『忍者と極道』は近藤信輔による、忍者と極道の長きに渡る因縁の先が描かれるアクション漫画。
第四章「幼狂死亡友戯」は、第二章「燃える仁義のカブチカ」で忍者と因縁ができたガムテがついに自ら“破壊の八極道”第三の刺客として対忍者に動き出すエピソードだ。
この章は忍者だけでなく極道もターゲットになっているという特殊性があり、後半に物語のターニングポイントとなる衝撃の展開が訪れるので見逃せない。
本記事はそんな第四章「幼狂死亡友戯」のあらすじネタバレとともに見どころを解説していく。
- 『忍者と極道』の概要
- 忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」のあらすじ
- 忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」の主要人物
- 忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」の見どころ
- ①忍者と極道の再会(5回目)と新たな友達
- ②色の残した情報
- ③忍者と愛多間七の出会い
- ④忍者とガムテが遭遇
- ⑤全国学生読書感想コンクール総理大臣賞
- ⑥忍者と極道の再会(6回目)とガムテ
- ⑦レジー・ナッシュが来日
- ⑧すべてが総理官邸に
- ⑨“割れた子供達”の始動と忍者の到着
- ⑩違和感を抱く惨蔵と謎の脚本家
- ⑪極道は4Fを目指す
- ⑫激突!惨蔵vs司令&攻手!
- ⑬激突!左虎&右龍vs毒&天使!
- ⑭4Fへと集結し始める!
- ⑮忍者と極道 邂逅す!(再会7回目)
- ⑯黄金球(バロンドール)の襲来
- ⑰否定したい極道
- ⑱笑う脚本家
- ⑲バレたくない忍者ではあるが…
- ⑳ふたりは忍者と極道
- ㉑忍者を助ける極道と謎の光景
- ㉒桜賀第一中学校生徒会の熱き散り様
- ㉓忍者と極道は別々に
- ㉔“帝都八忍”と“破壊の八極道”が集結へ
- 忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」の名言
- 第四章「幼狂死亡友戯」まとめ
『忍者と極道』の概要
『忍者と極道』は2020年1月20日より連載が開始された近藤信輔によるアクション漫画。
講談社が運営する漫画アプリ/ウェブコミック配信サイト「コミックDAYS」および「マガポケ」にて絶賛連載中であり、濃密なストーリーが迫力のコマと独特なセリフ回しによって軽妙に展開されていることで人気上昇中の作品だ。
ストーリーは裏社会で悪事をかます極道とそれを誅し裏から民を守る忍者の長きに渡る因縁の物語ではあるが、本質は何も知らずに知り合い友情を深めていく2人の主人公が、実はそれぞれ忍者と極道であったというところにある。
忍者と極道の因縁を通して見える2人の感情や関係性に注目だ。
単行本は講談社〈モーニングKC〉から最新12巻まで刊行されている。(2023年10月11日現在)
忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」のあらすじ
“破壊の八極道”の1人であるガムテが、自身がリーダーを務める殺し屋集団“割れた子供達”を引き連れて総理官邸を襲撃。
官邸には読書感想文コンクールの授賞式で訪れていた忍者も、忍者の晴れ舞台を見るために訪れていた極道もおり、2人はついに戦場で邂逅することになる!
忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」が読めるのは5~10巻
忍者と極道・第四章「幼狂死亡友戯」はコミックス5~10巻に収録されているエピソード。
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忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」の主要人物
多仲忍者〈忍者〉
多仲忍者(たなかしのは)は忍者側の主人公。
表の顔は男子高校生、裏の顔は“帝都八忍”の1人だ。
幼い頃に家族を極道に殺されて以来“笑えない”体質となってしまっている。
そのためコミュニケーションに悩んでいるが、同じプリオタ(「プリンセスシリーズ」の熱狂的ファン)の輝村極道と出会ったことで少し変化が表れてきているようだ。
“帝都八忍”の璃刃壊左・祭下陽日・病田色が極道との死闘いで次々に命を落とし、極道に対する憎しみを燃やしている。
陽日の仇である殺島は自らの手で殺し、色の仇であるガムテには殺意を募らせているが、極道が極道かつ壊左の仇だということは知らない。
輝村極道〈極道〉
輝村極道(きむらきわみ)は極道側の主人公であり、“破壊の八極道”の1人でリーダー的存在。
株式会社ダイバンの商品企画部長という表の顔と、男羽會傘下・竹本組“裏組長”という素(裏)の顔を持っている。
忍者に劣らないプリオタで、特にシリーズ第6作目『フラッシュ☆プリンセス』の敵幹部ヒース様推し。
家庭環境ととある事故のせいで“感情”というものが理屈ではわかっても感覚では分からないらしいが、忍者と出会ったことで少し変化が表れてきているようだ。
社会から孤立した者たちの居場所を守るため、忍者と極道の因縁に決着をつけるための闘いに動き出す。
壊左殺しの犯人であるが、忍者が忍者であることは知らない。
ガムテ〈極道〉
ガムテ/輝村照(きむらてら)は顔にガムテープを巻いている少年で“破壊の八極道”の1人。
第二章ではカブチカで殺島飛露鬼と共に祭下陽日にとどめを刺した後、駆けつけた忍者と交戦し、忍者の右目を切り裂いたが代わりに左手を切り落とされた。
第三章では帝都高で病田色と交戦。
色の忍手暗刃に苦戦するも、遠くに極道の姿を発見して動揺した色の隙をついて極道技巧『疒』を決めて勝利した。
一方でこの帝都高での闘いで、ガムテが慕う殺島が忍者に斃されている。
殺島の死を受け、自らがリーダーを務める子供の殺し屋集団=大人によって“心を壊された”過去を持つ“割れた子供達”を引き連れ、忍者抹殺の3番手として動き出すことにした。
極道の息子らしいが、忍者だけでなく極道もガムテのターゲットになっているようだ。
愛多間七〈内閣総理大臣〉
愛多間七(あいだかんしち)は日本の内閣総理大臣。
明るく行動力のある男性で、官邸をこっそり抜け出し、友のための買い物に行った際に忍者と出会う。
今エピソードの舞台は彼の仕事場である総理官邸となる。
忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」の見どころ
①忍者と極道の再会(5回目)と新たな友達
極道は殺島と来る予定だったレストランに忍者を誘った。
2人は夜景を肴に『フラッシュ☆プリンセス』について語り合う。
『フラッシュ☆プリンセス』の内容と現実のシンクロぶりがさらに描かれているので注目だ。
また極道は“笑えない”体質の忍者に「もうひとり新たな友達を作り給え」とアドバイスした。
②色の残した情報
色が死の際にガムテの短刀を奪ったおかげで、左虎の検視によって死因が毒ではなく“刺突”による肝不全の再現であることが発覚。
一方で色のPCに強固な施錠がかかっていたため、壊左殺しの下手人(極道)は皆に知らされないままとなる。
③忍者と愛多間七の出会い
東京駅のプリンセスショップにて忍者は「“青い子”が好きな友達に買い物を頼まれたが人数が多すぎてわからない」と悩んでいた男性と出会う。
徳田新之助と名乗ったため忍者は「新さん」と呼ぶようになるが、実はその男性は友達のためにお忍びで外出していた総理大臣・愛多間七であった!
ちなみにこの回は、忍者が以前極道に連れてきてもらった店「平八」に間七を連れてきたところも熱い。
④忍者とガムテが遭遇
間七と別れた後、忍者はなんと道端で学生服姿のガムテと遭遇した。
ひとまずカフェに入った2人は殺伐とスイーツを食べながら、互いが互いの大切だった人の仇敵であることを確認する。
と同時に常人には見えない超高速の室内バトルに発展!
