閉鎖環境試験5日目。
今日と明日はオリジナルトリオン兵をユニットとする特殊戦闘シミュレーション演習が行われるのだが、各チーム自作のトリオン兵による戦いは想像以上に個性的で未知だった!
特に玉狛が関わるチームが何だか凄かったが、これまでの戦闘シミュに比べて若村11番隊も手応えを感じていた。
ということで特殊戦闘シミュの結果も踏まえた5日目の結果発表!
本記事では第243話「遠征選抜試験㊴」の内容をまとめていく。
ワールドトリガー243話の見どころネタバレ
特殊戦闘シミュで使われるトリオン兵は専用ソフト「トリオン兵つくーる」によって特別課題も兼ねて行われた。
⇒トリオン兵作りのルールなどの概要も含めた戦闘シミュレーション演習のまとめはこちらから
① 結果がついてきた若村隊
本日の順位表が各隊に送られる。
若村11番隊は通常の戦闘シミュに比べて手応えを感じた特殊戦闘シミュの順位から見ることにした。
結果は…
4位!!!
水上9番隊や二宮8番隊よりも高いという、若村11番隊初の快挙である。
通常戦闘シミュでは3日間すべて最下位だった若村11番隊だが、作戦次第で良い結果を残せるのだと若村は実感することが出来た。
さすがに総合順位の最下位まで脱することは出来なかったため、自分が最初から今日みたいにやれていれば…と若村は落ち込むが、審査中の佐伯・草壁は「もっと喜んでもいいいくらいだ」と今日の奮闘を評価していた。
② 色々ご機嫌な香取
諏訪7番隊は「追跡移動」を活用するなどの修のアイデアで、本日の特殊戦闘シミュ1位を獲得!
これにより単日の順位も昨日に引き続き1位となり、ついに暫定総合2位まで上がっていた。
作成したトリオン兵がボツられたりもしたが、烏丸とのデートを取り付けた今の香取には些末なこと。
「勝てればなんでもいい」と割り切った香取はもはや無敵であった。
さらに今日は若村11番隊が4位だったということで、それも含めてかなりご機嫌なのである。
この香取を味方につけた今の諏訪7番隊こそ無敵だ。
諏訪7番隊が敗北した歌川1番隊・北添4番隊・二宮8番隊との戦いを振り返る中、修は千佳作成のトリオン兵(遊真くん)のフォルムを見てレプリカを思い出し、気持ちを引き締めていた。
③ 同じく順調な歌川隊
その頃、同じく千佳のトリオン兵にレプリカを重ね微笑んでいた遊真。
本日の歌川1番隊は特殊戦闘シミュ2位で単日3位。
そして連日の戦闘シミュの成果により、暫定総合順位も6位まで上がっていた!
ただし審査の黒江は、歌川1番隊はデスクワーク力が低いので、トリオン兵作りの時間をもっと課題に割くべきだったと厳しい目で見ていた。
緑川はそのぶん志岐が皆と話せるようになったと評価したが、黒江は閉鎖環境試験を“捨てる”気がないなら村上10番隊のようにバランスよくやるべきだと主張した。
④ 村上隊が意外な方針へ
当の村上10番隊は確かに、戦闘シミュの結果はいまいちながらも時間を作って分担課題もちゃんと進めているバランス進行であった。
ただし戦闘シミュであまり勝てていない分、暫定総合順位も5位まで下がってきている。
当然戦闘シミュでも勝ちたいという気持ちはあるのだが、今回の特殊戦闘シミュが“発想力勝負”なところがあるのに対し、この部隊のメンバーは発想ではなくそのアイデアを形にする側が集まっているので仕方ない部分があるのだ。
発想するタイプ ⇒⇒⇒ 形にするタイプ | |
---|---|
太一 | 村上 |
笹森 | 堤 |
志岐 日浦 | 熊谷 |
王子 樫尾 | 蔵内 |
村上10番隊は奇策で一発勝負!ではなく、積み重ねで強さを発揮するメンバーなのである。
せめて戦闘シミュがもう何日か続けば…と思いながら諦めかけていたその時、堤が「じゃあ明日を“4日目”くらいのつもりでやるのはどうだ?」と言い出した。
