「ドッグスレッド」最新話ネタバレ29話 賢吾に渡されたダメな粉…！【ドグスレ】

高校生が実業団から声をかけられるのは殆どが2年生頃であり、今後の人生をアイスホッケーと歩んでいくなら“2年生”という時期が今後の進路にとっての非常に重要な時期となる。

特に決め手となり得る大舞台・インターハイで結果を残すことが最大の目標と言っていい。
そもそも狼之神には王座奪還という一大目標があるわけだが、浩一や賢吾ら2年生にとって次のインターハイはそれ以上の重みを持つものになるわけだ

そんな状況で人知れず大きな悩みを抱えていそうなのが賢吾である。

センターの賢吾は慶一がコンビであれば最高のパフォーマンスを発揮できる。
しかし一方で“センター”としての慶一が最大のライバルにもなってしまっているのだ。

センター慶一とそのコンビ富士が頭角を現しつつある。
現在ひとつ目のセンターが紅露、ふたつ目のセンターが賢吾であるが、もし二瓶が試合において重要な“フェイス・オフ”を得意とする慶一をふたつ目のセンターに昇格させたら、みっつ目に降格となる賢吾はインターハイでのアピール機会も極端に減ってしまうだろう。

そんな賢吾のもとに、暗黒面を覗かせた前キャプテン樋口が訪れる─！

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本記事では第29話「戦犯」の内容をまとめていく。

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『ドッグスレッド』29話の見どころネタバレ

① 樋口の誘い

現れた樋口に、賢吾に続いて挨拶する浩一＆常丸。
樋口は借り物だという車に乗ってドライブへ誘ってきた。

賢吾の「行こうぜ」に慶一が断ると、上下関係の乱れに樋口が不快感を示す。
そして樋口は、源間兄弟が揃えば最強という噂だったが本当に期待できるのか？と「源間兄弟」に突っかかってきた。

それに対し「狼之神の“汚名を”俺が返上しますんで」と笑顔でさらりと煽っていく慶一。
樋口曰く小学生の時に同じクラブチームだったらしいが、それも忘れたという慶一の態度は樋口の怒りをさらに増幅させた。

② やっぱり喧嘩っ早い慶一

すると樋口は「源間兄弟」だけでなく「兄貴(浩一)」についても蔑み煽ってきた。
しかしこれは慶一の地雷である。

慶一は先ほどまでの作り笑顔をやめ、「うるっせえなさっきから」と本音を漏らす。
そして先輩風吹かせたければ氷上練習に来いと煽り、久々に「お前の血でゴールラインを引いてやる」と言い放った。

これにブチギレた樋口が車から降りようとしたが、賢吾がさりげなく治めて皆を帰らせたので事なきを得る。

③ 樋口はチンピラとつるんでいる

ロウは樋口に「美しくない!!」という印象をもった。

常丸曰く、樋口は最近まで刑務所に行っていたような有名な輩とつるんでいるらしい。

「あいつがキャプテンだから狼之神は負けたんだ！」と憤る慶一。
浩一は「昔はあんな人じゃなかったんだけど」と語る。

④ 樋口がやばい

車中。
慶一も浩一も兄弟みたいなもんなんですと、賢吾が2人を守るように樋口を牽制する。

賢吾は最近の調子を聞かれ、富士の存在による慶一とのポジション争いに対する焦りを正直に打ち明けた。

そしてそのまま樋口と甲斐がドライブで到着したのは、あの地…白鳥アリーナである。
樋口の運命が変わったと言える場所だ。

そこで樋口はふと、こう口にする。
「富士を車で轢いて大怪我させてやろうか？」

冗談だというが、冗談ではない顔をしながら樋口は「上下というものを分からせろ」と賢吾に訴える。

その時、客席のどこかから「負け犬～」という声がして樋口は声を荒げてブチギレた。

⑤ 樋口のヤバイ粉

ふと樋口はあの日への後悔を口にする。
いまだに悔しくて目が覚めるのだと。

樋口はOBの連中に毎日「戦犯」だと言われ続けてきたらしい。
しかしそれは樋口自身が一番わかっていること。

樋口は賢吾に「ほかに誰が戦犯だと思ってる？」と聞く。
賢吾は「誰が」とかはないという。
二瓶の言っていた通り皆が20連覇を意識し過ぎたせいであって、皆一緒に傷ついて落ち込んだのだと。

すると樋口は恒例の札幌での練習試合がそろそろだよなと話題を変え、続けて賢吾に「お前にやるよ」と、謎の粉の入った謎の小袋を持たせた。

最初はひとカケラでいいから、試合の1時間前にジュースと一緒に飲んでみろと言う。
真っ黒な目をした樋口曰く、いくら走っても疲れないし、集中できるし、強くなった気分になるらしい。

そして樋口は付け加える。
「フェイス・オフも無敵になる」と。

何がなんでもリベンジして欲しいと樋口は言った。

『ドッグスレッド』29話の名言

『ドッグスレッド』29話のあおり文と予告

【あおり文】
誘惑の甘い罠。

【予告】
最新3巻発売中です。次回36・7合併号8月8日発売。

『ドッグスレッド』ネタバレ29話のまとめ

樋口…アリーナで聞こえた声も幻聴なのだろう…。
果たして「戦犯」は誰なのか。

もちろんシンプルに鮫王が強かった、という要因を除けば「20連覇の重圧」が戦犯なのだと思うし、「誰が」ということはなく結果は結果のはずだ。

だがキャプテン且つ大事な場面でペナルティを犯した樋口に対し、連覇を背負ってきたOBたちの声はあまりに辛辣であった。

だから樋口は同じくペナルティを犯し、共に“5対3”の状況を作ってしまった賢吾と、まさに慶一の言っているように“傷の舐め合い”をしたいのかもしれない。
同じ苦しみを背負っていて欲しいのに、「誰がとかはない」という賢吾に憎しみを抱いたかもしれない。

樋口の心を思うと胸が痛いが、だが違うぞ樋口。
恐らく誰もが“自分が敗因”という部分を背負っているのであって、誰が戦犯かというと「戦犯」を作りたがる者たちなのだ。

共にあの試合で失点したゴーリーの常丸と浩一も登場していることも含めて、今回非常に繊細な描写だと思うが、樋口もどうにか超回復して欲しいと願う。

さて現状の問題は樋口から謎の粉を手渡された賢吾。
ダメだぞ。絶対にダメだぞ。
「戦犯」問題にポジション争い問題…弱みを揺さぶられている賢吾の心の強さが問われる。

普段飄々としているイメージの賢吾だが、賢吾には家族同然の源間兄弟がついているのだから、慶一とのポジション争いへの不安も含めて素直に弱みを吐き出せたら闇を抱えることはないのに…難しい関係だ。

この不穏な空気のまま札幌での練習試合に突入しそうだが、次回30話の賢吾はどんな顔をしているのか注目だ。
とりあえず一旦ロウかワカミちゃんに癒されたい。