そしてガムテは「お前は最高に最悪の状況で“オレ達”が殺す」と宣言し去っていた。
⑤全国学生読書感想コンクール総理大臣賞
忍者と出会って以来、間七はすっかりプリンセスシリーズにハマっていた。
だからというわけではないが、全国学生読書感想コンクールの東京代表作品として選ばれていた忍者の小説版「フラッシュ☆プリンセス」を読んでの感想文が内閣総理大臣賞を受賞する。
これにより忍者は総理官邸での授賞式に出席することとなった。
⑥忍者と極道の再会(6回目)とガムテ
池袋で忍者と極道はまた再会する。
極道は忍者が読書感想コンクールで総理大臣賞を受賞したことを大いに喜び、自社が協賛していることもあって自分も総理官邸での授賞式に出席することを決めた。
そうして2人が談笑する姿をガムテが発見し…不敵に笑った。
⑦レジー・ナッシュが来日
米国大統領レジー・ナッシュが来日。
間七が忍者に言っていたプリオタの友達とはレジーのことだった。
レジーを内閣総理大臣・愛多間七のほか、内閣官房長官・聖川蘆花、経団連会長・四刃有数、警視総監・拳崎真虎、統合幕僚長・窓香荒来という、日本の政治・経済・警察・自衛隊の頂点という錚々たる面子が出迎える。
実はレジーも含むこの6人は、同じ中学校(桜賀第一中学校)生徒会同期の旧友なのだ。
⑧すべてが総理官邸に
間七たち6人は総理官邸で会談を行う予定だ。
とある高級住宅塔で集会を行っていた部屋を埋め尽くすほどの“割れた子供達”も、ガムテを先頭にまるでピクニックに行くかのように総理官邸へと向かった。
“烏合の巣”では嬉しそうな忍者たちに見送られ、読書感想文コンクール授賞式のために忍者が総理官邸へと向かう。
極道もまた忍者の晴れの舞台を見に総理官邸へと向かっていた。
そうしてすべてが総理官邸に集結する。
⑨“割れた子供達”の始動と忍者の到着
授賞式開始後“割れた子供達”が一斉に動き出し、総理官邸はあっという間に血に染まった。
警備の確認巡回を行っていた拳崎はすでにやられており、間七を守って聖川も死亡。
そんな阿鼻叫喚の総理官邸に、ガムテによって死亡遊戯の開始が宣言される。
ルールは「1時間以内に官邸のどこかにある“時限爆弾”を捜すこと」。
ただしその間“割れた子供達”による“狩り”が行われるとのことだった。
地上5F~地下1Fの意外と入り組んだ構造をしている総理官邸において、①一般人(極道含む)の救助②時限爆弾の解除③“割れた子供達”の殲滅と色々やらなければならないと忍者は焦る。
すると総理官邸に忍者の援軍(惨蔵・左虎・右龍)が現れた!
⑩違和感を抱く惨蔵と謎の脚本家
神賽惨蔵は忍者が内閣総理大臣賞を受賞したことに始まり、その授賞式と同日に国内外のVIPが官邸に集い、そこを極道が襲撃するという“噛み合い過ぎた時節”に違和感を抱いていた。
その違和感は先の帝都高でも感じたという。
「この忍者と極道の闘いが誰かの筋書き通りに動かされているような―…!!まさか…!!」
その惨蔵の独り言に対し、本棚に囲まれた部屋に佇む者が「そうだよ。すべては脚本通り進んでいる」と呟いていた。
一体男は誰で、その言葉はどんな意味を持っているのであろうか…。
⑪極道は4Fを目指す
今回は極道もガムテのターゲットになっているので“割れた子供達”と闘う側である。
むしろ忍者の晴れの舞台を台無しにしたこともあり極道の殺気は充分。
『地獄への回数券』なしでも“割れた子供達”を殲滅できる強さに注目だ。
とはいえ丸腰である今日の極道では“割れた子供達”の幹部格と闘うのはさすがにキツイ。
そのため『地獄への回数券』を入手できるまで雑魚狩りしながら、時限爆弾のある4Fへ向かいつつ(現在は2F)、忍者(一般人だと思っている)の保護を目指すことにする。
⑫激突!惨蔵vs司令&攻手!
