『キングダム』羌瘣が使った禁術って何?使用によって起きたいいこと悪いことも徹底解説!

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朱海平原の戦いのクライマックスに描かれたのが武神・龐煖との戦いであり、そこで羌瘣が“禁術”を使ったことが、信と羌瘣の関係性に変化をもたらした。

そこで本記事では羌瘣が使った禁術の内容とその経緯、禁術を使ったことによってできた「悪いこと1つと、おまけでいいこと2つ」についてまとめていく。

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禁術を使用した経緯は?

羌瘣が禁術を発動したのはコミックス58巻

鄴攻防戦・朱海平原の戦いにて、信が龐煖との死闘の末についに悲願の討伐を果たした。
沸き立つ飛信隊であったが、しかし羌瘣だけはすでにその異変に気付いていた。

「ずっと前からもう…とっくに…信(あいつ)の…命の火は…消えていた…!」
龐煖を討つやいなや、信が息絶え倒れたのだ。

その姿を見て言葉を失い、すぐに信を呼びかける叫びに近い声が飛び交い始める飛信隊。
全員が信の死を受け止められず、しかし受け止められない葛藤の中、ただ信の名前を呼び泣き叫ぶしかなかった。

そこに羌瘣が立ち上がる。
千年続く蚩尤族にはいくつか“禁術”があり、その中に命の力を分け与える術があるというのだ。
記憶はおぼろげであったが、とにかくやってみるしか、それに縋るしかなかった。

羌瘣の禁術

禁術開始

記憶を辿るうちに、羌瘣は羌象に「死んだやつを生き返らせる術なんてこの世に存在しない。死んだものは生き返らない」と言われたことを思い出し絶望する。

だがそれは使った者に“最悪のこと”が起こるとされるため、羌瘣がいつか使って良くないことが起きることを防ぐために羌象が嘘を吐いたのだと気づいた。

そして羌瘣は「これ(信が死ぬ)以上に最悪なことはない」と思い、禁術を続ける。
その覚悟はうろ覚えであった呪語を思い出させていった。

禁術発動の条件と羌瘣の覚悟

この禁術は互いの気の道を開いていって繋ぐもの。
呪語の詩を思い出した羌瘣は、ついに信の気と繋がった感覚を得る。

そして「変化があったら皆で信を呼んで」と告げて意識を失った。

目覚めた羌瘣がいたのは真っ白な空間。
そして目の前には幽連…の姿をした何かが立っていた。
どうやら彼女は“門番”のようだ。

幽連はここが天地のはざまの門戸であり、先に行くには「寿命」をいくつかもらうと告げた。
何故ならこの禁術は術者(羌瘣)の寿命を減らして発動するからである。

それでも生き返る確率は2つに1つ(すでに奥深くまで行っている信を呼び戻すには、寿命の半分を使っても10に1つくらい)だという。

そのため羌象が「やめときな!」と叫んだが、しかし羌瘣はまったく迷わなかった。
羌瘣は「私の命を全部やるからあいつを助けに行かせてくれ」と即決した。

冥界との狭間?

次の瞬間、羌瘣がいたのはあかい階段の前。
そして信が虚ろな目でその階段を上ろうとしていた。

羌瘣の姿は見えないようで、声も届かない。
羌瘣の周囲の地面だけひどくぬかるんでいて思うように動けない。
どうも地面に命を吸われているようで、このまま羌瘣も沼に呑まれてしまいそうだった

信のもとにが現れ、昔話をしながら朱い階段へ向かっていく。
幼少期に漂と2人で修行していた話、漂が死んだ後に戦場に行った話など、取り留めのない話題は弾むが、信は肝心なこと…嬴政の顔や自分の隊の名前…そして夢が思い出せない。
それとなく漂が促すが、結局信はそれらを気に留めないまま階段を上ろうとした

しかし信の体が動かない。
実は信には見えていないが、信をこれ以上進ませまいと羌瘣が信の体に抱きついていたのだ。
「お前の隊の名前は飛信隊だっ!!」
命を削られながらも羌瘣は必死に、信に飛信隊のことを思い出させようと叫ぶ。

