狼之神のトレーニングはようやく氷上へ。
氷の時間の彼らの面持ちはまた少し違い、ロウも祖父との2か月間の練習の成果を発揮しながら氷上練習へと挑む。
オフェンス(フォワード)とディフェンスに分かれて行う1対1では慶一がロウの前に立ちはだかった。
すると慶一はロウのスケーティングを「軽い」と指摘。
「戦士」ではなく「踊り子」なのだと罵るが、ロウはむしろ「なんか美しかった」と自画自賛するほどのより軽やかなスケーティングで回転しながら慶一を躱してみせた。
ただしパックは慶一のところに置き去りになっていた。
全ての挫折を祝福に変える!改善・成長・進化系アイスホッケー超回復コミック!!
本記事では第20話「必殺技」の内容をまとめていく。
最新刊は第2巻(2024年2月19日発売)
『ドッグスレッド』コミックス第2巻が1巻の発売から1か月にして早くも発売された。
第1巻はロウがアイスホッケーと出会い、ハマっていく様子が描かれている。
第2巻は狼之神の敗北や鮫王を襲った災害、ロウとハルナの過去など「超回復」を謳うこの物語における「挫折」の部分が描かれたような重要な1冊となっている。
ちなみに巻末はアイスホッケーのルールを中心とした、ドグスレをさらに楽しむための用語集となっているのでこちらも見逃せない。
『ドッグスレッド』20話の見どころネタバレ
①ロウの必殺技?
ロウがしたように回転しながら相手を抜く技を『スピナラマ』だと浩一が言う。
札幌オリンピックの日本代表だった祖父からスピナラマまで教わったのかと浩一は聞くが、ロウはただ華麗に滑っただけである。
先ほどはパックを離してしまったが、もし試合でスピナラマを決めて得点したらめちゃくちゃ盛り上がるだろうと浩一。
その熱気を想像しつつ、ロウはスピナラマを“美しい技”として気に入ったようだ。
②次は5対5(罰あり)
次のメニューは「5対5」だと二瓶が言う。
1セットがフォワード3人+ディフェンス2人。
そこに1年生を組み込んでの1分間の実戦形式となる。
当然勝ち負けで罰メニューがあるらしい。
得点なしの同点でも罰である。
まずは「ひとつ目」対「ふたつ目」から開始だ。
③ジャージカラー
狼之神のセットは強い順に分けられており、カラーは「ひとつ目」から順番に
① 赤
② 黒
③ 青
④ 黄
となっている。
カラー絵じゃないと色はわかりづらいが、胸と背中に漢数字で「一」「二」「三」「四」と入っており、腕にも対応した数のラインが入っているので問題なく読めるようになっている。
狼之神の赤ジャージはやはり皆の憧れらしい。
④賢吾と富士(2)
賢吾の二瓶への直談判により、慶一は黒ジャージの「ふたつ目」に入れられることになった。
小~中学校まで賢吾センター・慶一ウイングでコンビを組んでおり、1年間のブランクはあるけどすぐに勘を取り戻すはずだと賢吾はアピールした。
そのやり取りを見た富士の表情が暗い。
⑤センターとウイング
フォワードには1人のセンターと2人のウイングがいる。
センターはディフェンスとウイングを繋ぐ司令塔であり、フェイス・オフもこなす。
賢吾はフェイス・オフで負けてしまったが、ロッシ先輩がパックを弾いて賢吾に回し、賢吾からのパスを受けて慶一がゴールを決めた。
賢吾は「コンビ復活だ」と嬉しそうに慶一と肩を組んだ。
土肥曰く、北米ではディフェンスのペアは互いに支え合うポジションゆえに親密な関係になると言われているそう。
日本ではセンターと片方のウイングのコンビ。
まさに賢吾と慶一のポジションであり、アイスホッケー界では「夫婦や恋人以上の関係」と言われているらしい。
それは遠くの土地へ進学した先輩を追いかけていく選手もいるというほど。
“自分を高めてくれる相手とのコンビ”が人生の進路に関わるほど重要なのだ。
⑥賢吾と富士(3)
ベンチに戻ってきた慶一に、富士が「絶対センターに向いていると思うけど」と伝える。
慶一は賢吾がいた中学2年まではウイングだったが、3年でセンターに転向していた。
その時に慶一は“フェイス・オフが最強”と気づいたらしいのだ。
それを踏まえて「俺らのコンビなら絶対に赤ジャージ着られるよ」と富士。
その横で今度は賢吾が暗い顔をしていた。
⑦触れられない選手
次は赤(1)対青(3)であり、青にロウが入れられた。
ロウはさっそくスピナラマを必殺技として使おうとするが、紅露に突き飛ばされてしまう。
重心が高いと言われ、ロウは慶一に「踊り子」と言われたことを思い出す。
そんな時、ロウのスケート靴にパックが挟まってしまった。
動きを止めてパックを外そうとすればたちまち奪われてしまいそう…なので滑りながら外そうとするロウだがなかなか取れない…。
気づくと堂々と華麗にY字スパイラルしていた。
それで1分間終わってしまい周囲にどやされるロウであったが、浩一だけは興味深そうに、そして恐れるように“誰にも触れられないホッケー選手”を見つめていた。
『ドッグスレッド』20話の名言
源間慶一
「アホか お前は!乳首出しとれ!!」
白川朗
「うるせえな!開墾してろや道産子がァ!!」
甲斐賢吾
「コンビ復活だぜぇ~!!」
富士美雄
「俺らのコンビなら絶対に赤ジャージ着られるよ」
『ドッグスレッド』20話のあおり文と予告
【あおり文】
取ろう!取ろう!!白川朗ロウ!!!
【予告】
隔週連載。次回15号3月14日発売です。
『ドッグスレッド』ネタバレ20話のまとめ
前回見られた賢吾と富士の確執。
今後じっくり描かれていくのかと思ったらいきなりバッチバチであった。
どうやらポジション争いではなく、センターとウイングの関係を巡る“慶一”争いらしい。
賢吾とコンビであれば慶一はウイング。
富士とコンビになれば慶一は賢吾と被るセンターとなる。
二瓶の判断次第であろうが、今後もっとドロドロしていきそうだ。
そして2人のこのドロドロしたやり取りをもれなく傍で聞いているロッシ先輩が地味に面白い。
まだどんな人物か描かれていないが、賢吾と富士の関係性と一緒にロッシ先輩の動向も楽しみにしていたい。
ちなみに今回の牛山語は比較的イージーであった。
聞き取れる(読み取れる)か是非チャレンジしてみよう。
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転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。