ロウの異次元のスケーティングによってゴール前まで運ばれた宮森中全員で繋いだチャンス。
肝心なところでロウの防具が動きに耐えきれず壊れていってしまったためダメかと思われたが、小杉が最後まで繋ぎきった。
宮森中は1点をもぎ取り、見事一矢を報いてみせたのだ。
これによりロウと慶一の間で決めた賭けにも勝ち、池のリンク使用権も手に入れる。
ともあれロウの奮闘が報われ、宮森中メンバーはアイスホッケーが大好きなまま最後の試合を終えられたようだ。
ロウが宮森中アイスホッケー部最後の助っ人であって良かったと土肥に感謝されるロウ。
ロウは「もう2度とないだろう」と返しつつも、あの試合で大歓声の中で仲間達と抱き合った光景を思い出し、ロウは密かに頬を紅潮させていた。
「全ての挫折を祝福に変える!アイスホッケー超回復コミック!!」
本記事では第8話「アイスホッケーの町」の内容をまとめていく。
『スピナマラダ!』との読み比べもオススメ
また待望のキャスト発表があった実写映画『ゴールデンカムイ』に向けて、原作『ゴールデンカムイ』の読み直しもこの機会に是非!
『ドッグスレッド』8話の見どころネタバレ
①狼之神高校主将・樋口
狼之神高校アイスホッケー部の連覇の軌跡を集めたスクラップブックを見て頬を紅潮させているのは狼之神高校3年アイスホッケー部主将の樋口準一。
次そこに貼られるのは自分たちのチームのはずだ。
樋口は自分が率いるチームで、前代未聞の20連覇に挑む。
②苫小牧にとっての狼之神
町では狼之神高校アイスホッケー部の面々に続々と声がかかる。
食事をしに行けばサービスされ、町を歩けば「頑張って!!」と声援が送られる。
それほどこの町にとって狼之神高校は誇りであり、期待されているのだ。
いよいよインターハイの日は近い。
ちなみに狼之神高校アイスホッケー部員たちが食事しているのは実在のお店。
苫小牧の「お食事処 何処(DOKO)」さんです。
北海道に聖地巡礼の際は店に迷惑がかからないよう気を付けながら是非訪れてみてください。
③日本アイスホッケー界の歴史と苫小牧
ロウと祖父は王子製紙スケートセンターを訪れていた。
ここには王子イーグルス(現・レッドイーグルス北海道)の設立当時の大正15年のユニフォームや歴代の写真やトロフィーなどが飾られており、チームの歴史を感じることができる。
冬の長い北海道においてアイスホッケーは数少ない娯楽であり、子供たちにとっては野球選手よりアイスホッケー選手の方が憧れだったと祖父は語る。
歴代の日本代表選手の半分くらいは苫小牧出身なのではとも。
明治に王子製紙の工場ができ、大正時代にアイスホッケー部が作られ…この工場と共に、町も日本のアイスホッケーも発展していった。
だから王子製紙の煙突はアイスホッケーの象徴だと祖父は言った。
ちなみに祖父も若い頃、この王子製紙のアイスホッケー部でやっていたそうだ。
④ジイちゃんオリンピック選手だった!!
