二宮匡貴(にのみやまさたか)はボーダー本部所属B級二宮隊の隊長であり、個人ランク2位のボーダーNo.1シューター。
B級1位としての壁と雨取麟児に繋がる情報を知る者として、玉狛第二にとってのキーマンと言える人物となっている。
それでは二宮はどんな人物なのか徹底解説していく。
【ワートリ】二宮匡貴の特徴とプロフィール
二宮匡貴(にのみやまさたか)は真ん中分け茶髪に高身長のスタイルの良い青年。
単独でコミックス13巻の表紙を、遠征選抜試験臨時部隊の二宮8番隊として27巻の表紙を飾っている。
トリオン体での隊服は黒いスーツ(二宮がコスプレ感を好まないために考案)で、戦闘中でも基本的にはポケットに手を入れており、バッグワームの襟は立てるというスタイリッシュな人物だ。
現ボーダー設立から間もなくに入隊したそこそこの古株である。
初登場 | 第103話(第82話に修の回想で顔だけ登場はしている) |
ポジション | シューター |
年齢 | 20歳(大学生/三門市立大学) |
誕生日 | 10月27日・とけい座 |
身長 | 184㎝ |
血液型 | A型 |
家族 | 父、母 |
好きなもの | 焼肉、ジンジャーエール、才能のある人間 |
主な呼び名 | 二宮さん |
【ワートリ】二宮匡貴の人柄・性格
二宮匡貴は進学校出身で成績が良く、生身の運動能力も低くない。
仏頂面で口数少なく、高圧的で辛辣な物言いをする人物である。
ただしそこには優れた洞察力による客観的評価があり、厳しく批評する一方で評価できるところはきっちり認める様子が窺える。
玉狛第二に対しても初めはボロクソ(修を「戦術をかじっただけの雑魚」千佳を「やれることは土木工事だけ」など)の評価であったが、遊真の実力はちゃんと認めており、その後も玉狛第二の成長を(素直に表現しないながらも)受け入れているようである。
そうした公正な観点の背景には“才能ある人間”が好きという性格がある。
同じく“才能のある人間”が好きという加古が「個人で光を放つタイプ」を好むのに対し、二宮は「部隊を形作る一片」としての才能を好んでいるようなので、気難しそうな見た目とは裏腹に和を大事にする人物なのかもしれない。
実際に鳩原未来に関する一連(後述)からは誰よりも仲間思いであることが窺える。
すでにNo.1シューターとなり強い自尊心を持ちながらも、後輩の出水に頭を下げて教えを乞うというストイックな姿が描かれたが、それも鳩原のためにさらに強くなろうとするなりふり構わない行動であった。
また鳩原の件に関する二宮の行動から、修は意外と理屈よりも感情で動くタイプなのではと推測している。
出水も「挑まれた勝負に乗りがち」と評しており、二宮が感情的な人物であることは確かなようだ。
元二宮隊狙撃手・鳩原未来
鳩原のために動く二宮
二宮隊には鳩原未来という女性スナイパーがいた。
鳩原は近界に攫われた弟を捜したいと望んでおり、そのために二宮隊は遠征部隊を目指し、そして合格ラインをクリアした。
しかし鳩原が“人を撃てない”という理由で遠征部隊から外されてしまう。
遠征先で身を守れない可能性があるのは大きなリスクであり、非戦闘員が増えると他の隊員への負担が大きくなるからだ。
すると二宮はすぐに抗議し、上層部に「二宮隊がA級1位を獲ったら遠征への参加を認めてください」と掛け合った。
一応それで「検討」という返答をもらい、二宮隊はA級1位を目指すことに。
その目標のために二宮は出水に頭を下げて教えを乞うた。
ところがこの後少しして、鳩原未来は姿を消してしまう。
二宮隊降格とその後の二宮
鳩原はトリガーを民間人に横流しして、そのまま彼らと門から行方を晦ましたようであった。
ボーダーでは組織の機密に関する重要規律違反により鳩原を懲戒解雇とだけ発表され、二宮隊はB級への降格処分と2期の昇格停止処分を科される。
この件について二宮隊メンバーは「仕方ないんじゃない?」などと冷静に受け入れていたが、二宮は「雨取麟児」について千佳と修に聞きに来るなどずっと情報を集め続けていた。
鳩原のことを知っているからこそ、彼女主導ではないと考えられるからだ。
彼女を唆した「協力者」が誰なのかを知りたいと望む二宮。
そこには、自分たちではなく“部外者を仲間に選んで”姿を消してしまったことへの悔しさがあるようであった。