「そしてお前の夢は…!!」
そう叫びかけた時、漂が羌瘣の口を塞いだ。
それは信自身で思い出さないといけないらしい。

羌瘣の想いが届く

そして信は思い出した。
漂と目指していた「天下の大将軍になる」という夢を。

天下の大将軍になっていないからまだお前(漂)のところには行けない、と輝く強い眼で伝える信。
それを聞いて漂は嬉しそうに頷くと、信を光の穴へと促した。

漂は役目を制限されていたらしく、羌瘣に「ありがとう」と伝えて消えた。
羌瘣は術が成功したことに涙した。

漂が消えたことに気づいた信は、代わりに羌瘣がいることに気づく。
羌瘣は事情を呑み込めないでいる信を強く抱きしめ、「頑張れ」と伝えて光の穴に押し込んだ

羌瘣は力尽き、「頑張れ。頑張れ信」と言いながら沼に呑まれていった…。

松左と去亥が羌瘣を救う

沼に完全に呑まれるギリギリのところで、羌瘣は松左去亥に助け出された。
朱海平原の戦いで死亡した彼らだが、何かまだ役目がありそうな気がしてここに“留まって”いたのだそうだ。

羌瘣は2人に「うちらの大将頼んだぞ」と託されながら光の穴に放り込まれた。

会ってすぐ信が気になっていた?

羌瘣は恐らく初めに来た真っ白は空間・天地のはざまに戻った。
そこでは羌象が呆れた顔で待っていた。

羌象曰く、この禁術は自分の命を使って人を助けるものであり、蚩尤族の奥義(周りの関わりを断って内に入っていく術)とは真逆にあるから誰も使えず、使えないから嘘だとされてきたのだそう。

しかしそれが使えたということは、羌瘣が命がけで信を好きになったということだと羌象は言う。
羌瘣自身は“好き”ということがよくわかっていないが、例えば尾平では術を使わなかったし、発動もしなかっただろうと羌象に言われ、羌瘣は納得する。

いつから信のことが気になっているのかと聞かれると、羌瘣はなんと「それは割と会ってすぐくらいからだったかも」と答えたのだった。

1つの悪いことと2つのいいこと

最後に羌象は禁術を使ったことにより「悪いこと1つと、おまけでいいこと2つ」があると言った。

【悪いこと】
悪いことは、やはり寿命が縮んでしまったということ。
禁術の代償としては仕方なく、むしろ松左と去亥のおかげでたまたま戻れることが幸運なのだ。

また、命の火が弱くなるため、もう二度とこの禁術は使えないらしい。
さらに他の術も使えないか、弱くなったかもしれないと羌象は言った。

だが羌瘣はまったく後悔していなかった。

【いいこと】(62巻で判明)
おまけのいいことの1つは、寿命が縮んだことはそれほど気にしなくていいということ。
呼吸法を極める蚩尤族の寿命は元々極端に長いのだが、羌瘣はその中でも特に長いため、寿命が縮んだことでむしろちょうど他の人間と同じくらいになったらしいのだ。

もう1つは忘れてしまったらしい。
だが640話で同じ夢を見た時に羌瘣が「どうやら私の気が少しお前に入ってしまったようだ」と言っていたが、これを“互いの気が繋がった”つまりより深く互いを理解できるようになったと捉えれば「いいこと」になるのではないだろうか。

実際に2人の関係はここからさらに進展し、プロポーズにまで至っている。
もちろん「いいこと」のあと1つが判明するに越したことはないが、やはり2人の関係性に対するものなのではないかと考えながら今後も羌瘣を見守っていきたい。

羌瘣の禁術まとめ

羌瘣は、朱海平原の戦いで龐煖との戦いの末に死んだ信を禁術によって生き返らせた。
飛信隊の夢を羌瘣が繋ぎとめたのだ。

これにより寿命が短くなるという悪いことが起きたが、それは元々極端に長かった羌瘣の寿命が他の人くらいになったに過ぎなので心配無用。
また気の流れを伝える線のようなものが切れしばらく戦えない身となったものの、飛信隊という環境の中でゆっくり繋ぎ直し、戦場に戻ることもできた。

確かにこれまでのような人外じみた戦いは出来なくなるのかもしれないが、“生命を甦らせる”なんていうまさに禁術を使った代償にしてはほぼ無いに等しい。
それは羌瘣が自分の命をすべて捧げてでも助けたいと願った信への想いと、飛信隊の仲間たちとの繋がりが為したものと言えるだろう。

そして最も注目すべきことが、信と気が繋がったということだ。
この禁術をきっかけに2人の関係性が良い意味で微妙に違ってきたことが感じられると思うので、是非これまで以上に2人のやり取りに注目してほしい。

管理人
へそまる

転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。

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