地下1Fの神賽惨蔵も爆弾が4Fにあるという情報を手に入れたので向かおうとしていたが、“割れた子供達”幹部・司令&攻手の砲撃のターゲットとなり行く手を阻まれてしまう。
が、惨蔵ならではの驚きの方法で2人を撃破!
容赦がないながらも垣間見えた惨蔵の優しさは必見だ。
⑬激突!左虎&右龍vs毒&天使!
ひとりで先走ってしまった右龍が、“割れた子供達”幹部・毒&天使と遭遇し交戦する。
が、毒&天使の凶悪な連携に右龍は追い込まれていく。
しかしそこに左虎が合流したことで形勢は逆転!
毒&天使の連携は抜群だが、“呪血の忍者兄弟”と呼ばれる彼らも2人一緒が一番強いのだ。
右龍がひとりで先走ってしまうのも、必ず左虎が来てくれると信じているからなのである。
⑭4Fへと集結し始める!
3Fを疾走中の忍者は鼠坊衆の伝達によって惨蔵たちが来たことを知ったため、下階を任せて上階を目指すことにする。
2Fでは間七・レジー・四刃・窓香が合流。
自分たちを守るために全滅してしまった護衛を悼みながら、4人は時限爆弾捜しを続けることにする。
官邸内を良く知る間七は、爆弾を設置されたのは4F閣僚応接室ではないかと推測していたため4人は4Fへと向かうが、それを“割れた子供達”が見つけ狙っていた。
そしてその4Fにはすでに極道が“割れた子供達”58人を倒しながら到着していた。
⑮忍者と極道 邂逅す!(再会7回目)
極道は『地獄への回数券』なしでもMP50万ほどの“割れた子供達”を倒していたが、そろそろ厳しいのも事実。
一応子供達の“胃”から『地獄への回数券』を取ったものの胃酸にやられており薬効はせいぜい1秒というところなので、使いどころを考える必要がある。
しかし休む暇もなく子供達が襲ってくる…と、その時、極道を襲おうとした子供達の首が刎ねられた。
そこにはなんと忍者の姿があった!!
忍者と極道は互いの姿を確認する!!
⑯黄金球(バロンドール)の襲来
忍者も極道も互いに正体を隠したいところだが、しかしそこへ“割れた子供達”三狂の1人・黄金球が襲来してしまう。
コンクリートの壁に穴を削り掘るほどの破壊力をもつボール技を繰り出してきた黄金球に、これまでの“割れた子供達”と格が違うと感じた忍者は極道を連れて逃げるかと考えるが、忍者と露見ずに遂行するのはなかなか難しそうだ。
一方で極道も『地獄への回数券』なしの状況で、忍者を守りながらどう幹部格と闘えば良いかを考える。
⑰否定したい極道
極道はふと忍者が黄金球の球から極道をかばったことに気づいた。
忍者は「勘」だと言うが、もしあの攻撃に反応できているのだとすれば…。
それに戦闘によって右目の傷が開いた忍者のビジュアルが、カブチカでガムテが闘ったという忍者と一致するのだ。
「忍者くん…君は…“忍者”なのでは…!?」
そう聞きたい思考を極道の脳は必死に否定したがっていた。
⑱笑う脚本家
主人公と宿敵がガキミーラの策略に嵌まり襲撃される『フラッシュ☆プリンセス』22話。
宿敵は親友の正体への疑念を止められず、主人公は親友を守るためやむなくプリンセスに変身…そして友情の破滅が訪れる。
それと同じシナリオを辿りつつある忍者と極道がどの終焉に向かうのか…本棚に囲まれた部屋で例の脚本家が注視していた。
⑲バレたくない忍者ではあるが…
忍者には正体を知られたらその相手を“消さねばならない”という掟があるため露見るわけにはいかない。
忍者にはかつて忍者だと露見て(長の厚意により消されはしなかったものの)友達を失った過去があるのだ。
そのため極道に露見ないようにと考える忍者であったが、しかしかけがえのない友達である極道を守りたいという思いから、黄金球の攻撃から極道を身を挺して庇ってしまった!
