暴だったらしい。
紅露の地元は釧路だが、苫小牧まで名前が轟いていたという。
③常丸めんどくさそうな性格
1年のゴーリー安海(谷垣のような眉が特徴)が、尾形似の常丸に内転筋は大丈夫なのかと問う。
インターハイで痛めたと聞いた体を心配した安海の気遣いとコミュニケーションだ。
しかし常丸に「源間浩一にケガの状態を探れと言われたスパイか?」と責められてしまう。
安海の腹をポコポコ殴りながら、自分は絶好調だと言い張る常丸。
曰く、シュートを決められているのはチームメイトに自信をつけさせてやっているからであるという。
一方で浩一は幼稚園児のシュートも全力で止めるような奴であり、自分の方がチームを思いやる優秀なゴーリーであると浩一に言っておくよう安海に言い放った。
何だか期待通り、すごくめんどくさそうな性格である。
④このタイミングで『峠』
時刻は午後8時の少し前。
練習開始から約7時間が経過し、外もすっかり暗くなっていた。
長かったと息を吐く1年生たち。
だが「次のメニューは『峠』」だと二瓶が言う。
どこのチームもだいたい実戦形式が最後のメニューのはずだが、なんとまだ練習が続くというのだ。
これには上級生たちも驚いているので、どうやら普段は組み込まれていない異例の事態らしい。
『峠』はリンクの横幅約30mの1往復を1合目として、山頂の10合目を目指してスケーティングで全力ダッシュするというトレーニングだ。
疲れと戸惑いを隠せない部員たちを、「今この瞬間がインターハイ決勝戦だと思えと言っているのだが、決勝戦の途中でも疲れたら帰るのか」と二瓶は責め立てた。
⑤スケーティングの速さとは
ということで全員がボードに並び、一斉に峠登りスタート。
疲れ切ったところからさらに追い打ちをかけるようなトレーニングに、皆足がちぎれそうな痛みを覚える。
そんな中、ロウが部内で最も足の速いアサヒを軽く追い抜いていった。
アサヒはロウのスケーティングが一歩一歩小さく静かであることに気づく。
静かということはそれだけ余計な摩擦がないということだ。
陸上100m走で最速といえばウサイン・ボルト選手だが、土肥曰くスピードスケート界の100mで最速は及川佑選手―つまり日本人だという。
世界で平均的に体格の劣る日本人が最速になれた理由は「スケーティングの速さはパワーではなく技術だから」だと土肥。
エッジに乗る上手さが速さを生み出すのだそうだ。
⑥新入生は何人残るのか
頂上10合目までついた部員たちであったが、峠は登ったら下るもの。
さらに10往復が待っていた。
1年生はもう限界…特に安海(ゴーリーの防具の総重量は約20㎏)はキツそうだが、慶一だけは仲間たちを鼓舞している。
その頃、二瓶は施設の事務室に行っていた。
王座奪還のために今年は一段と厳しくであろう中、新入生は一体何人残るだろうと事務員のおじさんが言う。
事務員は、アイスホッケーをやりたい子が減っている情勢を嘆きつつ、アイスホッケー界はやはりホッケーが誇りの苫小牧が引っ張るしかない、そのためには狼之神が王者でなければと二瓶に期待を伝えた。
⑦二瓶もニッコリ
その後、リンクに戻ってきた二瓶は、ボード際で立ち止まっているロウを見つけた。
もう走れないかと問うと、ロウは「峠の下まで下りてきたから待っている」と答えた。
この心強い言葉に二瓶は嬉しそうに笑った。
『ドッグスレッド』21話の名言
常丸要太
「スパイか?お前」
二瓶利光
「今この瞬間がインターハイの決勝戦だと思えと言ってますよね?決勝戦の途中でも疲れたら帰るんですか?」
二瓶利光
「俺は魔法使いだッ!!お前たちを可憐なお嬢様から棒を持ったゴリラに変身させる魔法使いだ!!」
源間慶一
「立て!!気合い入れろ!!いまがインターハイの決勝だぞ!!」
『ドッグスレッド』21話のあおり文と予告
【あおり文】
そうなんですね。
【予告】
隔週連載。次回17号3月28日発売です。
『ドッグスレッド』ネタバレ21話のまとめ
練習がようやく終わった…と思わせてからのダッシュは肉体的にも精神的にもかなりキツイ。
上級生も驚いていることから突飛なメニューだと分かるが、これは作中のアサヒのように、ロウのスケーティング技術に気づかせるという二瓶の意図だろうか。
こんなに肉体・体力づくりが仕上がっている狼之神だが、スケーティングという基本的かつ重要な技術面にはまだまだ伸びしろがあるということだ。
第5話で二瓶が「アイスホッケーというのはスケーティングで決まる」という話をしている。
ロウが入ったことによって狼之神はさらなる進化を遂げそうだ。
これまでの描写で狼之神の強さが感じられたが、今回の話では狼之神がさらに強くなると感じさせられ、ワクワクして二瓶のようににやけてしまった。
また1年生ながらに仲間たちを立ち上がらせ鼓舞する慶一や、赤ジャージに組み込まれた小杉の今後も楽しみである。
そして次回22話はようやく練習が終わりそうかな…?
『ドッグスレッド』が掲載されているヤンジャン!(集英社公式・ジャンプ系青年マンガ誌総合サイト/アプリ)で、週刊ヤングジャンプの定期購読を始めとするサブスクリプションサービス「ヤンジャン!BLUEメンバーシップ」が始まった。
現在各話レンタルで配信中の『ドッグスレッド』を何度もじっくり読みたい人や、『キングダム』『【推しの子】』など週刊ヤングジャンプの他作品も並行して読んでいる人にオススメだ。
特典の1つとして週刊ヤングジャンプが月額980円(1号あたり400円×4週間=1,600円)とお得に読めてしまうので、紙派の人が電子書籍に乗り換えるのも良いかもしれない。
その他の特典など詳しくは公式サイトをチェック!
⇒ヤンジャン!BLUEメンバーシップ
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。