閉鎖環境試験5日目。
今日と明日はオリジナルトリオン兵をユニットとする特殊戦闘シミュレーション演習が行われる。
これまで最下位をひた走ってきた若村11番隊だが、特殊戦闘シミュはヒュースの爆撃トリオン兵を中心とした作戦で、6戦目までを無敗で駆けていた。
しかし次ぐ7試合目、諏訪7番隊との対戦でついに敗北してしまう。
問題は諏訪隊の戦術・強さの秘密が分からなかったことだ。
するとヒュースが「“修が諏訪隊の作戦を立てている”という前提なら、ある程度の推測は可能だ」と意見した。
果たしてヒュースの考える修の作戦とは!?
本記事では第242話「遠征選抜試験㊳」の内容をまとめていく。
ワールドトリガー242話の見どころネタバレ
トリオン兵は専用ソフト「トリオン兵つくーる」によって行われる。
⇒トリオン兵作りのルールなどの概要も含めた戦闘シミュレーション演習のまとめはこちらから
①狙撃型のコストを削った?
考えられることは北添4番隊のように“見た目は同じでもコストの高いもの安いものが混ぜてある”なのだが、諏訪7番隊の場合はなぜか全部が強かったのだ。
それについてヒュースは「修が作戦を立てるなら恐らくもっと単純なものになるはずだ」と語った。
ヒュースが目を付けたのは狙撃型のコスト。
10体いる狙撃型のコストが大きく抑えられていたのではないかという予想だ。
しかし狙撃型はヒュースの【爆撃機(カナダ)】のシールドを割るほどの強さを持っていたのだが…?
②弾数を削った?
狙撃銃には「威力」と「射程」のほかに「弾数」という数値がある。
その「弾数」のコストを削ったのではないかというのがヒュースの考えであった。
そもそも狙撃銃の弾数は最大13発で、1ターン2・3発として5ターン戦うのもギリギリ。
そこを削ったら3・4発しか撃てなくなるはずだ。
するとヒュースは「諏訪隊がそもそも2ターンしか戦う気がなかったら」という仮説を提示した。
③2ターン限定戦術
つまり諏訪7番隊の戦術は
「1ターン目で陣形を作り」
「2・3ターン目で撃ち合い」
「4・5ターン目は退がって逃げ切る」
ではないかとヒュース。
そうして攻撃を2ターンのみに限定することで性能とコストを両立させたのではないかというのがヒュースの推測である。
つまり4・5ターン目の諏訪隊は実質、狙撃型以外の12体だけで戦っていたと考えられるのだが、若村11番隊のユニットの殆どが2・3ターン目でやられたことを考えたら皆納得であった。
④修の凄さを考える若村
レーダージャミングを使ったのも、いきなり22体を見せると警戒されると考えてのことだろうとヒュース。
そんなヒュースの推測にも脱帽だが、(もし修が考えたとして)それを初日に思いついて形にしているのがすごいと若村11番隊は感心する。
特に映像問題の解き方を送ってきた時に「よくこんなこと考えつくな」と思わされていた若村は、遊真や千佳ほどの派手さはないが修もやはりタダ者ではないと改めて感じていた。
そういう機転は何をすれば身につくのか。
玉狛が特別なのか?それとも…?
⑤今日のスコアが楽しみ
ともあれ若村11番隊はその後、9試合目vs水上9番隊にギリギリで勝ち、10試合目vs村上10番隊に惜しくも引き分ける。
つまり敗北したのは先の諏訪7番隊にだけであり、今日の若村隊はその日の順位発表を楽しみにし始めていた。
そうして初めて前向きに今日の終わりを迎えようとしていた若村隊の最終戦vs歌川1番隊。
衝撃の展開が待ち受けていた!
⑥1ターン目に攻撃!?
いつも通り様子見の1ターン目。
ひとまずレーダーに映っているのは13体。
目視できるところにはワニっぽいのもウサギっぽいのがいる。
さらによく分からないのが何体か、建物の向こうに微妙に隠れているのが見える。
それらは撃ち合いしたくないのではないかと予測しながら布陣を考え、行動パートで形を作っていく若村隊。
が、そうしている間になんと先ほどのワニやウサギ、そして隠れていたっぽいものたちまでが一斉に攻撃をし始めた!
⑦わけわからず敗北
まだ1ターン目である。
どの部隊もだいたい1ターン目は様子見しながら陣形を整えるのだ。
つまり分かることは、歌川1番隊のこの謎ユニットたちの行動力がやたら高いということ。
謎に情報量の多いそれらに、若村隊は陣形を整える間もなく殴りこまれ、翻弄されることとなり、ほぼ何もできないまま3500pt差をつけられ敗北することとなった。
試合後、悔しさでなく唖然とした空気に包まれる若村11番隊。
ともあれ若村隊の本日の特殊戦闘シミュの戦績は4勝2敗4分けであり、悪くないスコアだと思うが果たして今日の若村隊の順位は?
5日目の順位が発表される―。
ワールドトリガー242話の名言
半崎義人
「夢に出そう」
最新刊は27巻(2024年5月2日発売)
『ワールドトリガー』の最新刊は27巻。
27巻では遠征選抜第1試験4日目~5日目朝の様子が描かれている。
大きな変化があった戦闘シミュ3日目の結果。
そして鳩原未来失踪当時の二宮隊や影浦隊の様子が描かれる注目の1冊だ。
ワールドトリガーネタバレ242話のまとめ
ヒュースの「修が作戦を立てるなら恐らくもっと単純なものになるはず」という視点が面白い。
確かに修はシンプルだが最大限の効果を出す策を練り上げるイメージ。
それはルールや設定に対する高い理解力と柔軟な発想力を持つからできることなのだろうが、半崎が言っているように初日で思いついてちゃんと形にしているのはヤバい。
その推測に至れるヒュースもヤバいが。
そして、なるほどな~と修のクセものぶりに感心したのも束の間、今度は遊真(歌川1番隊)の衝撃の戦術も描かれた。
238話で特殊戦闘シミュの攻略法として遊真が「相手には考えさせてこっちは考えない」「火力が出る攻撃パターンで最短で速攻」というアイデアを出し、歌川1番隊が「相手には考えさせてこっちは考えない」のために速攻戦術用のトリオン兵と相手を惑わせるアイデアつくりを始めた様子が描かれたわけだが、思ったより情報量が多くて笑ってしまった。
まさに歌川1番隊が決めたように「対策しない」と決めていないとまんまと混乱のままに敗北してしまう、勢いのある戦術だ。
通常戦闘シミュとはまだ違った個性と結果が出ている特殊戦闘シミュ。
次回243話ではそれも踏まえた5日目の順位が発表されるので楽しみだ。
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。