なぜそうしたのか鳩原の口からその理由を聞くために、二宮は遠征部隊を目指している。
【ワートリ】二宮匡貴の所属・装備
二宮匡貴はB級二宮隊の隊長でありシューター。
二宮隊は二宮匡貴(シューター)、辻新之助(アタッカー)、犬飼澄晴(ガンナー)、氷見亜季(オペレーター)の4人部隊だ。
二宮は通常弾と追尾弾をメインに使用するシューターである。
サブトリガー | メイントリガー |
---|---|
アステロイド | アステロイド |
ハウンド | ハウンド |
シールド | シールド |
バッグワーム | メテオラ |
【ワートリ】二宮匡貴の強さ
個人総合2位・射手1位
二宮はボーダー個人総合ランク2位・射手ランク1位で、アタッカーとも単独で渡り合える実力を誇るシューターである。
その強みは、千佳とヒュースを除けばボーダートップという高いトリオン能力と、それをシューターとして巧みに扱いきれる技術である。
高火力の弾を状況によって撃ち分けながら相手を削っていき、東のアイビスさえ防いでしまうシールドを展開できる、近・中距離の攻防に隙が無いシューターなのだ。
ランク戦では浮いた駒を迷わず獲りに行くなど行動にも隙はなく、目の前の獲物をわざわざ他の攻撃から守ってまで自分の得点にするなど貪欲さも持ち合わせている。
トリオンキューブの形は立方体ではなく角錐。
これは威力や弾丸の数を細かく調節するためのようで、立方体よりも高い技術が必要らしい。
元・A級1位東隊
二宮はかつてA級1位に君臨していた旧・東隊のメンバーである。
メンバーは東・二宮・加古・三輪・月見だ。
当時の二宮は持ち前のトリオン能力でブイブイ言わせていたらしいが、東のもとで学んだことで戦術の素晴らしさに目覚めたという。
そのため現在は個人の戦闘だけでなく、戦術を駆使したチーム戦も二宮隊の強みとなっている。
また東の影響を受けて、二宮隊のチームメイトをたびたび焼肉屋に連れて行き親睦を深めているようだ。
178話では自身のジンジャーエールを含め、皆の注文を店員に伝えるマメな姿が描かれた。
ちなみに二宮の好きな部位は肩ロースとイチボ。
数少ない合成弾の使い手
二宮は近くに犬飼や辻がいる時は合成弾を使うこともある。
合成弾でなくても十分な火力はあるのだが、合成弾を織り交ぜることでより脅威を増している。
127話では通常弾+通常弾の徹甲弾
185話では誘導弾+炸裂弾の誘導炸裂弾
190話や192話では追尾弾+追尾弾の強化追尾弾
と状況に合わせて様々な合成弾を駆使していて凄いのだが、190話では辻が待ち構える場所へ隠岐を誘導するための“見せ技”として使っているのも二宮の怖さだ。
タイマン最強!変則両攻撃
二宮を最強たらしめているのが変則両攻撃だ。
変則両攻撃とは、細かく割った「数」重視の弾と大きく割った「威力」重視の弾を緩急つけて両攻撃するというもの。
細かい弾で相手のシールドが広がったところをでかい弾でカチ割ったり、逆にデカい弾で集中シールドを誘っておいて細かい弾ですり潰したりと、揺さぶりをかけながら相手を削っていく。
トリオン量で上回るヒュースすら一度受けに回されればそのまま落とされてしまうだろう強力な攻撃であり(2種の弾への対応に両手でシールドを展開する必要があり反撃ができないため)、ランク戦ではできるだけ二宮と1対1にならないという対策が主流となっている。
ただし両攻撃は防御がガラ空きになるというリスクがある。
【ワートリ】二宮匡貴の作中での活躍
玉狛支部を訪れる(105話~)
鳩原未来失踪について独自で調べていた二宮は、鳩原の“協力者”として疑わしい「雨取麟児」の関係者である千佳と修のもとを訪れ、2人から麟児が計画の首謀者の可能性が高いと聞く。
彼らも麟児を捜すことを目的の1つとしていることを知るが、二宮は情報を与えなかった。
ただし「遠征部隊に選ばれたら」という約束のようなものを交わした。
B級ランク戦ROUND4(110話~)
B級ランク戦ROUND4で影浦隊・玉狛第二・東隊と対戦。
二宮は辻&犬飼に玉狛を狙いに行かせ、自身は近くに転送されていた北添とユズルを押さえに行き、淡々とベイルアウトさせた。
その後、遊真と影浦の一騎打ちに両攻撃追尾弾で乱入。
それは“相手を動かすための追尾弾”であり、まんまと距離を詰めに前に出てきた遊真を討ち取った。
そこからは影浦・東と互いにバッグワームを使って距離を取り合う展開となり、3人生存で試合終了となる。