⑳ふたりは忍者と極道
常人ならば即死してしまうところを生存している様子から、極道は忍者が忍者だと認めてしまいそうになる。
すると何故か本棚に囲まれた“あの部屋”を思い出し、激しい頭痛に襲われた。
しかし自分が傷ついてもなお極道の心配をする忍者を見て、極道は忍者に「信じてくれ」と伝え覚悟を決めて立ち上がり黄金球と対峙。
忍者のサポートを得ながら黄金球の鋼鉄球を破壊してみせ、さらに2人は協力しながら黄金球を撃破した。
煙幕中の2人の刹那の戦闘に注目だ。
㉑忍者を助ける極道と謎の光景
黄金球の最期の足掻きで、忍者が20m越えの吹き抜けへと蹴り飛ばされてしまう。
落ちれば即死の高さだが忍者であれば死にはしないため、放っておけば忍者が忍者かどうかの確証が得られるだろう。
するとその瞬間極道の脳裏に、壁が本棚になっている部屋…扉の外に立つ厳ついメイド…赤ん坊を連れた顔に傷のある極道…黒髪の子供と観る『フラッシュ☆プリンセス』…血にまみれた左手…と様々な記憶がフラッシュバックする。
そして極道は「慎太郎!!!」と叫びながら必死に忍者の腕を掴んでいた。
そして忍者を吹き抜けから救い上げた時、2人は同時に同じ光景(血溜まりに死体が倒れている花畑)を見る。
極道が見た光景…2人が見た光景…そして慎太郎とは一体…!?
また極道が忍者を救うことは脚本家にとって予想外であったが、脚本を越える出来事に大いに喜んでいた。
㉒桜賀第一中学校生徒会の熱き散り様
忍者と極道が黄金球と対峙する10分ほど前、3Fで間七たちが“割れた子供達”に襲われていた。
そして四刃が…窓香が…レジーが…間七の行く道を守るため次々に“割れた子供達”の前に立ちはだかり…散っていった。
まるで彼ら桜賀第一中学校生徒会OBが主役の重厚な物語を観てきたかのような錯覚に陥るほどの熱き別れのシーンとなっているので必見だ。
仲間達に未来を託された間七は涙を流しながら爆弾があるだろう閣僚応接室へと駆ける。
しかし志半ばでガムテに捕まってしまった!
㉓忍者と極道は別々に
ガムテは5F総理執務室で間七を監禁し「5分以内に助けられなければ総理大臣(間七)を殺し、助けられれば官邸爆破を15分延ばす」と放送した。
当然間七を助けに行こうとする忍者を極道はどうしても行かせたくなかったが、間七と友達になりたいと切望する忍者の気持ちを汲み背中を押す。
その際、極道は「賊共の話によればこれで超人的な力を得ているらしい」という体ではあるが、なんと『地獄への回数券』を忍者に渡した。
黄金球の含んでいたそれは極道にとっても貴重な“使える”ものであったが、極道はそれほど忍者を死なせたくなかったのだ。
そこには忍者に対し「忍者ではなく一般人であって欲しい」という願望も含まれているように感じる。
そして2人は、現在企画段階らしい来年のプリンセスシリーズ『トロピカルンバ!プリンセス』を観てまた語り合おうと約束し、それぞれの行き先へ(忍者は間七を救けに、極道は爆弾を止めに)と向かった。
㉔“帝都八忍”と“破壊の八極道”が集結へ
その頃、他の“帝都八忍”と“破壊の八極道”も総理官邸を目指し動き出していた。
かくして“役者”が総理官邸に集い“物語”は第二幕へと突入するのだと、脚本家がその結末に期待し笑みを浮かべていた。
忍者と極道:第四章「幼狂死亡友戯」の名言
輝村極道〈5巻38話〉
「“友達”とは…沢山いればいいものでもない。
だが…ひとり増えればその分…
己を変え得る“未知の刺激”が増えてゆく―…!!」
愛多間七〈5巻39話〉
「私を誰だと思っている!!?