奇策を閃くのが無理なら、今日を踏まえて明日の2日目、2日目を踏まえて3日目そして4日目と予想しながら自分たちの得意な“積み重ね”を再現していくわけだ。
時間と労力の効率は悪そうだが、村上隊ならやる意味はあるだろうと草壁も佐伯も彼らを見守る。
⑤ 戦術の責任はどこにあるのか
特殊戦闘シミュについては、審査のA級隊員の間でも意見が分かれるところであった。
本日の結果を見ると、新しいルールへの対策はやはり尖ったアイデアが決め手なのだろうか。
草壁は「隊長の型」の差が大きいと考える。
まず隊長が軸にするアイデアを決めて、それを活かすアイデアを募っていく(諏訪のような)タイプ。
本日の試合に勝っていたチームである。
逆に隊員たちからのアイデアを全て活かそうとしていた(来馬のような)タイプが、結果的にマイルドな戦術に落ち着き後手に回っていた。
つまり目の前の勝負に勝つことが目的なら隊長の責任で戦術を管理すべきである、と草壁は主張した。
一方で真木は、負けたチームは軸にできるほどのアイデアが出なかっただけであり、隊長より個人の資質の問題であると主張し、佐伯も同意した。
つまり戦術の責任について、隊長側の草壁は隊長に、隊員側の真木・佐伯は隊員にもあると考えていることが発覚し、若者たちの士気の高さに風間と冬島もニッコリであった。
⑥ 太一覚醒する?
柿崎3番隊では太一がいつも以上に「無」になっていた。
柿崎隊は特殊戦闘シミュ10位で、暫定総合順位も昨日に続き10位なので、太一は自ら「生まれついてのお荷物野郎」と卑下しているのだ。
しかし実は今日、特別課題の点数がなんと柿崎隊は100点(満点)!
特別課題はそれが5人全員に付くので、それだけで他チームより点数を稼げたはずなのだ。
実際に戦闘シミュの成績があまり良くなかったにもかかわらず、単日順位は5位であった。
その功労者が太一なのである。(239話参照)
褒められた太一は調子に乗ってヘラヘラするかと思われたが、ただまっすぐ前を見据え「期待してくれる人たちのためにももう泣き言は言わない」と誓ったのだった。
ワールドトリガー243話の名言
別役太一
「…おれ…もう泣き言は言わないっす…。おれに期待してくれる人たちにもうしわけないんで…」
最新刊は27巻(2024年5月2日発売)
『ワールドトリガー』の最新刊は27巻。
27巻では遠征選抜第1試験4日目~5日目朝の様子が描かれている。
大きな変化があった戦闘シミュ3日目の結果。
そして鳩原未来失踪当時の二宮隊や影浦隊の様子が描かれる注目の1冊だ。
ワールドトリガーネタバレ243話のまとめ
閉鎖環境試験も5日目が終了。
今日は特殊戦闘シミュが大きなポイントとなったが、作中で議論されていた通り、軸にできるアイデアを出せるかどうかがカギとなり、特殊戦闘シミュで勝利したチームが大きくスコアを伸ばした感じであった。
そうなると“そうではない”チームがどうしても不利になってしまう中、今日の結果から地続きの道を(予想して)進んでおくという村上10番隊の戦い方が非常に面白い切り口だと思った。
未知の状況で奇策を出せるチームが当然強いとは思うのだが、今日の経験をどれほど明日に活かせるかが、戦闘シミュの得点配分が倍になる明日の結果に影響しそうで楽しみである。
また今回は太一の立ち直りも大きな見どころであった。
この前向きな姿勢は影浦と犬飼の関係にも影響していくだろうか。
さて今回は、諏訪が「明日のことを決めておく」とチームメイトの注目を集めたところで終わっている。
戦闘シミュも対策を練られることを考えなければならないと思うし、閉鎖環境試験もあと2日なのでラストスパートに向けて、暫定1位水上隊ともさらに差を詰めたいところ。
課題の進捗状況を操作している古寺6番隊もいるので色々波乱もありそうだが、次回244話も躍進を続ける諏訪隊の次の一手に注目だ。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。