この試合のMAP設定が「雪」だったのだが、二宮はタイムアップまで黙々と雪だるまを作っていたようで、試合終了時に大量の雪だるまに囲まれていた。
その姿は実況席から丸見えだったらしい。
ガロプラ迎撃に参加(126話~)
ガロプラ急襲時、基地外でトリオン兵を迎撃する地上のガンナー組に合流。
徹甲弾を駆使しながらトリオン兵を押し返し、指揮官としても貢献した。
B級ランク戦ROUND8(185 話~)
B級ランク戦ROUND8(最終戦)で玉狛第二・生駒隊・弓場隊と対戦する。
二宮は近くに転送された辻と合流し、誘導炸裂弾爆撃で玉狛を襲う、強化追尾弾で隠岐を追い込む、時間差追尾弾で弓場を討ち取る、など高い技術で戦場を制していった。
最後は炸裂弾で周囲を崩し、開けた場所で玉狛を待ち受ける。
辻と犬飼を千佳の方へ向かわせて1人になっても両攻撃を展開するなど、終始余裕のある立ち回りであったが、玉狛の真の切り札「修の追尾弾」を受けたところを遊真にとどめを刺されベイルアウトとなった。
【ワートリ】遠征選抜試験は8番隊隊長
遠征選抜試験で二宮は8番隊(加賀美・東・千佳・ユズル)の隊長となる。
チームを決めるくじ引きでは、第1プール1番手で東を獲得して皆に「遠慮がない」と嫌がられ、第2プールでは千佳を獲得して東に続き2人目のスナイパーを選んだことで皆を驚愕させ、第3プールで3人目のスナイパーであるユズルを獲得したことでさらに驚かせた。
ユズルを獲ったのは千佳と仲が良いことと、ユズルの気持ちを汲んでのことであったが、チーム方針の発表では「荒船隊と同じ編成(スナイパー3人)だから加賀美がやりやすいだろうと思った」とまとめた。
ただし事前のA級予想では「あの仏頂面じゃ中学生組が懐かないだろ(by太刀川)」など心配されていた。
ちなみに事前アンケートで二宮は“一緒に行きたくない人”として下記2名を挙げている。
加古「わがまま」
太刀川「頭が悪い」
臨時部隊の隊長としての二宮
東が推測するに、二宮はこの選抜試験で若手を“鍛える”つもりであった。
そのため「細かい指示は出さない。状況を見て自分で考えて動け」と戦闘シミュをユズルと千佳の裁量に任せたり、特別課題をユズルにやらせたりと、2人の主体性を育てるような方針を見せる。
そして褒めるところは褒め、「何か問題があるなら言え」と促しながら、千佳の問題点=“1人で抱え込む性格”を千佳自身に気づかせた。
ユズルにも「お前の役目は何だ?」と問いかけ、影浦隊に甘えている姿勢を指摘する。
ユズルとギスギス鳩原トーク
閉鎖環境試験4日目の夜、ユズルと2人部屋になった二宮は「鳩原は近界にいる」と明かす。
鳩原がボーダー外の人間と組んで近界へ「密航」した可能性が高いという真実を伝えると、なぜ二宮隊やユズルではなく“部外者を仲間に選んで”姿を消したのか、その理由を鳩原の口から聞くのが自身の遠征の目的であると打ち明けた。
そして「この話を聞いた以上はちゃんと自力で試験を突破しろ」と伝えた。
【ワートリ】二宮匡貴の名言
「太刀川はだめだ。俺の部隊に太刀川はいらない」(215話)
【ワートリ】二宮匡貴の担当声優
アニメで二宮の声を担当しているのは諏訪部順一さん。(1972年3月29日生まれ・東京都出身・東京俳優生活協同組合所属)
- 跡部景吾
「テニスの王子様」 - グリムジョー・ジャガージャック
「BLEACH」 - 昌平君
「キングダム」 - 青峰大輝
「黒子のバスケ」 - 相澤消太/イレイザー・ヘッド
「僕のヒーローアカデミア」 - 両面宿儺
「呪術廻戦」
まとめ
二宮匡貴は二宮隊の隊長であり、シューター1位・個人総合2位に君臨するボーダー最強のシューターである。
技術と威力の高い圧巻かつスタイリッシュな戦闘スタイルはいつもかっこいい。
また鳩原の行方を追っていたり、修たちやユズルのことを気にかけている様子が窺えたりと、冷たそうな印象とは裏腹に実は情が深そうな人柄がとても魅力的だ。
今後鳩原に関するエピソードが進むにつれて、どんどん人間味が溢れてきそうで楽しみである。
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転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。