ということでここには当時の祖父が写っている写真もある。
すると祖父が指を差したのは【1972年 札幌オリンピック 日本代表チーム】と書かれた写真であった。
なんとジイちゃんはオリンピック日本代表選手だったのだ。
そしてこの写真に写っていたのが、先日の試合でロウが使った防具類であった。
ロウが粉砕したのは伝説の防具だったのである。
⑤アイスホッケーの楽しさ
祖父はロウに苫小牧でインターハイがあるから本当のアイスホッケーを観に行ったらどうだと言った。
今いる王子製紙スケートセンター(こちらはフィギュア会場)から近い白鳥アリーナでやるらしい。
ロウがアイスホッケーは楽しかったかと聞くと、祖父は当然楽しいばかりではなかったが、喜びも悲しみも仲間達と分かち合えるから続けてこられたと答えた。
ロウはその片鱗を味わった先日の試合を思い出す。
⑥八木沼真人と再会
一方ハルナは駅前で八木沼真人(初登場は1話)と偶然再会。
八木沼もインターハイのために苫小牧に来ていたのだ。
インタビューを受けたらしいのだが、八木沼本人よりロウに関する質問の方が多かったらしい。
ハルナと八木沼がお茶しているのは「三星 駅前店」さん。
定番のよいとまけをはじめ、どれも美味しいです。
手土産にもオススメ。
シャーベットパンはまだなので食べてみたいなあ。
⑦ロウをフィギュア界に戻したいハルナ
ハルナは八木沼にテレビの人を紹介してもらい、ロウをカメラの前で謝らせてフィギュア界に戻そうと考える。
しかしロウがいる限り一番になれないと自覚している八木沼は、ロウがいなくなってホッとしていると語った。
するとハルナは勢いよくパンを頬張り、インターハイにロウを連れて応援に行くから絶対に優勝してねと伝えて席を立つ。
ただし「いい噛ませ犬になってね。半端な演技だとロウ君は嫉妬もしないから」と言い放ち、八木沼の分のパンもぶんどり頬張りながら立ち去った。
⑧アイスホッケーを選ぶロウ
そしてハルナはロウに、八木沼が「僕の方が遥かに美しくなった」などと挑発していたとウソをつき、ロウのプライドを煽った。
ロウはまんまと「思い上がった雑魚野郎が!!」と腹を立てる。
そしてその怒りのまま2011年1月21日、会場に足を運ぶロウ。
すでに八木沼の滑走時間となり、八木沼はリンク上でロウの姿を探す。
八木沼はロウが邪魔だと感じてはいたが、実は誰よりも戻ってきて欲しいと願っているため、ハルナの挑発通り少しでもロウに嫉妬してもらえるよう全身全霊の滑走をしようとしていた。
しかしその頃、ロウはハルナからの「いまどこ!?」のメールを“白鳥アリーナで”読んでいた。
つまりロウはフィギュアではなくアイスホッケーの会場に来ていたのだ。
もはやあの日以来ロウの心に灯った火は止められない。
狼之神高校vs八戸鮫王高校の試合にロウは何を感じるのだろうか。
『ドッグスレッド』8話の名言
ジイちゃん
「練習もきついしケガも多いしプレッシャーもものすごい。でも…喜びも悲しみも沢山の仲間とリンクの上で分かち合えるから続けてこられた」
白川春名
「犬のクソでも拾って食べてなッ!!」
八木沼真人
「僕はお前が大嫌いで憎くてたまらない。だって誰よりも僕がロウの凄さを知っていて、僕にはその才能が手に入らないことも知っていて…お前の演技が大好きだから」
『ドッグスレッド』8話のあおり文と予告
【あおり文】
一度点いた火は、燃え上がることを止めない。
【予告】
次号、療養休載。次回YJ46号10月12日発売です。
『ドッグスレッド』ネタバレ8話のまとめ
好きなものを諦めざるを得ない過去があったハルナは超ひねくれたというか、すべてを冷ややかに見るクール女子になったのかと勝手に思っていたのだが、思いのほか火の玉な性格で驚いた。
ロウと似て口が悪くて笑えるし、ハッキリした物言いで好感がもてるキャラクターであった。
ハルナはもちろん自分が辞めさせられた分、ロウがワケ分からない辞め方をしたことに腹を立てている部分もあるのだろうが、同時にロウの実力への信頼に溢れ、ハルナもまたロウの演技を見たいのだなとも感じられる。
それにハルナは恐らく、かつてのスケートクラブの仲間たちからもロウ復帰の期待をされているのだろう。
やり方がストレートな“煽り”ということで強烈な性格が明らかになったが、ロウをフィギュア界に戻したいという気持ちと方法には今後も注目だ。
しかしハルナの思いとはすれ違い、ロウはアイスホッケーを選んだ。
最終的に孤独にリンクに立つことになったロウにとって、やはり宮森中の皆と試合に出たことはロウにとってあまりに大きな経験となったようだ。
今はまだその時に自分の心に灯った火を確認している段階であり、そのためにアイスホッケー会場に行ったように見えるが、この狼之神高校の試合を見て一気に燃え上がりそうな予感がする。
果たしてロウが本格的に試合を観戦して何を感じるのか、次回も楽しみだ。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。