内閣総理大臣・愛多間七であるッッ!!!」
ガムテ〈5巻40話〉
「(色は)強かったよ。今まで殺した中で一番強かった。
だから全力でブッ殺した。全力で罵った。
殺し屋としての“最大の礼儀”だ」
愛多間七〈5巻41話〉
「これもまた心の臓に響く衝撃の連続であるッッ!!」
黄金球〈5巻42話〉
「ったく…恋慕な寝顔しやがって…」
上級戦隊〈5巻43話〉
「我ら桜賀第一中学校生徒会6人の友情は
半世紀の時を経てなお…相変わらずだ…!!!」
ネズミ〈5巻44話〉
「チュイ~っス」
愛多間七〈5巻45話〉
「できるできないではない…!私は…やるのだ!!」
脚本家(仮)〈6巻46話〉
「運命の歯車は止まらない。
脚本はこの総理官邸にて第一終幕を迎えるだろう」
輝村極道〈6巻47話〉
「怖かったら…叫んでほしい」
レジー・ナッシュ〈6巻48話〉
「みんなの笑顔を守る道!!その先に必ず間七がいる!!!」
神賽惨蔵〈6巻49話〉
「なんでもなれるなんでもできる“全姿全能”、
少々赤児れば問題ないッ!!!」
司令〈6巻50話〉
「01・01・01・01ッ!!目の前だ攻手!!!
オレはお前の目の前に…すぐ傍にいる!!!
オレ達はずっと一緒だ…攻手!!!」
覇世川左虎〈6巻51話〉
「全く…!!愚弟は全くッ!!!
左虎は現在憤怒ぞ!!!」
邪樹右龍〈6巻52話〉
「信じているから無茶できる。
なあ!!お兄ちゃん!!!」
毒〈6巻53話〉
「…ハハッこりゃあ…嬉しいよな…!顔がない…!!」
レジー・ナッシュ〈6巻54話〉
「オレ達を誰だと思っている!?
桜賀第一中学校生徒会役員共である…!!」
輝村極道〈7巻55話〉
「そんなはずは!!気のせいだ!!だが!!聞きたくない!!」
輝村極道〈7巻56話〉
「忍者君、今この瞬間は…君を信じよう!!
だから君も私を信じてくれるかい…!?」
多仲忍者〈7巻58話〉
「切り抜けるンだろ、忍者と極道で―…!!」
黄金球〈7巻59話〉
「脳筋は“脳”より“筋肉”で動く」
輝村極道〈7巻60話〉
「もう二度と放さない!!!放すものか慎太郎!!!」
愛多間七&レジー・ナッシュ〈7巻61話〉
「GOOD BYE 永遠の友達!!!」
輝村極道〈7巻62話〉
「行かせられるわけないだろう!!?」
第四章「幼狂死亡友戯」まとめ
第四章「幼狂死亡友戯」は“破壊の八極道”第三の刺客であり忍者との因縁をもつガムテとの死闘いが描かれるエピソード。
第三章「情愛大暴葬」では“大人”であることに苦しむ大人達が描かれなかなか胸に来たが、この章では本来あり得たはずの未来(大人の姿)を“大人”に壊された子供達が敵として描かれており、これもまた色々と考えさせられる。
また本エピソードは忍者と極道が戦場で出会うという大きな展開もあり、早くも“互いの正体がバレるのか”とハラハラさせられた。
さらに【後編】では“帝都八忍”と“破壊の八極道”の集結、因縁のガムテと忍者の決着などエピソードは山場を迎え、そして忍者と極道の関係性も最大の転機が訪れる!!!
転勤で全国を渡り歩く流浪のマンガ好き。
現在は北海道在住で金カム等の聖地巡礼を満喫中。
自分用のメモを発展させブログにした形でして、端的にまとめるためにあえて感情を省いた文章にしています。
基本的には自分が好きな漫画だけになりますが、作品を知りたい・内容をおさらいしたい・より漫画を楽しみたい等のお役に立てればと思っています。